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8、リコの誕生
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これは奇跡なのでしょうか?
私はオナホから人間に変化していたのです。
元々私は肩から太ももの付け根までのボディしかありませんでしたが、あの閃光の後には頭から足の爪先まで全て揃い、髪の毛も肩下まで長い髪が生えていたのです。
その代わりに部屋の隅に元の私と同じ大きさのオナホが床に落ちていました。ドリエラさんの服と共にです。ドリエラさんが逆に魔道具になってしまった様です。
さっきの感覚といい、やっぱり体が入れ替わったという事なのでしょうか?彼女の生命と体を元にして、私という新しい体に作り変わってしまったのでしょうか。一体どうして……どういう魔法?
……確かにあの時、あの一瞬、私はマリーちゃんとヘインリヒさんのおちんちんが心配で、『何とかしないと、……体を動かして二人を庇いたい』と思っていましたが……
ガラス戸に映った自分を見てみると、残念ながら純日本人顔の私がこちらを見ていました。すごく見覚えのある『サエキ リコ』の姿です。
異世界転生じゃなくて、異世界転移というべきかもしれません。前世の顔のままですから。
少しだけ「この世界の人に生まれ変わったなら美形だったのかもしれないのに……」と思ってしまいました。
「き、君はもしかして、リコなのか?!」
ドリエラさんがいない事、私が急に現れた事に動転した状態だったご主人様は、自分のバスローブを急いで羽織って裸体を隠してから、私にシーツを被せて問いました。
「はい。サ……サエキ リコです」
その通りなので私は自分の名前を答えます。どうして私がオナホだったリコだとわかったのでしょうか?
ちなみに、実はこの世界の言語を私は最初から理解できていたのです。ですから彼らが最初から何を言っているのかも全て理解できていたので、これは転生、転移?チートなのかもしれません。
「あ、あ……はあぁぁーー……っ」
私の答えに急にご主人様であるヘインリヒさんは胸を押さえて、顔を真っ赤にして大きなため息みたいな変な声を出しました。何故だか涙目で少し震えている気もします。
……それからは大変でした。
あの時の魔力の衝撃波は国際魔法術協会と魔法省に知られるのに十分な威力だったみたいで、直ぐに双方の職員が飛んできました。
私の存在は一度魔法省が預かるという話になった時に、ヘインリヒさんが暴れそうになって魔法使い五名が必死で留めたり。事情聴取を受けたときに異世界の話をしたら取り調べをしていた魔法使いが泡を吹いたり、さらに私の頭の中にあるドリエラさんの欠片の様な記憶の中の話をすると、彼女の家に急いで魔法使いたちが向かったりと……
そして私の元にヘインリヒさんと魔法省の総括長、ドルトン博士、国際魔法術協会の協会会長、副会長が集まり、話し合いをすることになりました。
私やヘインリヒさんの事情聴取が終わって数時間経った頃のことです。
私の存在は『恐らく古代ヘラチオン文明の失われた魔法が現代で偶然発動した奇跡の産物』であると位置づけられていて、その私をどうするのかという事で揉めているのです。
ドリエラさん譲りの希少な女性魔力持ちのうえ、不思議な人造人間であり、さらに異世界の前世の記憶を持つ、そんな不思議過ぎる存在な私です。国際魔法術協会も魔法省も私の取り合いをし始めました。
「いや、うち(国際魔法術協会)で預かって、色々と研究させて貰わないと、これは世界的にも希少な例なのですから……。貴国の魔法省はウェルプ子爵家の調査と処理をしてもらって――」
「元々は私の研究所で作った素体です!そちら(協会)とて、ドリエラ・ウェルプの禁術使用を認識も出来ていなかったじゃないですか、こちらで作った物を横取りする様な真似は止めていただきたいですな!」
協会会長と魔法省総括長はバチバチにやり合っていて、一番私と関わっていたヘインリヒさんとドルトン博士はそれを見守っている感じです。
私はチラリとご主人様であるヘインリヒさんを見てみました。
こっち見てる……
え……ずっと?
怖い、怖い、怖い。
ヘインリヒさんは元々秀麗で整った顔をしているので、無表情でこちらをガン見していると凄く恐ろしいです。でも、なんだか負けたくなかったので、私も無表情で見返してやりました。
するとヘインリヒさんの目はウルウルと潤み始め、頬が赤くなり、目を逸らしてはチラ、チラとこちらを盗み見るような感じに変わりました。
もしかして、オナホとしての記憶があるという話を思い出してその反応なの?なに恥ずかしがってんねん!
