死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「…ワシが国の協力に応じない理由はこれで終わりだ…これでお前さん達が聞きたいことは終わりか?」

「ええ、話してくれてありがとうございます」

親父さんにヤヨイが返事をする。

「親父さん、話を聞かせてくれて有難うございます」

俺もヤヨイに続いて親父さんにお礼を言う。

「なに、ワシもお前さん達に話をしてスッキリしたからな…気を付けるんだぞ」

「はい、親父さんもお体に気をつけて下さい…ヤヨイ、行こうか」

俺は親父さんに返事をしてからヤヨイに声を掛けて外に出る事にする。

「そうそう、親父さん、最後に1つ聞きたいことが有るんですけど、良いですか?」

俺は武器屋を出る前に1つだけ質問をする。

「なんだ?」

「親父さんが言っていた貴族の名前が気になったので知りたいんですけど、良いですか?」

「何故そんな事が知りたい?」

俺が貴族の名前を聞くと親父さんの表情が変わる。

「いえ、特に何かをするという訳では有りませんよ、貴族に関わってもろくなことにならなそうですしね…俺は単純に親父さんが名前を出そうとしていなかったから、気になっただけです」

俺がそう言うと親父さんの警戒が目に見えて下がる。

「なら良いんだ…ワシの家族を殺した貴族の名前はレントルード家の当主、レイル・レントルードだ」

「そうですか…では、俺たちはこの辺りで失礼します」

親父さんに貴族の名前を聞いた俺たちは親父さんの店から出る。

「マスター、どうします?殺りますか?」

親父さんの話を聞いたヤヨイは少し殺気を漂わせながら俺にそう聞いてくる。

俺もだが、ヤヨイもレントルードとやらがやったことは許せない

「ヤヨイ、一旦落ち着け」

興奮している様子のヤヨイを落ち着かせる為に声を掛ける。

「そうですね…すいませんマスター、少し感情が昂っていたようです」

声をかけた事で出ていた殺気も無くなり、冷静になったヤヨイは俺に謝ってくる。

「気にしなくてもいい、話を聞いてレントルードって奴が気に入らないのは俺も同じだ…奴をどうするかは後で考えるとして、先ずは情報を集めないと」

「そうですね、そうしましょうか」

「じゃあ行こうか」

「はい」

俺とヤヨイは街道に集まっている商人達を相手に情報を集めることにした。

「まぁこの位有れば大丈夫だろう」

「そうですね、この位の情報が有れば私たちなら問題なくできると思います」

商人達は、多少金を積めば情報を渡してくれる様なのが多く、有益な情報もまぁまぁ集まった。

一通りの情報収集を終えた時には夕方になっていたので、俺とヤヨイは一時的に異空間にある屋敷に戻って休むことにした。
 
ヤヨイの作った夕食を食べ、風呂に入って体を休め、少しヤヨイと話をしながら時間を潰す。

「ヤヨイ、今は何時だ?」

俺はヤヨイに時間を聞く。

「今は…深夜の1時39分…周りは良い感じに静かになっている筈です」

「よし、じゃあ作戦の計画を始めよう」

こうして俺たちはレントルードの屋敷に侵入する為の作戦を考える事にした。

「まず、目標を決めよう、目標は…そうだな、レントルード侯爵家に侵入し、その当主であるレイル・レントルードにとある魔法を掛けること」 

「殺さないんですか?」

ヤヨイは俺が決めた目標を聞いて質問をしてくる。

「ああ、殺しはしない、そりゃあ殺すのが一番手っ取り早いが、それだと意味がない」

「意味がない…そういう事ですか」

ヤヨイは俺の言葉を聞いて納得した様だ。

「俺たちが殺そうと思ったら苦痛を感じる前に殺してしまうだろう?、だからといって関係ない俺たちがレントルードを拷問しても意味がない」

俺たちがレントルード侯爵を苦しませたとしてその苦痛は痛みによる物だ。

それでは意味がない。

奴には自分が犯した罪に向き合って苦しんでもらわないと奴に殺された人たちに申し訳がたたない。

俺とヤヨイは誰も居ない屋敷で作戦を考えた。
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