死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「っと…そうだった、今はヤヨイを探さないと」

いつの間にか連絡用の道具を用意するという方に集中してしまっていた俺だが、本来の目的であるヤヨイを探すというものを思い出した。

危ない危ない、いつの間にか思考がずれてい様だ。

俺は考え事をしていると、いつの間にか別の事を考えてしまう癖が有るみたいだ。

まぁ別段これで困るという事は無いのだが、やるべき事を放って考え事をしてしまうのは直した方がいいのかも知れない。

さて、連絡用の魔道具の事はおいおい考えるとして、現状は避難所に居るかもしれないヤヨイを見つけるのが先決だな。

ヤヨイはこの避難所、又はブラットさんの所に居るはずだ。

どちらか一方を探してももう片方にヤヨイが居たら見つからない可能性があるという事だな。

とはいえヤヨイがいる可能性がある場所は2つだけ、これならそこまで苦労しなくても探す事は可能だ。

俺は一度避難所の入り口から離れ、人目のつかない場所に移動する。

「よし、ここなら良いか…」

周りに人の気配がしないのを確認した俺はとあるスキルを発動させる。

俺が発動させたスキルは分身だ。

このスキルは自分の分身をつくる事が出来るというスキルで、分身を作る事で通常一人でやらないといけない作業でも効率よくする事が出来る。

そのかわりに作った分身の数だけステータスが等分されるが、今回は戦闘ではなくヤヨイの捜索だ、人数は多ければ多いほど良いだろう。

今回俺が作った分身は9体。

一人は朝にブラットさんが居た酒場に向かわせてヤヨイがブラットさんの元に行ったのかを確認、その他の分身と俺は避難所の中にヤヨイがいるかの確認をする事にする。

「よし、じゃあ頼んだぞ」

俺が分身たちにそういうと分身たちは頷いてから各自与えられたミッションに向けて行動を始めた。

勿論同じ人間が何人も居たら可笑しいから俺以外の分身は光魔法と気配遮断を使用させて誰にも気づかれない様にしている。

「よし、じゃあ俺もヤヨイを探しに行きますか」

俺は再度避難所の入り口に戻ってからヤヨイの捜索を始めることにする。

するとちょうど良い感じに目の前を通った人が居たので声をかけることにする。
 
「すいません、少しお話を聞いても良いですか?」

分身たちは姿を消している為、人に聞く事ができない。

だからオリジナルである俺は避難所に居る人達にヤヨイを見たか聞く事にした。

「ええ、良いですけど…」

俺が声を掛けた女性はいきなり声を掛けられたからか少し戸惑いながらも俺にそう言ってくれた。

「ありがとうございます、知り合いを探しているんですけど、白いワンピースを着たエルフの女性って見かけませんでした?」

ヤヨイの着ている服と特徴を女性に話し、ヤヨイを見てないかを尋ねる。

「ああ!あの美人のエルフさんですか?」

俺の話を聞いた女性はどうやら心当たりがあるらしい。

「多分その人だと思います!…それで、どこら辺で見かけましたか?実は一緒に行動してたんですけど逸れてしまいまして…」

「ああ、この避難所は広いですからね…確か私が見たのはここから真っ直ぐ進んで2つ目の部屋です」

「ありがとうございます!」

俺は教えてくれた女性にお礼を言う。

「いえいえ…でも、私が見たのは30分以上前ですから、今は移動していると思いますよ?」

30分以上前か…となるとヤヨイはまだフィオレさんを探している可能性が出てきたな。

まぁヤヨイと言えど一人でこの避難所にいる大勢の人の中から特定の人物を見つけるのは難しいか。

「そうなんですか、まぁその部屋に居なかったらまた人に尋ねます」

「それが良いわ、それでは私は用があるのでこれで…見つかると良いですね」

「そうですね…本当にありがとうございました」

俺は最後に女性にお礼を言ってから女性の言っていた部屋に向かうことにした。
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