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作戦会議
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入り口から入ってきたロイさんとおばちゃんは「おう」やら「あら」やらとこちらを見て軽く手を振ってくる。こちらも軽く頭を下げ挨拶する。
2人が村長の隣にくるとルナさんが口を開く。
「突然の呼び出し本当にすいませんでした。どうしても伝えねばならぬことがありましたので...」
宿のおばちゃんがニヤニヤしながら俺を見て「あらあらルナ様。そちらのお兄さんと付き合うことにでもなったのかぃ?若いっていいねぇ」と茶化してきた。
ルナさんは顔をボッと赤くしたが首を振り少し怒って否定している。
そんなに否定されると落ち込みそうだ。しょぼ~ん。
おっとふざけてる場合じゃないな。軽く咳をする。
ルナさんもこちらに気づいたようでオホン。っと改めて真剣な眼差しで3人へ語り出す。
「どうやらオークの軍団がこのアーベル村を襲いにくるらしいのです。今日集まっていただいたのは対策と相談をさせていただこうと思いまして」
村長が鋭い眼光でルナさんの様子を見ている。「その情報はたしかか?」と切り返してきた。
するとロイさんが口を開いた。
「確か北の山のほうで先日オークが2体確認されたというのを聞いたな。
帰ってきた連中は腕利きだったから問題なかったが確かにこの辺りでオーク、しかもそれが複数などかなり珍しいと思っていたんだ。そのあたりの絡みがあるのかもしれんな」
ふむ。っと村長が顎に手をやり考えている。
「私達としてはオークの軍団の規模も分からない以上村人と共に避難するべきかと思いますが」
ルナさんが俺の意見を述べてくれた。
3人は顔を見合わせ不敵に笑いあっている。なにかヤバい雰囲気があるぞ。
「ベルゼル腕がなるわね!」おばちゃんが村長に向けて言葉を投げかける。
ロイさんを見ると腕をまくり肩を鳴らしている。
村長は「よし!久しぶりにひと暴れしようかね」などと言っている。
おいおい。まじですか?ベテラン冒険者が1匹倒すのも苦戦すると話を聞いたのにそれが軍団としてくるんですよ!?
「ちょっちょっと待ってください。危険です。3人、仮に冒険者を入れたとしても20人ほどです。不確定な相手に危険過ぎます!」ルナさんが真剣な顔で抗議する。
「な~に。この村の連中はほとんどみんな元冒険者だ。そんなやわじゃね~よ。といってもルナちゃんが赴任してくる前だからかなり前だけどな」
村長さんそんなことはじめて知りましたよ。確かにみんな覇気がある気はしたけどな。
しかし...。
「危険じゃないですか?死人が出ると思いますが...」俺はつい口を出してしまった。
「危険?それは冒険者をしていたときから当たり前だ。それよりも俺達はここまで皆と共に育て上げてきたこの村を魔物なんぞに渡すほうが命をくれてやるより悔しいわ」
...。
そうか。俺は最近きたばかりだがこの村には歴史があるのだ。
それも村全員で作り上げた宝なのだ。それを危険だ。逃げろは確かに失礼だな。俺はここの人達が好きだ。俺だけ逃げるなんてありえない。
俺は決意をしルナさんを見る。
ルナさんも俺を見ると力強い目で頷いてくれた。お互い覚悟を決めていた。
「分かりました。僕になにが出来るか分かりませんが村を助ける手助けを少しでもやらせてください」
3人は驚いた顔をしていたが、ありがたいと頭を下げてくれた。
俺には治癒魔法は使えないが少しでも役に立てるなら少しでも被害が少なくなるよう手助けをしよう。
そうして軽く作戦会議をする。
情報をまとめるならおおよそ北からオークはくるのだろう。しかし必ず北から来るとは限らないもしかしたら山をすでに迂回していて北以外から攻めてくる可能性もある。
そのため村の北には1番強いという村長改めベルゼルさん。
東と西にはロイさんと宿のおばちゃん改めリゼさんがそれぞれ。
南は崖と川が流れているだけなのでこの布陣で行くことにした。
あとはそれぞれの布陣に冒険者と村人の混合チームを配置し軍団が来たところで合流するという感じだ。もちろん現れる前に位置が掴めるのがベストなので探索パーティーはこのあとすぐ編成して送るそうだ。
俺とルナさんは村の中央に位置する教会にて子供達の保護と怪我人の治癒ということだ。
俺も戦闘に出るように言ったがレベル1のやつはかえって足手まといになりえるので治癒使いとして治癒に集中してほしいということだ。
治癒魔法が使えないと言ったが子供達を頼むと言われた。
そこまで言われてはこれ以上こちらから言うことは出来なかった。任された仕事を責任持ってやらなければな。
そうして大まかな作戦を決めたところで解散になった。
ベルゼルさん達は村人と冒険者に声をかけにルナさんは子供達に説明をしに行く。
