恋は突然に愛は永遠に 【若当主アルファ×訳ありオメガ】 ~ツンデレ同士の両片思いは、実るんですか?~

大波小波

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 病室のベッドとはいえ、花菱家はハイソサエティだ。
 一般の病院にあるような、フレームがスチール製のシングルベッドではない。
 落ち着いた木調のデザインで、ゆったりと広いダブルサイズ。
 楽々と拓真は琉果の隣に滑り込み、柔らかな掛布を被った。
「お布団かけると、エッチの時に邪魔じゃない?」
「いや、これでいい。私は君を抱く、と言ったが、それはこういう意味だ」
 拓真は、素裸の琉果を両腕で優しく抱きしめた。
「何、どうしたの? エッチ、しないの? 僕と、寝たかったんじゃないの?」
「うん、寝たいな。こうして、一緒に眠りたい」
「……眠いの?」
「そうだ」
 琉果は、拓真の行動が信じられなかった。

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