死んだと思ったら異世界に

トワイライト

文字の大きさ
134 / 280

134

しおりを挟む
ブラットさんの居た酒場を発った俺はヤヨイとの待ち合わせ時間まで時間を潰す事にした。

さて、時間を潰すと言っても何をしようか?

公国に知り合いがいる訳では無いし、特にやりたい事も無い。

というよりこの世界には時間を潰せる様な物が少なすぎる。

日本ではネットやらゲームやらでいつまでも時間を潰す事が出来たが、この世界にそんな物は存在しないしな。

そもそもこの世界の娯楽と言ったら食事や飲酒、賭け事、買い物とかしか無い。

日本と比べて圧倒的に娯楽と呼べる様な物が少ないのである。

というより何故トランプが有るのにボードゲームが1つも無いのかが不思議だ。

ていうか何故ニックの様な転生者がいるのにこの世界に娯楽が無いんだ?異世界転生物では大抵こういう娯楽に使う道具を売り出して金を稼いだりするのに。

まぁそんな事は今考えていても仕方がないだろう。

今はどうやって時間を潰すかを決めないと…やっぱりカジノに行くか?日本に居た時はゲームばっかりしてカジノに行った事が無かったからな。

いや、だがカジノに行くとなればヤヨイとの待ち合わせに間に合わなくなる可能性が有るな。

やっぱりカジノはやめよう。

となれば後の選択肢は…買い物位しか無いか。

ユグドラシルオンラインだったらレアドロップを求めてモンスターを狩ったりしていても楽しいのだが…この世界じゃレアドロップなんて物は無い。

倒したモンスターの死骸はそのまま残るから手に入るモンスターの素材がユグドラシルオンラインのり多いとはいえ、そもそも、出てくるモンスターが雑魚すぎて手に入る素材が低ランクばかりだと狩る気にもならない。

という訳で俺は露店を巡る事にした。

だが、露店を巡ると言ってもこの国は戦争の準備をしている時だ。

普通の露店は少なく、その殆どが武器や防具、魔物の素材を扱っている店ばかりだ。

俺はとある露店で買った串焼きを食べながら周りの様子を見る。

先ほど、殆どの店が武器や防具を扱っていると言ったが、少数ながら食べ物を売っている所も有った。

まぁ街道に居るのが冒険者や商人、その護衛達とはいえ、人が居るならそういう店の需要があるのだろう。

俺が買った串焼きも、ウサギ肉を一口位の大きさに切って串に刺し、それをタレにつけて焼いているだけだが、肉は血抜きがしっかりとされているのか臭みが無いし、タレの味も肉に合っていて美味しい。

他の食べ物を扱っている店は焼き鳥やケバブ、焼き魚…って焼き物ばっかじゃねぇか!

しかも決まって隣にはエールなんかの酒が売っている…明らかに串焼きや焼き鳥なんかで酒を飲ませようとしてるだろう。

まぁ市民が居ないからそういう奴だけでも良いのは分かるがこれは流石にツッコミたい。

冒険者達に対する偏見が強すぎる。

まぁ実際に何処の店の肉も美味しいし、周りから文句も無いから特に問題は無いんだろうな。

俺は露店で売っている食べ物を食べつつ、露店の商品を見る事にした。

「いらっしゃい!うちの武器は王国でも人気の一級品ばかりだよ!」

俺が露店で買った物を食べていると少し離れた所から大きい声でそう聞こえてきた。

王国でも人気な一級品ねぇ…

商人の言っている事が嘘か本当かは分からないが、この世界の装備がどれくらいの性能がを確認するには丁度いいか。

ここには色んな武器や防具が有るし、色んな店を周れば平均的な武器の性能が分かるだろう。

俺は早速先ほど王国の一級品と言っていた商人の露店を見る事にした。

嘘だろ!?

商人の売っている武器を見て始めに浮かんだのがその言葉だった。

その商人の露店に並んでいる武器達は全て綺麗な装飾がされている。

これだけ見れば良いと感じるだろう。

だが、ここに並んでいる武器は見栄えばかりが良くて実用的では無い。

俺は何故この様な武器が王国で人気なのかが気になり、何かあるのかと鑑定を発動させた。

あぁ、そういう事か…

そして鑑定の結果を見た俺は商人が言っていた事を完全に理解した。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...