214 / 280
214
しおりを挟む
「よし、これくらい溜めれば大丈夫だろう」
溜めた魔力量は大体俺の魔力の6分の1位…これくらいの魔力を使って魔法を放てば流石のフェルでも異常事態が起こっていると思う位の威力が出る筈だ。
「これで魔法を撃てばフェルがここに来る筈だ…」
今溜めた魔力で魔法を放ったらフェルはここに来ると思うが、万が一フェルが来ななかった時はどうしようか…
「まぁその時はその時で考えれば良いか」
失敗した時の事を考えても仕方ない、もしこれでフェルが来なかったら来なかったで他の方法を考えるだけだ。
そう考えた俺は早速溜めた魔力を使って魔法を放つ準備をする事にした。
俺は先程溜めた魔力を火、水、土、風、光、闇の6属性の魔力に変換する。
そして変換した6つの属性魔力を一箇所に集め、それを凝縮していく…本来、相反する魔力を混ぜるのは非常に危険だがそこはもう慣れたものだ。
赤、青、緑、茶、白、黒色の魔力は一箇所に集まり、そして7色に光る一つの魔力になった。
「う~ん、やっぱりこの魔法はいつ見ても不思議だな」
混ぜた属性魔力は6つなのに出来上がった物は七色に光る魔力だ、6つを混ぜて7になるという光景はいつ見ても不思議だ、まぁゲームの仕様と言われたら納得するしか無いのだが…
「まぁこの魔法、威力は馬鹿みたいに高いから気にしなくても良いか」
今から放つ魔法はユグドラシルオンライン史上最も威力の高い魔法だ。
相反する属性どころか全ての魔力を無理やり一つに凝縮する事で絶大な威力の魔法にするという物だ。
虚無魔法、効果を説明すると無理やり複数の凝縮した魔力を放ち、対象に当たった瞬間に凝縮されていた魔力が解放される事で対象を消滅させるという物らしい
「フェル、気づいてくれよ…この吹雪の中どこに居るかも分からないお前を探しに行くのは大変だからな…ていうか気づいてくれないと困る」
そもそもこの魔法を使う事ができたプレイヤーは俺以外にはギルドの皆くらいだ。
だからフェルがこの魔法を見たら俺がここに居るって分かる筈だ。
逆にこの魔法を見ても俺か、ギルメンの皆がここに居るってフェルが分からなかったらフェルが俺の事を忘れてるって事だからな…それは流石に悲しすぎる。
「よし、じゃあやろう」
俺は凝縮した魔力…虚無魔法を上空に撃ち上げた。
虚無魔法は触れた雪を消滅させながら遥か上空に登っていき、そして雲を貫き夜空が広がった。
「吹雪で分からなかったけどもう夜になってるのか」
極寒地帯に入る前は夕方ぐらいだったのにフェルを探すために極寒地帯の中心を目指していたら夜になっていたらしい。
「すごい星空だな…」
俺は目の前に広がる星々を眺めがらそう呟いた。
この星空は日本にいた時には見る事の出来ない光景だろう。
都会だと光が周囲にあるから星が見えにくいらしいし、田舎や山の中だと綺麗に見えるらしいけど、俺は基本的に山に登ったりはしなかったからな。
「そう言えば俺ってこの世界に来てから星を見た事が無かったな」
思えば俺はこの世界に来てから一度も星を見るような事はした事がなかった。
何時も夜になったら直ぐに宿屋や屋敷に戻っていて星を見る機会なんて無かったからな。
「フェルがここに来るまで星を見て待ってるか」
フェルが虚無魔法を確認してからここに来るまで少し時間が掛かるだろうからな。
俺はフェルがここに来るまでこの星空を見て待つ事に決めた。
まぁフェルが来るまでと言ったけどその前に吹雪が復活して星空は見えなくなってしまったんだけど…
だが幸いと言って良いのか虚無魔法の威力は案外強かった様で吹雪が復活して俺の視界を覆うまで5分ぐらい時間が有った。
お陰で5分という短い時間とは言え綺麗な星空を見る事ができた。
後はフェルが来るのを待つだけだ。
