金曜日の少年~「仕方ないよね。僕は、オメガなんだもの」虐げられた駿は、わがまま御曹司アルファの伊織に振り回されるうちに変わってゆく~

大波小波

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1話 新年の抱負

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 メリークリスマス!
 ……なんて、つい昨日言ったような気がするが。
 本日はもう、元旦だ。
 駿は、新年を迎えた。
 大晦日は火曜日、元日は水曜日と、今回も『金曜日の少年』の出番はないはずだ。
 しかし、伊織はその2日間、忙しい合間を縫って駿と過ごした。
「年末年始は、従者も休ませたよ。一年の締めくくりと、新年の始まりは、やはり大切な人と過ごしたいからね」
「ありがとうございます、伊織さま」
(大切な人、だなんて!)
 頬を染めながら、それでも駿は、精一杯に伊織を気遣った。
「でも。元旦くらいは、ご家族で過ごさなくってもいいんですか?」
 午前中は、天宮司家に代々伝わる儀式を執り行った、伊織。
 午後は年始の来客も、あらかじめ断っておいたと言う。
 駿と共に神社へ来ている伊織は、肩をすくめて見せた。
「父は海外だし、母は別荘で女子会だ。私も好きにさせてもらっている」
 それより、と伊織は駿に真面目な顔を向けた。


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