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しおりを挟む「あぁ! は、あぁッ! んぁ、あ。はぁ、あぁ、あぁあ!」
徹の動きに併せて、樹里は甘い悲鳴を上げていた。
流すのは、愉悦の涙だ。
気持ち悦い。
気持ち悦い。
怖いくらいに、気持ち悦い。
ただその一心で、自らも腰を振った。
「そうだ、樹里。何度でも果ててしまえ」
「は、あぁ! んあぁあ!」
勢いよく、樹里は精を吐いた。
徹の腹に温かな飛沫が飛んで、ゆっくり糸を引いて落ちた。
「どうだ、樹里。悦いだろう。これが本当に、気持ちの悦いセックスだ!」
「あ、あぁ、あ! もう、もうダメぇえ! もう、赦し……ッ!」
「まだだ。私は、まだ満足していない」
ゆっくりと螺旋を描いたり、細かく速く突いたりと、徹の技巧は多彩だった。
樹里はそれらにすっかり翻弄され、我を忘れて没頭していた。
「ヤだ。また、また来ちゃう! ひ、あぁ! あぁああ!」
だが、樹里は射精しなかった。
精を吐かないのに、身を震わせて激しい絶頂を味わっていた。
ウブだったその体はすっかり拓かれ、ドライオーガズムを体験するまでになっていたのだ。
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