溜めた魔力量は大体俺の魔力の6分の1位…これくらいの魔力を使って魔法を放てば流石のフェルでも異常事態が起こっていると思う位の威力が出る筈だ。
「これで魔法を撃てばフェルがここに来る筈だ…」
今溜めた魔力で魔法を放ったらフェルはここに来ると思うが、万が一フェルが来ななかった時はどうしようか…
「まぁその時はその時で考えれば良いか」
失敗した時の事を考えても仕方ない、もしこれでフェルが来なかったら来なかったで他の方法を考えるだけだ。
そう考えた俺は早速溜めた魔力を使って魔法を放つ準備をする事にした。
俺は先程溜めた魔力を火、水、土、風、光、闇の6属性の魔力に変換する。
そして変換した6つの属性魔力を一箇所に集め、それを凝縮していく…本来、相反する魔力を混ぜるのは非常に危険だがそこはもう慣れたものだ。
赤、青、緑、茶、白、黒色の魔力は一箇所に集まり、そして7色に光る一つの魔力になった。
「う~ん、やっぱりこの魔法はいつ見ても不思議だな」
混ぜた属性魔力は6つなのに出来上がった物は七色に光る魔力だ、6つを混ぜて7になるという光景はいつ見ても不思議だ、まぁゲームの仕様と言われたら納得するしか無いのだが…
「まぁこの魔法、威力は馬鹿みたいに高いから気にしなくても良いか」
今から放つ魔法はユグドラシルオンライン史上最も威力の高い魔法だ。
相反する属性どころか全ての魔力を無理やり一つに凝縮する事で絶大な威力の魔法にするという物だ。
虚無魔法、効果を説明すると無理やり複数の凝縮した魔力を放ち、対象に当たった瞬間に凝縮されていた魔力が解放される事で対象を消滅させるという物らしい
「フェル、気づいてくれよ…この吹雪の中どこに居るかも分からないお前を探しに行くのは大変だからな…ていうか気づいてくれないと困る」
そもそもこの魔法を使う事ができたプレイヤーは俺以外にはギルドの皆くらいだ。
だからフェルがこの魔法を見たら俺がここに居るって分かる筈だ。
逆にこの魔法を見ても俺か、ギルメンの皆がここに居るってフェルが分からなかったらフェルが俺の事を忘れてるって事だからな…それは流石に悲しすぎる。
「よし、じゃあやろう」
俺は凝縮した魔力…虚無魔法を上空に撃ち上げた。
虚無魔法は触れた雪を消滅させながら遥か上空に登っていき、そして雲を貫き夜空が広がった。
「吹雪で分からなかったけどもう夜になってるのか」
極寒地帯に入る前は夕方ぐらいだったのにフェルを探すために極寒地帯の中心を目指していたら夜になっていたらしい。
「すごい星空だな…」
俺は目の前に広がる星々を眺めがらそう呟いた。
この星空は日本にいた時には見る事の出来ない光景だろう。
都会だと光が周囲にあるから星が見えにくいらしいし、田舎や山の中だと綺麗に見えるらしいけど、俺は基本的に山に登ったりはしなかったからな。
「そう言えば俺ってこの世界に来てから星を見た事が無かったな」
思えば俺はこの世界に来てから一度も星を見るような事はした事がなかった。
何時も夜になったら直ぐに宿屋や屋敷に戻っていて星を見る機会なんて無かったからな。
「フェルがここに来るまで星を見て待ってるか」
フェルが虚無魔法を確認してからここに来るまで少し時間が掛かるだろうからな。
俺はフェルがここに来るまでこの星空を見て待つ事に決めた。
まぁフェルが来るまでと言ったけどその前に吹雪が復活して星空は見えなくなってしまったんだけど…
だが幸いと言って良いのか虚無魔法の威力は案外強かった様で吹雪が復活して俺の視界を覆うまで5分ぐらい時間が有った。
お陰で5分という短い時間とは言え綺麗な星空を見る事ができた。
後はフェルが来るのを待つだけだ。
0
あなたにおすすめの小説
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる