君に会いに行こう

大波小波

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1 大学にて

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「さあ、今日は昨日の分まで頑張るぞ!」
「マスター、張り切りすぎてまた倒れないでくださいよ?」
 新庄は苦笑いしながら、営業中の看板を出しに外へ出た。
 出たが、泡を食ってすぐに戻って来た。
「大変です! ヤクザさんたちが!」
 最後まで言わせず、人相の悪い者共がカフェへとなだれ込んできた。
 そして最後には、ゆったりと歩む玄馬の姿があった。
「今度は何だ! 私は、脅しには屈しないぞ!」
「嫌ですね、マスター。私たちは、客ですよ?」
 玄馬の部下たちは皆、思い思いの席についてメニューを開いている。
「カフェの売り上げに貢献しようと思って、ね」
 にやりと、悪い笑いの玄馬だ。
「ありがた迷惑だ! あんたたちがいると、ほかの客が入れなくなる!」
 赤い顔の遠山を置いて、部下たちは新庄や幸樹に注文を始めた。

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