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「ごめんなさい! 僕、シーツを!」
「情事の最中に、シーツの心配をする子は初めてだ」
 シーツは、何枚でもある。
 だから。
「気にするな」
「はい……」

 ただ哲哉は、敏感な玲衣の反応を喜んだ。
(発情中のオメガを抱いたことはあるが)
 薬で抑えてあるせいか、玲衣はその心まで見失ってはいなかった。
 つつましさを保ちつつ、体は性に研ぎ澄まされている、といったところだ。
「可愛い私の玲衣。次は、どうして欲しい」
「……はい」
「はい、では解らない」
 返事は必ずしろ、と言われていたので、とりあえず答えた玲衣だったが、言葉には困っていた。
(恥ずかしいよぅ!)
 もう、後ろが疼いて仕方がない。
 このまま貫いて欲しいくらい、なのだ。

「あ、あの。僕、濡れてるかどうか、見て欲しいです……」
 なるほど、と哲哉は玲衣の後膣に指を這わせた。
 発情を迎えたオメガなら、そこから愛液が分泌されるはずだ。
 そして思った通り彼の秘所は、哲哉の指を呑み込むように受け入れた。
 ローションが必要ないほど、潤っている。
「合格だよ、玲衣」
「よかった、です……」
 中を弄られ、玲衣は震え声で返事をした。

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