恋は突然に愛は永遠に 【若当主アルファ×訳ありオメガ】 ~ツンデレ同士の両片思いは、実るんですか?~

大波小波

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 琉果は水瀬に好意を抱き、懐いている風だ。
(ならば、彼に琉果を誘導してもらえば良い)
 水瀬に、受診するといいよ、などと勧めてもらうに限る。
 そう、拓真は考えたのだ。
 だがしかし。
「ねぇ。拓真さんは、どう思う?」
「な、なぜ? どうして、私に訊ねるのだ?」
 拓真は焦った。
 水瀬に誘導してもらおう、などと考えていた矢先だ。
 まさか、自分が琉果に指名されるとは、思ってもみなかった。
 困惑する拓真に、琉果は容赦ない。
「拓真さんなら、どうする?」
「そ、それは、だな……」
 ちらりと水瀬を見ると、彼は急いで殴り書いたメモを彼に向け、しきりにうなずいている。

『素直な心でお答えください!』

(水瀬まで、私に丸投げ、だと!?)
 こうなると、仕方がない。
 拓真は、琉果に思うところを口にした。

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