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「まぁワシが妻に告白をして、それを妻が受けてくれて、ワシ達は付き合い始めたという事だ」
親父さんは照れ臭そうにそう言ったのだが…ヒゲを生やした爺さんが照れても何の需要も無いな。
「そして妻と付き合い始めたワシは鍛治をしながら妻と共に過ごしていき、そして妻は子供を身篭った…ワシらは喜んだ、初めて愛した人との間に出来た子供だ、喜ばない訳が無い。
そしてもうすぐ子供が生まれそうとなった時、とある依頼がきたんだ」
親父さんは当時の事を思い出しているのか歯を食いしばって話す。
「貴族からの依頼でな、内容は武器を作ってくれという物だった。
ワシはもうすぐ子供が産まれるからと依頼を一度断ったんだが、妻が、私の事は気にしないで、と言ったから依頼を受けることにしたんだ…だが」
その貴族に奥さんと子供を殺された…か
「依頼を終えて家に帰ったら家は全焼して無くなってて、妻は子供と一緒に死んでたよ…」
「それで…親父さんはその後どうしたんです?」
「妻とお腹のなかの子供が死んだと知って呆然としていた時に、憲兵が俺に話しかけて来たんだ。
家の近くを通った人が、怪しい人影を目撃したらしいってな」
放火か…親父さんの言っていた事からして放火をしたのは貴族か。
「それを聞いた俺は必死に犯人を探したよ、全力でな、今まで集めていた金を使い、裏の組織に依頼をしてな…最終的に俺に依頼をしてきた貴族が部下に命令したと分かったんだ」
「あのくそ貴族、一度断られたからと怒ったみたいで、ワシが依頼で家を離れている間に部下に命令をして家に火を放ちやがったみたいなんだ…ワシは絶望したよ、ワシは家族が殺されている間、家族を殺すように命令した奴の武器を作ってたんだからな」
「一度依頼を断られた…それだけでそんな事を…」
ヤヨイは信じられないと言った表情でそう呟く。
依頼を断られただけで人を殺すように命令したのか…
親父さんが武器を作っている間、その貴族はさぞ気分が良かったことだろう。
自分の家族が殺されているとも知らずに自分の武器を作っていたのだから。
くそ、考えれば考えるほど気分が悪くなってくる。
権力を持っている奴は傲慢に育ちやすいと言われているが…ここまでとはな。
日本では考えられない事だ。
「許せませんね…」
「そうだな」
ヤヨイの言葉に俺は同意する。
他人の人生をめちゃくちゃにして、あまつさえ自分はのうのうと暮らしていると考えると反吐が出そうだ。
「ワシの中は自分への怒りとその貴族に対する復讐心でいっぱいになったよ…それで、ワシは直ぐに貴族に復讐をするために行動を開始したんだが、相手は貴族だ、復讐しようにも屋敷も本人も兵士が常に護ってやがるから手の出しようがない」
「それで、ワシは証拠を集めて国に貴族を裁いてもらおうとしたんだが…」
「国がその貴族を裁くことは無かったと」
俺の言葉に親父さんは頷いた。
「ワシが提出した証拠は認められ無かった…そして国の調査では犯人がその貴族ではないとされたんだ!」
「そんな訳が無いだろう!ワシがツテを使って調べられる事を国が調べられない訳が無い!…今でもあの貴族が今も笑いながら暮らしていると思うと殺意が湧いてくる」
親父さんはテーブルに拳を叩きつけた。
ダン!とテーブルから鳴った音が部屋のなかに鳴り響く。
テーブルに叩きつけた力が強かったからか、親父さんの拳からは血が出ている。
「親父さん…少しすいません」
俺は声を掛けてからヒールを発動させ、親父さんの怪我を治す。
「すまない、少し気が立っちまった」
親父さんは俺たちに謝る。
「いえ、謝る必要はないです、その怒りは親父さんが奥さんとお子さんを愛していたという事ですから…」
