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第4章 新しい家族と
9話
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リアラ含めた3人で、オススメのランチを食べた。
そこはファミレスに近い店で、ランチタイムもあってかそこそこに賑わっていた。
オススメの日替わりメニューはカレーで、お子様セットも甘口カレーだったので全員カレーにした。
「昨日買った服だけど…」
真新しい服に身を包むニコを見て、汚してしまうのではと少し不安に思いはしが、遊んでいればいずれ汚れてしまうもの。今度汚れの落ちやすい洗剤を見てこよう。
そう思っていたら、子供には服を汚さないように前掛けが配られた。
焼肉屋で、臭いが付かないように付けるようなタイプだ。
きっと、こういう心遣いもあって人気なのではないだろうか。
「美味しかったですねー」
「うん、辛さも程よくて。ニコも美味しかった?」
「!!」
食べ終えた頃には口の周りが黄色くなっていたニコだけど、店を出る前にキレイに拭いてきた。
子供が好きなメニューと言えばカレーはやはりランクインしている。今度家でも作ろうと決意した。
しばらく行くと、子供たちの元気な声が聞こえてくる。
何かあったのかと、発生源を覗くと、そこは広い公園だった。
ニコよりも少し大きな子供達がはしゃぎ回っている。
ベンチにはさらに小さい子を連れた女性が集まっているのを見れば、ランチの後のひと時と言った所だろうか。
「わー、ここ公園あったんだ」
「ここ通るのは初めて?」
「そうですねー。いつもはテイクアウトして、別の細い道通って帰るので」
あの店で食べたのは初めてのようだ。確かにファミレスで1人は寂しいだろう。
いつもと違う道と言うことは、こちらを気遣ってくれているのだろうか。
「あ、ニコも遊びたい?」
遊具をじっと見ていたニコに気がついて声をかければ、サッと体に隠れる。そこから目だけを覗かせて遊具を気にしているようだ。
「人がいっぱいいると、やっぱりまだ怖いかな」
遊びたいけれど、初めての場所、知らないたくさんの人に恐怖が勝ったのか、ギュッとしがみついて離れない。
「もうちょっと静かなところならいいかもですねー。他に無いか、今度探してみます」
「ありがとう。家の近くでも探してみようかな」
動かなくなってしまったニコを抱き上げて、リアラの店へ向かう。
店先でリアラに別れを告げて(マフィンは店を出る時に渡してある)、クッキーの待つ場所へ向かった。
行きに比べれば、短い時間で家に着いた。理由は、ニコが一度も寄り道しなかったからだ。
やはり公園で遊べなかったのが悲しいのだろうか、しょんぼりしている。
そう言えば玩具屋に、屋内で遊べる小さい遊具がいくつか売っていたと思い出す。昨日買ってくれば良かったと思っても、もう遅い。明日買いに行こうと決めた。
「明日また、お買い物行こうか。公園にあったような小さい遊具、見に行こう」
そう言えば今日はダメでも明日は遊べると分かり、嬉しそうなニコニコ笑顔に戻る。
やっぱりニコは笑っていた方が可愛い!と思いながら、ギューッと抱きしめた。
「さぁ、オヤツにするよー」
「はーい」
「やったー!」
家に入れば、遊んでいたユキと妖精達のお出迎えを受けて、時間も近かったのでオヤツにした。
帰り道食べなかったマフィンはココロが自分で食べるため分けてある。持ち出して時間が経っているから。
「ジャムのとチョコチップのがあるから、好きなの選んでいいよ」
「どっちにしよー」
「どっちもたべたい!」
マフィン1つは、妖精達には大きいようだ。2人で1つ持ってきて、半分にして欲しいと頼まれる。奇数いる妖精では半分余るが、それもココロが食べた。
中には、もう一方も食べたい子同士で集まって1口ずつ交換し合ったりしている。
それからニコを見てみれば。一口で食べれないものは食べにくいのか。ポロポロと欠片を落としながら頬張っている。
全員の顔に浮かんでいるのは笑顔だ。誰もが美味しく食べてくれている。それが1番であることに間違いはない。
「しばらく、ニコには切って出そうかな」
掃除が少しでも楽になるし、ニコも食べやすい方が嬉しいだろう。ちなみに主な理由は後者だ。
オヤツを食べ終えたニコは、椅子に座ったまま眠そうに目を擦っていた。
初めての所に出掛けていたし、お腹も膨れたのもあるだろう。
ベッドに連れていこうと抱きあげれば、ココロの服をキュッと握って寝息をたて始めた。
「おやすみ。ゆっくり休んでね」
ベッドに寝かせれば、体を丸めてスヤスヤと眠る。
まだ少し気温が高いので、窓を軽く開けて布団はお腹に掛かる程度にしておいた。
「ンミー…」
「ん?」
ニコの頭を撫でていると、ユキがやってくる。
何か催促でもしに来たのかと思ったが、ココロをスルーしてベッドに登り、ニコの横にピッタリくっついてこちらも寝る体勢になった。
「あ、ユキもお昼寝?ニコと一緒に寝てくれるの?」
ユキの頭も撫でてやるが、当然何も言わず、体を丸めて寝始めた。
似たような体勢の1人と一匹に思わず笑いそうになるが、それを堪えてそっと部屋を後にした。
「えっと、片付けやって後は…」
手が空いたから何をしようかと、出来そうなことを探す。
オヤツの後片付けはすぐに終わってしまった。
冷蔵庫の中を確認して、下処理した食材を確認する。
野菜のストックが少なくなっていたのもあり、今までは自分用に用意していたものだが、ニコに合わせて用意することにした。
子供が好きなメニュー(ハンバーグや唐揚げ)や、その付け合せ。逆に嫌いな食材(玉ねぎや人参)を食べてくれるように工夫する。
