恋は突然に愛は永遠に 【若当主アルファ×訳ありオメガ】 ～ツンデレ同士の両片思いは、実るんですか？～

3

　あれほど触れたいと思っていた、琉果の白くきめ細やかな肌。
　しかし拓真は、その面積が広くなるたびに驚き、慌てた。
「何をする気だ！　早く服を着るんだ、また熱が出る！」
「だって。拓真さん、僕のこと抱きたいんでしょ？」
　愛人にする、なんて言ってたもんね、と琉果はとうとう素裸になってしまった。
　あまりにも、気軽な誘いだ。
　拓真は、欲情するよりも、彼を傷ましく感じた。
（あの二番目の里親が、琉果をこんな風にしてしまったに違いない）
「ねぇ、早くおいでよ。僕、フェラも得意だよ」
　ベッドの上で、琉果が呼ぶ。
「解った。君を、抱こう」
（これが正しい判断か、そして得策なのかは解らない）
　だが拓真は一つの思いを胸に、着衣のまま琉果の待つベッドへと上がった。