俺は宿に向かい干してある薬草をセンズにしていく。俺には治癒魔法が使えない。
少しでも被害が抑えられるようやれることはやっていかなければな。
2人が村長の隣にくるとルナさんが口を開く。
「突然の呼び出し本当にすいませんでした。どうしても伝えねばならぬことがありましたので...」
宿のおばちゃんがニヤニヤしながら俺を見て「あらあらルナ様。そちらのお兄さんと付き合うことにでもなったのかぃ?若いっていいねぇ」と茶化してきた。
ルナさんは顔をボッと赤くしたが首を振り少し怒って否定している。
そんなに否定されると落ち込みそうだ。しょぼ~ん。
おっとふざけてる場合じゃないな。軽く咳をする。
ルナさんもこちらに気づいたようでオホン。っと改めて真剣な眼差しで3人へ語り出す。
「どうやらオークの軍団がこのアーベル村を襲いにくるらしいのです。今日集まっていただいたのは対策と相談をさせていただこうと思いまして」
村長が鋭い眼光でルナさんの様子を見ている。「その情報はたしかか?」と切り返してきた。
するとロイさんが口を開いた。
「確か北の山のほうで先日オークが2体確認されたというのを聞いたな。
帰ってきた連中は腕利きだったから問題なかったが確かにこの辺りでオーク、しかもそれが複数などかなり珍しいと思っていたんだ。そのあたりの絡みがあるのかもしれんな」
ふむ。っと村長が顎に手をやり考えている。
「私達としてはオークの軍団の規模も分からない以上村人と共に避難するべきかと思いますが」
ルナさんが俺の意見を述べてくれた。
3人は顔を見合わせ不敵に笑いあっている。なにかヤバい雰囲気があるぞ。
「ベルゼル腕がなるわね!」おばちゃんが村長に向けて言葉を投げかける。
ロイさんを見ると腕をまくり肩を鳴らしている。
村長は「よし!久しぶりにひと暴れしようかね」などと言っている。
おいおい。まじですか?ベテラン冒険者が1匹倒すのも苦戦すると話を聞いたのにそれが軍団としてくるんですよ!?
「ちょっちょっと待ってください。危険です。3人、仮に冒険者を入れたとしても20人ほどです。不確定な相手に危険過ぎます!」ルナさんが真剣な顔で抗議する。
「な~に。この村の連中はほとんどみんな元冒険者だ。そんなやわじゃね~よ。といってもルナちゃんが赴任してくる前だからかなり前だけどな」
村長さんそんなことはじめて知りましたよ。確かにみんな覇気がある気はしたけどな。
しかし...。
「危険じゃないですか?死人が出ると思いますが...」俺はつい口を出してしまった。
「危険?それは冒険者をしていたときから当たり前だ。それよりも俺達はここまで皆と共に育て上げてきたこの村を魔物なんぞに渡すほうが命をくれてやるより悔しいわ」
...。
そうか。俺は最近きたばかりだがこの村には歴史があるのだ。
それも村全員で作り上げた宝なのだ。それを危険だ。逃げろは確かに失礼だな。俺はここの人達が好きだ。俺だけ逃げるなんてありえない。
俺は決意をしルナさんを見る。
ルナさんも俺を見ると力強い目で頷いてくれた。お互い覚悟を決めていた。
「分かりました。僕になにが出来るか分かりませんが村を助ける手助けを少しでもやらせてください」
3人は驚いた顔をしていたが、ありがたいと頭を下げてくれた。
俺には治癒魔法は使えないが少しでも役に立てるなら少しでも被害が少なくなるよう手助けをしよう。
そうして軽く作戦会議をする。
情報をまとめるならおおよそ北からオークはくるのだろう。しかし必ず北から来るとは限らないもしかしたら山をすでに迂回していて北以外から攻めてくる可能性もある。
そのため村の北には1番強いという村長改めベルゼルさん。
東と西にはロイさんと宿のおばちゃん改めリゼさんがそれぞれ。
南は崖と川が流れているだけなのでこの布陣で行くことにした。
あとはそれぞれの布陣に冒険者と村人の混合チームを配置し軍団が来たところで合流するという感じだ。もちろん現れる前に位置が掴めるのがベストなので探索パーティーはこのあとすぐ編成して送るそうだ。
俺とルナさんは村の中央に位置する教会にて子供達の保護と怪我人の治癒ということだ。
俺も戦闘に出るように言ったがレベル1のやつはかえって足手まといになりえるので治癒使いとして治癒に集中してほしいということだ。
治癒魔法が使えないと言ったが子供達を頼むと言われた。
そこまで言われてはこれ以上こちらから言うことは出来なかった。任された仕事を責任持ってやらなければな。
そうして大まかな作戦を決めたところで解散になった。
ベルゼルさん達は村人と冒険者に声をかけにルナさんは子供達に説明をしに行く。
俺は宿に向かい干してある薬草をセンズにしていく。俺には治癒魔法が使えない。
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