あ、つい心の中で突っ込んでしまいました。
「話にならない。この国の魔法省の作った物だし、それが人間に変化したのもこの国なのです。勝手に奪おうだなんてーー」
いよいよ議論の口調が強くなり始めた時、魔法省総括長の言葉の途中でヘインリヒさんが口を開いた。
「リコ……リコさんはどうしたいんだい?」
ヘインリヒさんは少し紅潮した頬のまま、真面目な顔で私に聞きました。
他の方達も彼の声で一斉に私を見て、その視線に怖気づきそうになります。でも、しっかりと私の意見を言わないと、このまま実験体みたいにされて個人として扱われないかもしれない。そんな心配も感じました。
「あ、あの……私……知ってる人も少ないし、他国で言葉が通じるかも心配ですし、なるべくこの国が良いです。もし良かったら魔法省で双方の研究者さんに共同研究として調べてもらったりとか、は……できませんか?我儘かも知れませんが……」
おずおずとした口調になってしまいましたが、それでもちゃんと主張しないと、と思い要望を伝えます。国際魔法術協会の本部は他国にあるのです。ヘインリヒさんやドルトン博士とメイドちゃんズを「知っている人」というのは少し違うかも知れませんが、一方的に親近感を感じているのは本当です。
そう言うと、私の言葉に魔法省と国際魔法術協会の人たちも少し眉間の皺が緩みました。どこか険悪だった空気もマシになった気がします。
「共同か……うーむ……」
その場合を検討しているのか魔法省の総括長も協会会長も腕を組んだりして考えこんでいます。
「魔法省に住む事はできないから、僕の家に住めばいい。出勤も一緒に行けばいいし、沢山部屋が余っているからね。それに元々僕の家に居た様なものだしね」
「え?いいんですか?ご主人様の家に?」
やった!メイドちゃん達とお話できると良いな。
「ごしゅっ!ゴホン!ゴホン!……ご主人様……良い……。うん、そうだよ。俺なら君を害する者も近付く事が出来ないだろうしね」
ヘインリヒさんは咳込んでから何か呟いて顔を上げると、ボディーガードをしてくれる事を嬉々として申し出てくれました。
確かに強大な力を持っている魔法使いのヘインリヒさんしか、私という『不思議な存在』を守る事が出来る人はこの国にはいないのかもしれない。なんか、嬉々としているお顔の目が少し怖い気がするけれど……まさか、純日本人顔の私にそんな欲が沸くこともないでしょう。
私とヘインリヒさんのやり取りを見ていた他の人は何かを諦めたのか、少しだけ肩を落としていました。それから、会議は私の案を元にどうやって研究を進めるかの専門的な話になりました。
良かった。『元魔道具の分際で偉そうな事を言うな』とか言われたら……と思っていたので、皆さん『私』という人格を尊重してくれる話の分かる人達のようです。私が研究の協力をするのは当たり前としているようですが……。
私はヘインリヒさんの家に住まわせてもらい、そこから魔法省に出勤する彼と共に研究所へと行く事になります。そこで国際魔法術協会の研究者を交えて検査してもらったり、前世の話を披露したりと色々と協力する事になりました。
話し合いが終わった後、私たちは魔法省の建物からドルトン博士とヘインリヒさんと私の三人で馬車に乗ってヘインリヒさんの家まで移動しました。
その途中、ドルトン博士は私の体を魔法で透視?スキャン?しながら、フムフムとメモを取っています。
この時私たちは徹夜でした。でもヘインリヒさんは疲れを知らないのか姿勢を崩す事も無く綺麗に座っていて、私たちを、いえ、私を観察していました。私は緊張のせいか眠気は感じていなかったのですが、体はグッタリと疲れていました。
ヘインリヒさんの家に到着する前に、ドルトン博士は私の体の注意点と今判明している事を私たちに教えてくれました。
彼曰く、私の体は元のオナホとドリエラさんの体組織が伸びたもので形成されていて、人工皮膚や脂肪には複雑に生きた血管や神経組織が絡み合って、まるで人間と同じ動きをしているとのこと。つまり殆ど人間と同じ機能が体に備わっていて、違う部分は体の中に魔力吸収の魔法陣がある事などのオナホ魔術具としての機能がそのまま残されているらしいとの事。
今判明しているのはそれだけでしたが、殆ど人間ということに私は嬉しいような、妙な気分でした。
こうして元オナホの私はこの世界に人造人間『リコ』として誕生したのです。
私はオナホから人間に変化していたのです。
元々私は肩から太ももの付け根までのボディしかありませんでしたが、あの閃光の後には頭から足の爪先まで全て揃い、髪の毛も肩下まで長い髪が生えていたのです。
その代わりに部屋の隅に元の私と同じ大きさのオナホが床に落ちていました。ドリエラさんの服と共にです。ドリエラさんが逆に魔道具になってしまった様です。
さっきの感覚といい、やっぱり体が入れ替わったという事なのでしょうか?彼女の生命と体を元にして、私という新しい体に作り変わってしまったのでしょうか。一体どうして……どういう魔法?
