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しおりを挟むでは、と真は杏と向かい合わせに姿勢を変えた。
「キス、してくれ。大人のキス」
「え!?」
「ほぅら、やっぱりできない」
「できます! さっき、やったんですから!」
杏は、真の唇に口を重ねた。
(後は、北條さん、じゃなくって、真さんがやったみたいに……)
杏は、ちょろりと舌を出した。
ぺろぺろと唇をいつまでも舐めている杏を、真は心底愛しく思った。
(犬じゃないんだから)
そこで、そっと自分から薄く口を開けた。
ためらっていた杏の舌が、ついに真の咥内に忍んできた。
(口の中、舐めて。舌も、こうやって……)
(いいぞ、杏。上手だよ)
ご褒美の意味を込めて、真は舌を動かした。
驚いて逃げようとする杏の舌をとらえ、擦り付けた。
「ぁん。ん、ふ、んん……」
やだ。
なんだろ、これ。
一瞬だけ真が離れて、囁いた。
「杏も、同じようにやって」
そしてまた、唇を合わせた。
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