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「よし、これくらい溜めれば大丈夫だろう」
溜めた魔力量は大体俺の魔力の6分の1位…これくらいの魔力を使って魔法を放てば流石のフェルでも異常事態が起こっていると思う位の威力が出る筈だ。
「これで魔法を撃てばフェルがここに来る筈だ…」
今溜めた魔力で魔法を放ったらフェルはここに来ると思うが、万が一フェルが来ななかった時はどうしようか…
「まぁその時はその時で考えれば良いか」
失敗した時の事を考えても仕方ない、もしこれでフェルが来なかったら来なかったで他の方法を考えるだけだ。
そう考えた俺は早速溜めた魔力を使って魔法を放つ準備をする事にした。
俺は先程溜めた魔力を火、水、土、風、光、闇の6属性の魔力に変換する。
そして変換した6つの属性魔力を一箇所に集め、それを凝縮していく…本来、相反する魔力を混ぜるのは非常に危険だがそこはもう慣れたものだ。
赤、青、緑、茶、白、黒色の魔力は一箇所に集まり、そして7色に光る一つの魔力になった。
「う~ん、やっぱりこの魔法はいつ見ても不思議だな」
混ぜた属性魔力は6つなのに出来上がった物は七色に光る魔力だ、6つを混ぜて7になるという光景はいつ見ても不思議だ、まぁゲームの仕様と言われたら納得するしか無いのだが…
「まぁこの魔法、威力は馬鹿みたいに高いから気にしなくても良いか」
今から放つ魔法はユグドラシルオンライン史上最も威力の高い魔法だ。
相反する属性どころか全ての魔力を無理やり一つに凝縮する事で絶大な威力の魔法にするという物だ。
虚無魔法、効果を説明すると無理やり複数の凝縮した魔力を放ち、対象に当たった瞬間に凝縮されていた魔力が解放される事で対象を消滅させるという物らしい
「フェル、気づいてくれよ…この吹雪の中どこに居るかも分からないお前を探しに行くのは大変だからな…ていうか気づいてくれないと困る」
そもそもこの魔法を使う事ができたプレイヤーは俺以外にはギルドの皆くらいだ。
だからフェルがこの魔法を見たら俺がここに居るって分かる筈だ。
逆にこの魔法を見ても俺か、ギルメンの皆がここに居るってフェルが分からなかったらフェルが俺の事を忘れてるって事だからな…それは流石に悲しすぎる。
「よし、じゃあやろう」
俺は凝縮した魔力…虚無魔法を上空に撃ち上げた。
虚無魔法は触れた雪を消滅させながら遥か上空に登っていき、そして雲を貫き夜空が広がった。
「吹雪で分からなかったけどもう夜になってるのか」
極寒地帯に入る前は夕方ぐらいだったのにフェルを探すために極寒地帯の中心を目指していたら夜になっていたらしい。
「すごい星空だな…」
俺は目の前に広がる星々を眺めがらそう呟いた。
この星空は日本にいた時には見る事の出来ない光景だろう。
都会だと光が周囲にあるから星が見えにくいらしいし、田舎や山の中だと綺麗に見えるらしいけど、俺は基本的に山に登ったりはしなかったからな。
「そう言えば俺ってこの世界に来てから星を見た事が無かったな」
思えば俺はこの世界に来てから一度も星を見るような事はした事がなかった。
何時も夜になったら直ぐに宿屋や屋敷に戻っていて星を見る機会なんて無かったからな。
「フェルがここに来るまで星を見て待ってるか」
フェルが虚無魔法を確認してからここに来るまで少し時間が掛かるだろうからな。
俺はフェルがここに来るまでこの星空を見て待つ事に決めた。
まぁフェルが来るまでと言ったけどその前に吹雪が復活して星空は見えなくなってしまったんだけど…
だが幸いと言って良いのか虚無魔法の威力は案外強かった様で吹雪が復活して俺の視界を覆うまで5分ぐらい時間が有った。
お陰で5分という短い時間とは言え綺麗な星空を見る事ができた。