ただ、まだニコの好き嫌いに関しては分からないから、これから少しずつ確認していこう。
『何が好きか食べた時の笑顔がまた可愛いんだよね。嫌いなものでも美味しく食べれるように工夫を考えよう』
そんな事を考えながら準備すると、1人でご飯を用意して食べていた時に比べて、とても楽しかった。
そこはファミレスに近い店で、ランチタイムもあってかそこそこに賑わっていた。
オススメの日替わりメニューはカレーで、お子様セットも甘口カレーだったので全員カレーにした。
「昨日買った服だけど…」
真新しい服に身を包むニコを見て、汚してしまうのではと少し不安に思いはしが、遊んでいればいずれ汚れてしまうもの。今度汚れの落ちやすい洗剤を見てこよう。
そう思っていたら、子供には服を汚さないように前掛けが配られた。
焼肉屋で、臭いが付かないように付けるようなタイプだ。
きっと、こういう心遣いもあって人気なのではないだろうか。
「美味しかったですねー」
「うん、辛さも程よくて。ニコも美味しかった?」
「!!」
食べ終えた頃には口の周りが黄色くなっていたニコだけど、店を出る前にキレイに拭いてきた。
子供が好きなメニューと言えばカレーはやはりランクインしている。今度家でも作ろうと決意した。
しばらく行くと、子供たちの元気な声が聞こえてくる。
何かあったのかと、発生源を覗くと、そこは広い公園だった。
ニコよりも少し大きな子供達がはしゃぎ回っている。
ベンチにはさらに小さい子を連れた女性が集まっているのを見れば、ランチの後のひと時と言った所だろうか。
「わー、ここ公園あったんだ」
「ここ通るのは初めて?」
「そうですねー。いつもはテイクアウトして、別の細い道通って帰るので」
あの店で食べたのは初めてのようだ。確かにファミレスで1人は寂しいだろう。
いつもと違う道と言うことは、こちらを気遣ってくれているのだろうか。
「あ、ニコも遊びたい?」
遊具をじっと見ていたニコに気がついて声をかければ、サッと体に隠れる。そこから目だけを覗かせて遊具を気にしているようだ。
「人がいっぱいいると、やっぱりまだ怖いかな」
遊びたいけれど、初めての場所、知らないたくさんの人に恐怖が勝ったのか、ギュッとしがみついて離れない。
「もうちょっと静かなところならいいかもですねー。他に無いか、今度探してみます」
「ありがとう。家の近くでも探してみようかな」
動かなくなってしまったニコを抱き上げて、リアラの店へ向かう。
店先でリアラに別れを告げて(マフィンは店を出る時に渡してある)、クッキーの待つ場所へ向かった。
行きに比べれば、短い時間で家に着いた。理由は、ニコが一度も寄り道しなかったからだ。
やはり公園で遊べなかったのが悲しいのだろうか、しょんぼりしている。
そう言えば玩具屋に、屋内で遊べる小さい遊具がいくつか売っていたと思い出す。昨日買ってくれば良かったと思っても、もう遅い。明日買いに行こうと決めた。
「明日また、お買い物行こうか。公園にあったような小さい遊具、見に行こう」
そう言えば今日はダメでも明日は遊べると分かり、嬉しそうなニコニコ笑顔に戻る。
やっぱりニコは笑っていた方が可愛い!と思いながら、ギューッと抱きしめた。
「さぁ、オヤツにするよー」
「はーい」
「やったー!」
家に入れば、遊んでいたユキと妖精達のお出迎えを受けて、時間も近かったのでオヤツにした。
帰り道食べなかったマフィンはココロが自分で食べるため分けてある。持ち出して時間が経っているから。
「ジャムのとチョコチップのがあるから、好きなの選んでいいよ」
「どっちにしよー」
「どっちもたべたい!」
マフィン1つは、妖精達には大きいようだ。2人で1つ持ってきて、半分にして欲しいと頼まれる。奇数いる妖精では半分余るが、それもココロが食べた。
中には、もう一方も食べたい子同士で集まって1口ずつ交換し合ったりしている。
それからニコを見てみれば。一口で食べれないものは食べにくいのか。ポロポロと欠片を落としながら頬張っている。
全員の顔に浮かんでいるのは笑顔だ。誰もが美味しく食べてくれている。それが1番であることに間違いはない。
「しばらく、ニコには切って出そうかな」
掃除が少しでも楽になるし、ニコも食べやすい方が嬉しいだろう。ちなみに主な理由は後者だ。
オヤツを食べ終えたニコは、椅子に座ったまま眠そうに目を擦っていた。
初めての所に出掛けていたし、お腹も膨れたのもあるだろう。
ベッドに連れていこうと抱きあげれば、ココロの服をキュッと握って寝息をたて始めた。
「おやすみ。ゆっくり休んでね」
ベッドに寝かせれば、体を丸めてスヤスヤと眠る。
まだ少し気温が高いので、窓を軽く開けて布団はお腹に掛かる程度にしておいた。
「ンミー…」
「ん?」
ニコの頭を撫でていると、ユキがやってくる。
何か催促でもしに来たのかと思ったが、ココロをスルーしてベッドに登り、ニコの横にピッタリくっついてこちらも寝る体勢になった。
「あ、ユキもお昼寝?ニコと一緒に寝てくれるの?」
ユキの頭も撫でてやるが、当然何も言わず、体を丸めて寝始めた。
似たような体勢の1人と一匹に思わず笑いそうになるが、それを堪えてそっと部屋を後にした。
「えっと、片付けやって後は…」
手が空いたから何をしようかと、出来そうなことを探す。
オヤツの後片付けはすぐに終わってしまった。
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ただ、まだニコの好き嫌いに関しては分からないから、これから少しずつ確認していこう。
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