死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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ハーネストの素材を使い、新たな装備、大悪魔のガントレットを作った俺はあの後生産室がゲーム時代と変わっている所が有るかを確認してからテントに戻った。

そしてテントで分身スキルを解除する。

そして分身スキルが解除された事により、分身が経験した出来事が俺の脳内に浮かび上がる。

「一度冒険者達がテントを見にきたのか…」

統合された記憶によると、俺が生産室に行っている間に一度だけ冒険者達がテントを訪ねてきたらしい。

しかも、冒険者達が来たのはほんの少し前で、分身が冒険者達と話した内容は今から食事の用意をするという事らしい。

と言う事は今テントの外では晩御飯の用意をしているという事になるな。

「そうなると…ダンジョンで手に入れたオーク肉でも差し入れをするか」

俺はそう呟き、テントから出る。

「おっ!今回の功労者が現れたぞ!」

俺がテントから出ると近くにいた冒険者の一人がそう声をあげる。

どうやら既に食事の用意は済んでしまったようで、冒険者達は火のついた鍋を囲っていた。

「ささ、こちらに来てください」

冒険者に促されるままに俺は進み、指定された場所に座る。

「皆、この人のお陰でダンジョンのスタンスピードは収まって王都壊滅の危機は逃れた…明日は皆で王都に凱旋だ、今回の食事で英気を養い、明日の帰り道に備えな!」

リーダーの女冒険者がそう声をかけると冒険者達は皆でワイワイと食事を始めた。

俺はその様子を見ながら食事を始めようとして気づく…黒騎士装備をしていたら食事を取れないことに。

しょうがないと食事は諦めることにして周りにいる冒険者達と話をする事にしよう。

「っと、その前に…」

俺は一度立ち上がって女冒険者の前に行き、声をかける。

「なんだい?」

「食事が始まってからで悪いんだが、ダンジョンで手に入ったオーク肉を渡そうと思ってな」

「「「おお~!」」」

俺がそう言い、10kg位のオーク肉を取り出す。

すると何故か周りの冒険者達が声をあげる。

「そりゃあありがたいね、オークの肉は美味しいし、精もつく…あんたら!この人からオーク肉の差し入れだよ!ちゃんと感謝して食べな!」

女冒険者は周りにいる冒険者達にそう言う。

周りの冒険者達が感謝の言葉を次々に掛けてくる。

俺はそれに返事を返す。

そのやりとりを何回か繰り返し、宴会はどんどん進んでいく。

「いや~今回は皆、にいちゃんのお陰で随分と稼がせて貰う上に、俺たちはダンジョンの前を見張っているだけでこんな宴会まで開けるたぁ、この役割を選んで正解だったな」

1人の冒険者が酒を飲んで赤くなった顔でそう言う。

「ちげぇねぇや!」

それに隣にいた冒険者が相槌を打つ、すると周りにいる冒険者達に笑いが巻き起こった。

「なぁ、」

「ん?なんだぁ」

俺はその中、ひとりの冒険者に声をかける。

俺がダンジョンに行っている間に修羅が冒険者達に対して何を言ったかを聞くためだ。

「そのことか、それならな…」

冒険者は修羅が冒険者ギルドでどの様に冒険者達を説得したかを教えてくれた。

「成る程…そう言うことか…教えてくれてありがとう」

「いやいや、こっちの方が礼を言いたいね」

俺は話をしてくれた冒険者に礼を言う。

どうやら修羅は俺がダンジョンに入ってスタンスピードを抑えるから、ダンジョンに入り、スタンスピードを収めるという緊急依頼の時と報酬を変えずに冒険者達に一般人の避難誘導や、もしもの為のダンジョン前の警戒をするという依頼に変えたらしい。

王都で一番強いであろう修羅が絶対に勝てないと言った俺がスタンスピードを収めると言った事や、緊急依頼の危険度が下がるのに対して、報酬を変えなかったというのが冒険者達を説得できた理由か。

修羅がくだらない冗談を言わないって皆知っているだろうからな。

宴会を邪魔しては行けないだろうから俺はそろそろテントに戻る事にしよう。

冒険者ギルドで何があったかわかった俺は、自分のテントに戻って、寝る事にした。
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