死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「…それで、主は今回どんな要件で私の所に来たんですか?」

フェルの環境をどうにかすると意気込んでいた俺はフェルの言葉を聞いて現実に引き戻される。

そうだ、まずはフェルにあの事を話さないといけないんだった。

「そうだった…今日俺はフェルに頼み事が有って此処に来たんだった」

フェルの環境をどう変えるかを考えてて戦争のことをすっかり忘れてたな。

「頼み事ですか」

「ああ、今ちょっとフェルの力を借りたい状況に…ってなんでそんなに嬉しそうなんだ?」

俺がフェルの力がいる事を伝えると何故かフェルは嬉しそうな顔をして俺の方を見ていた。

「いえ、やっぱり主は主だな、と思いまして」

「やっぱり?それってどう言う意味?」

フェルは何を言っているのだろうか?俺は俺でしか無いのに?

俺はフェルにどう言う意味なのかを聞くとフェルは理由を話し始めた。

「いえ、深い意味は無いんですよ…主ってあっちではいつも何らかのトラブルに関わってたじゃ無いですか、なのにこっちに来てもまたトラブルに巻き込まれてるって聞いてやっぱり主は変わらないなって思ったんですよ」

「成る程そう言うことか」

俺はフェルの話した理由を聞いてさっきの言葉の意味が分かった。

確かにユグドラシルオンラインではイベントやらプレイヤー間のトラブルなんかに色々と巻き込まれてたからな。

こっちに来ても王国の王女暗殺未遂や邪神の復活、教国と公国の戦争…って良く考えたら俺ってまぁまぁやばい事に首を突っ込んでるな。

「言われれば確かに俺っていっつもトラブルに巻き込まれてるな」

日本では考えられない位に大きな事ばかりだし…ユグドラシルのステータスを引き継いでいなかったら絶対に関わってないっていうか関われない規模だしな。

「あっちにいた時はいつもトラブルを起こしたり巻き込まれたりしてましたからね…もしかしたら主は厄介ごとに巻き込まれる運命にでもあるんじゃ無いですか?」

フェルはからかう様に俺にそう言ってきた。

「いやいや、流石にそれは無いだろ」

俺は笑いながらフェルの言った冗談を否定する。

「まぁ普通ならありえないと思いますけど…主の今までを考えたら無いとは言い切れないんじゃ無いですか?」

フェルはそう言うと昔に巻き込まれたトラブルを言った。

「いや、そう言われるとこっちも否定しづらいんだが…」

確かに今まで関わってきた事を考えると否定しきれないんだよな…明らかに他の人よりトラブルに巻き込まれてるし

だけど厄介ごとに巻き込まれる運命とか絶対に認めたく無いんだけど。

「まぁ主が関わったトラブルの半分位は自分から首を突っ込んだ様な物ですし、運命は言いすぎたかもしれませんね」

「いや!半分位は言いすぎだろ、精精3割…いや、4割位だぞ」

俺はフェルの言った事を訂正する。

「4割も半分もそう変わらないじゃ無いですか」

俺の訂正を聞いたフェルはそう言って笑った。

「はい、この話はここで終わりな、本題に入ろう」

このままこの話をしていたら分が悪いと感じた俺は強制的に話を切る為にフェルに本題に入ろうと提案をした。

「あ、話を逸らしましたね…まぁいいでしょう、久しぶりに主と雑談ができた事ですし、この話は終わりにしてあげます」

よし、なんとか話を逸らす事に成功したな…まぁこれを成功って言っていいのかは疑問だが…一応結果として話を逸らせたから成功といっても良いだろう。

「それで、主は私の力が借りたい、と言っていましたけど、今度はどんな事に巻き込まれたんですか?」

話を逸そうとした事を指摘した後、フェルは俺がこの極寒地帯に来た理由を尋ねてきた。

「…じゃあ話すぞ」

俺はフェルにそう言って公国と教国の戦争や邪神の力について話し始めた。

「…という訳で被害を少なくする為にフェルの力が必要なんだ、協力してくれるか?」

そして戦争を為に考えた方法をフェルに説明をして協力してくれるかを聞いた。

「成る程…そう言う事でしたか、少し待ってください、考えたい事があるので」

話を聞いたフェルは事情がわかった様で考える時間をくれと言った。

「ああ、しっかりと考えてくれ」

俺はそれを了承し、フェルの考えがまとまるのを待つ事にした。
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