俺の小悪魔は悪魔 ~反社見習い×悪魔見習い 七瀬を救うためなら俺の存在が消えてしまっても構わない~

大波小波

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 すっかり力の抜けてしまった七瀬を抱きしめながら、丈士はマスターに叫んでいた。
「マスター、七瀬を生き返らせてくれ!」
「なぜ、私にそんなことを言うのですか?」
「あんた、何者だ? 何でもお見通しの、得体のしれない奴だ。この際、神様でも悪魔でも構わない。七瀬を蘇らせてくれ!」
 できなくはない、とマスターは言った。
「しかし、それなりの代償が必要です」
「俺が代わりに死んでもいいから、やってくれ」

 マスターはうなずくと、その正体を明かした。
 頭部には、捻じれた角が現れた。
 次いで、背に漆黒の大きな翼が現れ、太い尾が床まで長く届いた。
「あ、あんたも、悪魔だったのか」
「私の名は、マノス。悪魔見習いの指導者です」

 七瀬も私が監視していたのですが、あなたという悪に出会ってから、彼の運命は一変した。
「七瀬を救うには、彼の死に関わる全てを消し去ることが必要です」
 ていねいだが凄味のあるマノスの声に、丈士はゆっくりうなずいた。
「何でもやってくれ。俺の存在が消えてしまっても、構わない」
「よくぞ、言いました」

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