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しおりを挟む「僕、何だか気が楽になったよ」
それは、僕の心には永遠に暁斗がいてくれる、という強い根が張ったからなんだ。
根が張り、芽は伸び、青々とした葉を茂らせる。
そして花咲き、実を結ぶ。
(そうか。そうだ、これでいいんだ)
顔を上げた昴に、暁斗は少し困った表情を見せた。
「あの噂は、間違いです。一体どうして、そんなデマが広がったのでしょう?」
「じゃあ、久保田先生とは結婚しない、ってこと?」
「ええ。私は、昴さまより大事なものはありません」
「えっ? 藤原の家は?」
「それとこれとは、また別ですよ」
調子がいいんだから、と昴はようやく笑顔を見せた。
晴れやかな、眩しい笑顔だ。
暁斗も微笑み、美しい主人の、美しい手を取って立たせた。
「では、参りましょうか」
「どこに?」
「寝所へ。初夜を迎えに」
暁斗の言葉に、昴はみるみる頬が赤く火照った。
「い、今さら! 別に、暁斗とは初めてじゃないし!?」
だが彼は、ひょいと横抱きされ、寝室へといざなわれた。
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