後はフェルが来るのを待つだけだ。
溜めた魔力量は大体俺の魔力の6分の1位…これくらいの魔力を使って魔法を放てば流石のフェルでも異常事態が起こっていると思う位の威力が出る筈だ。
「これで魔法を撃てばフェルがここに来る筈だ…」
今溜めた魔力で魔法を放ったらフェルはここに来ると思うが、万が一フェルが来ななかった時はどうしようか…
「まぁその時はその時で考えれば良いか」
失敗した時の事を考えても仕方ない、もしこれでフェルが来なかったら来なかったで他の方法を考えるだけだ。
そう考えた俺は早速溜めた魔力を使って魔法を放つ準備をする事にした。
俺は先程溜めた魔力を火、水、土、風、光、闇の6属性の魔力に変換する。
そして変換した6つの属性魔力を一箇所に集め、それを凝縮していく…本来、相反する魔力を混ぜるのは非常に危険だがそこはもう慣れたものだ。
赤、青、緑、茶、白、黒色の魔力は一箇所に集まり、そして7色に光る一つの魔力になった。
「う~ん、やっぱりこの魔法はいつ見ても不思議だな」
混ぜた属性魔力は6つなのに出来上がった物は七色に光る魔力だ、6つを混ぜて7になるという光景はいつ見ても不思議だ、まぁゲームの仕様と言われたら納得するしか無いのだが…
「まぁこの魔法、威力は馬鹿みたいに高いから気にしなくても良いか」
今から放つ魔法はユグドラシルオンライン史上最も威力の高い魔法だ。
相反する属性どころか全ての魔力を無理やり一つに凝縮する事で絶大な威力の魔法にするという物だ。
虚無魔法、効果を説明すると無理やり複数の凝縮した魔力を放ち、対象に当たった瞬間に凝縮されていた魔力が解放される事で対象を消滅させるという物らしい
「フェル、気づいてくれよ…この吹雪の中どこに居るかも分からないお前を探しに行くのは大変だからな…ていうか気づいてくれないと困る」
そもそもこの魔法を使う事ができたプレイヤーは俺以外にはギルドの皆くらいだ。
だからフェルがこの魔法を見たら俺がここに居るって分かる筈だ。
逆にこの魔法を見ても俺か、ギルメンの皆がここに居るってフェルが分からなかったらフェルが俺の事を忘れてるって事だからな…それは流石に悲しすぎる。
「よし、じゃあやろう」
俺は凝縮した魔力…虚無魔法を上空に撃ち上げた。
虚無魔法は触れた雪を消滅させながら遥か上空に登っていき、そして雲を貫き夜空が広がった。
「吹雪で分からなかったけどもう夜になってるのか」
極寒地帯に入る前は夕方ぐらいだったのにフェルを探すために極寒地帯の中心を目指していたら夜になっていたらしい。
「すごい星空だな…」
俺は目の前に広がる星々を眺めがらそう呟いた。
この星空は日本にいた時には見る事の出来ない光景だろう。
都会だと光が周囲にあるから星が見えにくいらしいし、田舎や山の中だと綺麗に見えるらしいけど、俺は基本的に山に登ったりはしなかったからな。
「そう言えば俺ってこの世界に来てから星を見た事が無かったな」
思えば俺はこの世界に来てから一度も星を見るような事はした事がなかった。
何時も夜になったら直ぐに宿屋や屋敷に戻っていて星を見る機会なんて無かったからな。
「フェルがここに来るまで星を見て待ってるか」
フェルが虚無魔法を確認してからここに来るまで少し時間が掛かるだろうからな。
俺はフェルがここに来るまでこの星空を見て待つ事に決めた。
まぁフェルが来るまでと言ったけどその前に吹雪が復活して星空は見えなくなってしまったんだけど…
だが幸いと言って良いのか虚無魔法の威力は案外強かった様で吹雪が復活して俺の視界を覆うまで5分ぐらい時間が有った。
お陰で5分という短い時間とは言え綺麗な星空を見る事ができた。
後はフェルが来るのを待つだけだ。
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