死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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フェルに会った次の日の朝、俺はフェニに会いにいく為に極寒地帯から出る事にした。

「じゃあフェル、俺はフェニに会いに行ってくるよ、何かあったら連絡してくれ」

「はい、主もお気をつけて」

「おう、フェルも集落の人たちの説得、頑張れよ」

俺はフェルに手を振って氷の城から離れた。

「よし、じゃあ次はフェニの居る火山地帯だな」

フェルと別れた俺は一度王国に転移魔法で行き、王国からフェルの居るという火山地帯に、向かう事に決めた。

「南は…あっちか」

人に見られない様に魔法で姿を消し、転移魔法で王国に転移した俺は街の景色を見て方角を確認する。

「じゃあ行きますか」

そして方向を確認した俺は翼を出して火山地帯に向かった。

「あの内容で良かったのか?上手く説得できると良いんだが…」

今頃フェルは極寒地帯から出る為に集落の人達に説明をしている筈…集落の人たちをちゃんと納得させられるか心配だ。

というのもあの後俺はフェルにどんな感じで集落の人たちに話すかを一緒に考えてくださいって言われて、俺も協力したんだが、俺の考えた内容で集落の人たちを納得してくれるのか不安だ。

集落の人たちのフェルに対する思いは凄いからな、あの人間に誑かされたのですね、とか言う奴が出なければ良いんだけど…

「…考えていても仕方ないか」

今更考えてももうどうしようも無いし、フェルが説得しきれる事を祈るしか無いか。

俺は無事に説得が成功するのを祈りつつ飛ぶスピードを上げた。

「おっ、近づいてきたな」

まぁまぁスピードを出して飛んでいたからか数時間程度で遠くの方に火山が見えてきた。

「此処が火山地帯か、凄いな」

そのまま進んで行くと地面が黒なって、マグマ溜まりも見えるようになった。

「本当にこんな所に生き物がいるのか疑わしいな」

地球だったら絶対に生き物が住める様な環境では無い事は確実だ。

「まぁそこはファンタジー世界だからこの環境に適応した生き物がいるんだろうけど…少なくとも普通の人はこんな所に長く居たら死ぬだろうな」

俺はアイテムボックスから温度計を取り出して気温を測ると今いる所でも90度を超えている。

「気温が90度を超えてるか…周囲の見た目から相当気温は高いだろうと思っていたが見た目通りだったな」

90度といえば大体サウナ位の温度だ、それに中心に行けばもっと気温は高くなるだろうし…普通の人なら此処で活動するのは難しいだろうな。

「俺は装備に環境適応が付いているから大丈夫だけど、この世界の人たちはこんな場所でも活動できるのかな?」

俺は火山地帯の中心部を目指して進みながら疑問に思った事を口に出す。

「地球の人なら絶対に出来ないだろうけど…この世界はファンタジーな世界だしな、案外レベルを上げた人ならこんな場所でも普通に行動できる様になるのかもしれないな」

レベルを上げる事で実際に肉体が強化される世界なんだからレベルが上がれば耐熱性が上がったりしても不思議では無い。

それに俺は装備のおかげでどんな場所でも快適に行動できるようになっているから、コレに似たような効果が付いてる装備を付ければ大丈夫になるのかも知れない。

そんな事を考えつつも俺は中心を目指して進むのであった。

「おっ!」

火山地帯を少し進むと、遠目に犬型の魔物らしき生物を発見した。

「ユグドラシルオンラインには居なかったモンスターだな、」

俺は魔物にバレないように気配を消しながら近づく。

そして俺はモンスターから少し離れた所で止まりモンスターを見る。

「う~ん、見た感じ色が赤い犬型モンスターって感じだな…」

火山地帯の第一村人ならぬ第一魔物の見た目は真っ赤に染まった狼って感じだ。

「対処方法は他の犬型モンスターと同じ感じで大丈夫そうだな」

見た目的にあの魔物の攻撃手段は爪と牙、そして大きめの体を活かした突進といった普通の犬型の魔物と同じで良いっぽいな。

まぁ他にも攻撃手段があるのかも知れないがそれは実際に見て確認すれば良いだろう。

そう考えた俺は気配を消すのを止めて魔物に向かって近づく。

すると魔物は俺の気配を感じたのか俺の方に振り向いて唸り声を上げた。

「さあ、お手並み拝見といこうか」
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