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朋の合図で、ドアのロックが外から撃ち壊された。
次々と、部屋になだれ込んでくるのは、警察の特殊部隊だ。
「な、何だ、お前たち!」
初めて聞く、慌てた勇生の声だ。
銃声、乱れる足音、怒号。
入り乱れる恐ろしい音の暴力に、朋は震えながら、横たわる竜也の上に被さっていた。
「真宮 朋さん、ですね?」
そこに、声が掛けられた。
「は、はい」
とっさに返事をすると、武装した男がうなずいている。
「ここは危険です。外へ」
男にいざなわれ、朋はよろめく竜也とともに部屋を出た。
廊下の角に広がるフロアに進み、エレベーターに乗り込んだ。
まるで別世界のように静かなエレベーターの中で、男の事務的な声だけが響く。
「真宮 朋さん、来栖 竜也さんの身柄を保護しました。ただいま、エレベーターで一階に向かっております」
男は、警察の特殊部隊だった。
無線で、マンションの外に待機している警部らに、報告をしたのだ。
「もう大丈夫ですよ」
頼もしいその声に、朋は竜也にすがった。
「竜也さん、大丈夫です、って。ね、だから。だから……」
痛みにうめく竜也に、朋はいつまでも声を掛け続けた。
次々と、部屋になだれ込んでくるのは、警察の特殊部隊だ。
「な、何だ、お前たち!」
初めて聞く、慌てた勇生の声だ。
銃声、乱れる足音、怒号。
入り乱れる恐ろしい音の暴力に、朋は震えながら、横たわる竜也の上に被さっていた。
「真宮 朋さん、ですね?」
そこに、声が掛けられた。
「は、はい」
とっさに返事をすると、武装した男がうなずいている。
「ここは危険です。外へ」
男にいざなわれ、朋はよろめく竜也とともに部屋を出た。
廊下の角に広がるフロアに進み、エレベーターに乗り込んだ。
まるで別世界のように静かなエレベーターの中で、男の事務的な声だけが響く。
「真宮 朋さん、来栖 竜也さんの身柄を保護しました。ただいま、エレベーターで一階に向かっております」
男は、警察の特殊部隊だった。
無線で、マンションの外に待機している警部らに、報告をしたのだ。
「もう大丈夫ですよ」
頼もしいその声に、朋は竜也にすがった。
「竜也さん、大丈夫です、って。ね、だから。だから……」
痛みにうめく竜也に、朋はいつまでも声を掛け続けた。
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