君に会いに行こう

大波小波

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 幸樹は、改めて家のバスを使って疲れを癒していた。
「まさか、会ってその日に初体験までしちゃうなんて」
 思い出すと、身体が疼く。
 頬が、ぽぅっと火照ってくる。
 大人の、素敵な人だった。
 この人になら、許せると思った。
「ああ、どうしよう。恋しちゃったんだ、僕」
 七夕の日に、恋が始まるなんて!
「あ、でも。一年に一度しか会えなくなると、嫌だな」
 あの人になら、毎日でも会いたい。
「九丈さん。……玄馬さん」
 いつのまにか姓でなく、名前で呼んでいた。
 だが彼は、それを咎めはしなかった。
「僕のことも、幸樹って呼んでくれたし」
 居ても立っても居られなくなり、幸樹はバスタブから飛び出して冷たいシャワーを浴びた。
 そうでもしないと、身体の、心の火照りは鎮まらなかった。

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