親父さんが国に協力しない理由が分かった、それに国が貴族の犯罪を裁かなかったという事はさっき聞いた教国から宣戦布告が有ったというのも嘘の可能性が出てきたな。
親父さんは照れ臭そうにそう言ったのだが…ヒゲを生やした爺さんが照れても何の需要も無いな。
「そして妻と付き合い始めたワシは鍛治をしながら妻と共に過ごしていき、そして妻は子供を身篭った…ワシらは喜んだ、初めて愛した人との間に出来た子供だ、喜ばない訳が無い。
そしてもうすぐ子供が生まれそうとなった時、とある依頼がきたんだ」
親父さんは当時の事を思い出しているのか歯を食いしばって話す。
「貴族からの依頼でな、内容は武器を作ってくれという物だった。
ワシはもうすぐ子供が産まれるからと依頼を一度断ったんだが、妻が、私の事は気にしないで、と言ったから依頼を受けることにしたんだ…だが」
その貴族に奥さんと子供を殺された…か
「依頼を終えて家に帰ったら家は全焼して無くなってて、妻は子供と一緒に死んでたよ…」
「それで…親父さんはその後どうしたんです?」
「妻とお腹のなかの子供が死んだと知って呆然としていた時に、憲兵が俺に話しかけて来たんだ。
家の近くを通った人が、怪しい人影を目撃したらしいってな」
放火か…親父さんの言っていた事からして放火をしたのは貴族か。
「それを聞いた俺は必死に犯人を探したよ、全力でな、今まで集めていた金を使い、裏の組織に依頼をしてな…最終的に俺に依頼をしてきた貴族が部下に命令したと分かったんだ」
「あのくそ貴族、一度断られたからと怒ったみたいで、ワシが依頼で家を離れている間に部下に命令をして家に火を放ちやがったみたいなんだ…ワシは絶望したよ、ワシは家族が殺されている間、家族を殺すように命令した奴の武器を作ってたんだからな」
「一度依頼を断られた…それだけでそんな事を…」
ヤヨイは信じられないと言った表情でそう呟く。
依頼を断られただけで人を殺すように命令したのか…
親父さんが武器を作っている間、その貴族はさぞ気分が良かったことだろう。
自分の家族が殺されているとも知らずに自分の武器を作っていたのだから。
くそ、考えれば考えるほど気分が悪くなってくる。
権力を持っている奴は傲慢に育ちやすいと言われているが…ここまでとはな。
日本では考えられない事だ。
「許せませんね…」
「そうだな」
ヤヨイの言葉に俺は同意する。
他人の人生をめちゃくちゃにして、あまつさえ自分はのうのうと暮らしていると考えると反吐が出そうだ。
「ワシの中は自分への怒りとその貴族に対する復讐心でいっぱいになったよ…それで、ワシは直ぐに貴族に復讐をするために行動を開始したんだが、相手は貴族だ、復讐しようにも屋敷も本人も兵士が常に護ってやがるから手の出しようがない」
「それで、ワシは証拠を集めて国に貴族を裁いてもらおうとしたんだが…」
「国がその貴族を裁くことは無かったと」
俺の言葉に親父さんは頷いた。
「ワシが提出した証拠は認められ無かった…そして国の調査では犯人がその貴族ではないとされたんだ!」
「そんな訳が無いだろう!ワシがツテを使って調べられる事を国が調べられない訳が無い!…今でもあの貴族が今も笑いながら暮らしていると思うと殺意が湧いてくる」
親父さんはテーブルに拳を叩きつけた。
ダン!とテーブルから鳴った音が部屋のなかに鳴り響く。
テーブルに叩きつけた力が強かったからか、親父さんの拳からは血が出ている。
「親父さん…少しすいません」
俺は声を掛けてからヒールを発動させ、親父さんの怪我を治す。
「すまない、少し気が立っちまった」
親父さんは俺たちに謝る。
「いえ、謝る必要はないです、その怒りは親父さんが奥さんとお子さんを愛していたという事ですから…」
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