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「くれてやる。全部飲めよ!」
「んぐぅーッ!」
 七瀬の口中に、石川の精がなだれ込んできた。
 だが七瀬は、それを零さずきれいに飲み干していく。
「ん……ぐっ。ふぅ」
「美味かったか?」
「ちょっと、苦味が強いかな?」

 むふふん、と赤い舌で唇をぺろりと舐める七瀬の姿に、石川は圧倒されかけた。
 この全身の刺青を見ても、スルーなこと。
 シリコンボールを入れて改造したペニスを見ても、平気なこと。
 そして今、泣きだすどころか挑発してくる、ふてぶてしさ!
「生意気なヤツだな!」
「わぁっ!」

 ベッドに押し倒され、七瀬は足首を掴まれた。
 大きく脚を広げさせられ、蕾に硬い先端をねじ込まれる。
「ちょっと、ちょっと! もう少し慣らしてから!」
「暴れるな。いや、暴れられた方が、そそるか」
 石川のペニスは、先ほど達したばかりなのに、もう逞しさを取り戻している。
「味わえ、俺を!」
「んッあ! あぁあん!」
 ぐちぐちと、石川は遠慮なしに七瀬の秘所へ杭を打ち込んでいった。

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