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しおりを挟むシーツの擦れる音、ローションが鳴る音、来夢がたてる唇の音。
そして、波留の吐息、喘ぎ、甘い声。
それらが一斉に、紫苑の脳をかき回していた。
「ん、んぁ。ふ、あぁんッ、んぅ」
「よく解れてる。お風呂で、やった?」
「もうぅ。ねぇ、早くぅ……」
ぐちゅん、と水音が鳴った。
紫苑はもうたまらなくなって、部屋着をずらしてペニスを掴み出していた。
手探りでティッシュを近づけ、夢中で扱き始める。
「あ、あぁ、あ! んっ、あ。はぁあ!」
「ずるずる挿入っていくぞ」
はぁはぁと、波留は熱い息を吐いている。
その息遣いさえ、紫苑を昂らせた。
やがて、来夢が腰をやる音が響いてきた。
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