死んだと思ったら異世界に

トワイライト

文字の大きさ
33 / 280

33

しおりを挟む
建物を消し飛ばした俺は背中に翼を生やして上空に飛び上がる。

周りを見渡すと少し離れた所に森が有った。

「よし、行ってみるか」

次の目的地に森を設定した俺はそのまま滑空する様に空を飛び、森を目指す。

少しの間森に向かっていきながら敵感知を発動させる。

「うん、やっぱり修羅達が言ったように強いモンスターは居ないな」

敵感知スキルはゲーム時代と仕様が変わっていた。

ゲーム時代は視界の右上に表示されていたミニマップにモンスターの居場所が表示され、脅威度毎にアイコンの色が変更される仕様だったが、この世界の敵感知は自分の近くにモンスターが居るかが分かるようになるというスキルになってしまった。

鑑定もそうだが、この世界に来たことでゲーム時代の時より性能が低くなっている物がある。

俺のゲーム時代に取っていたスキルはそこまで多くないので確認は追々していけばいいだろう。

森の中に入り、周りに生き物の気配がしないところを探す。

敵感知を発動させながら探すと良い感じの場所が見つかった。

俺はソコに土魔法で大きな穴を掘ってアイテムボックスから実験の犠牲者になった人達を取り出す。

そして時空魔法を発動して死体を囲む結界を作り出し結界の中に火魔法で作った火を作って死体を焼く。

それなりの魔力を込めた火魔法は死体を焼き尽くし、その身を灰に変える。

「よし、こんなもんで良いかな」

人口キメラの実験室の様な建物から出た俺は実験台になった人たちを回収した俺は取り敢えず死体を火葬してあげようと考えた。

この人たちはさぞ苦しい思いをしたのだろう、その苦労は俺には分からない。

だから静かな場所に埋めてあげようとおもって森を探索していたわけだ。

実際には家族の元に送り届けられたら良いのだが、この実験がいつ行われていたかも定かでは無いし、そもそもこの人たちの家族を探す手段がないからな。

俺は結界の中にある灰を先ほど掘った穴の中に入れて上から土をかけて元どおりにする。

「どうか安らかなる眠りを」

そして墓の前で手を合わせてからその場を離れる。

「さて、まずは修羅にこの事を話すか」

先ずは王都のギルドマスターである修羅に話を通そう。

修羅ならこの世界の文字を読める筈だし、この実験について何らかの手がかりが分かるかもしれないからな。

俺はテレポートを発動させて王都に転移する。

王都に無事転移出来た筈なんだが…ここは何処だ?

ゲーム時代でもテレポートを使える人は少なかった為、この世界にテレポートを使える人は少ないだろうと考えて王都の中で人が居ない場所を指定して転移した訳だが、失敗したかも知れない。

いきなり人が現れたなんてパニックが起こらない様にと考えても見覚えのない場所にくるのは予想外だ!

ゲーム時代はテレポートは一度きた事のある場所にしか転移が出来なかったから軽く転移したのだがまさかテレポートまでも仕様変更がされていたとは…まぁ王都にいる事は確定なんだしそこまで気負わなくてもいいか。

最悪光学迷彩もどきを発動させて空を飛べばいいしなと考えた俺は適当に入り組んだ道を進んでいく…

「マジでここ何処だよ!」

いくら適当に歩いていたとは言え10分程歩いて大通りにすら出ないってどんだけだよ。

「しょうがない、最終手段で行くか」

これ以上無駄な時間使いたくなかった俺は光学迷彩もどきを発動させて空を飛び、冒険者ギルドを探して中に入った。

ギルドの中には酒盛りをしている人達とクエストの報告をしている人達が居た。

どうやらこの時間からクエストを受ける人は居ないらしいな。

俺は冒険者登録を頼んだ受付嬢の元に行く。

「ユウヤさん、こんにちは」

「こんにちは…所でギルドマスターは居ます?」

現在の俺は一冒険者だから修羅の事をギルドマスターと言うことにしている。

「マスターなら執務室居ると思いますけど」

「そうか、ありがとね」

俺は受付嬢にお礼を言って執務室の方に向かっていく。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...