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しおりを挟む立ち退き!?
どうして!?
そう考えたのは、新庄も同じようだった。
彼も口をパクパクさせていたが、遠山だけは違った。
玄馬を見据えて、声を絞り出した。
「この辺りの店が次々とたたまれていくのは、あんたの。あんたたちの仕業だったのか!」
「仕業、とは人聞きの悪い。すべてはこの商店街の未来のため、ですよ」
玄馬は、涼しい顔だ。
「古い店は取り壊し、新しく近代的なショップを入れる。『あおぞら商店街』は、『スカイ・ショッピングモール』に生まれ変わるんです」
遠山が反論をする間もなく、玄馬は幸樹のほうを向いた。
「今夜7時に、駅前広場で」
「は、はい」
そして、待ってるよ、と片手を上げて店を出て行ってしまった。
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