……確かにあの時、あの一瞬、私はマリーちゃんとヘインリヒさんのおちんちんが心配で、『何とかしないと、……体を動かして二人を庇いたい』と思っていましたが……
ガラス戸に映った自分を見てみると、残念ながら純日本人顔の私がこちらを見ていました。すごく見覚えのある『サエキ リコ』の姿です。
異世界転生じゃなくて、異世界転移というべきかもしれません。前世の顔のままですから。
少しだけ「この世界の人に生まれ変わったなら美形だったのかもしれないのに……」と思ってしまいました。
「き、君はもしかして、リコなのか?!」
ドリエラさんがいない事、私が急に現れた事に動転した状態だったご主人様は、自分のバスローブを急いで羽織って裸体を隠してから、私にシーツを被せて問いました。
「はい。サ……サエキ リコです」
その通りなので私は自分の名前を答えます。どうして私がオナホだったリコだとわかったのでしょうか?
ちなみに、実はこの世界の言語を私は最初から理解できていたのです。ですから彼らが最初から何を言っているのかも全て理解できていたので、これは転生、転移?チートなのかもしれません。
「あ、あ……はあぁぁーー……っ」
私の答えに急にご主人様であるヘインリヒさんは胸を押さえて、顔を真っ赤にして大きなため息みたいな変な声を出しました。何故だか涙目で少し震えている気もします。
……それからは大変でした。
あの時の魔力の衝撃波は国際魔法術協会と魔法省に知られるのに十分な威力だったみたいで、直ぐに双方の職員が飛んできました。
私の存在は一度魔法省が預かるという話になった時に、ヘインリヒさんが暴れそうになって魔法使い五名が必死で留めたり。事情聴取を受けたときに異世界の話をしたら取り調べをしていた魔法使いが泡を吹いたり、さらに私の頭の中にあるドリエラさんの欠片の様な記憶の中の話をすると、彼女の家に急いで魔法使いたちが向かったりと……
そして私の元にヘインリヒさんと魔法省の総括長、ドルトン博士、国際魔法術協会の協会会長、副会長が集まり、話し合いをすることになりました。
私やヘインリヒさんの事情聴取が終わって数時間経った頃のことです。
私の存在は『恐らく古代ヘラチオン文明の失われた魔法が現代で偶然発動した奇跡の産物』であると位置づけられていて、その私をどうするのかという事で揉めているのです。
ドリエラさん譲りの希少な女性魔力持ちのうえ、不思議な人造人間であり、さらに異世界の前世の記憶を持つ、そんな不思議過ぎる存在な私です。国際魔法術協会も魔法省も私の取り合いをし始めました。
「いや、うち(国際魔法術協会)で預かって、色々と研究させて貰わないと、これは世界的にも希少な例なのですから……。貴国の魔法省はウェルプ子爵家の調査と処理をしてもらって――」
「元々は私の研究所で作った素体です!そちら(協会)とて、ドリエラ・ウェルプの禁術使用を認識も出来ていなかったじゃないですか、こちらで作った物を横取りする様な真似は止めていただきたいですな!」
協会会長と魔法省総括長はバチバチにやり合っていて、一番私と関わっていたヘインリヒさんとドルトン博士はそれを見守っている感じです。
私はチラリとご主人様であるヘインリヒさんを見てみました。
こっち見てる……
え……ずっと?
怖い、怖い、怖い。
ヘインリヒさんは元々秀麗で整った顔をしているので、無表情でこちらをガン見していると凄く恐ろしいです。でも、なんだか負けたくなかったので、私も無表情で見返してやりました。
するとヘインリヒさんの目はウルウルと潤み始め、頬が赤くなり、目を逸らしてはチラ、チラとこちらを盗み見るような感じに変わりました。
もしかして、オナホとしての記憶があるという話を思い出してその反応なの?なに恥ずかしがってんねん!
あ、つい心の中で突っ込んでしまいました。
「話にならない。この国の魔法省の作った物だし、それが人間に変化したのもこの国なのです。勝手に奪おうだなんてーー」
いよいよ議論の口調が強くなり始めた時、魔法省総括長の言葉の途中でヘインリヒさんが口を開いた。
「リコ……リコさんはどうしたいんだい?」
ヘインリヒさんは少し紅潮した頬のまま、真面目な顔で私に聞きました。
他の方達も彼の声で一斉に私を見て、その視線に怖気づきそうになります。でも、しっかりと私の意見を言わないと、このまま実験体みたいにされて個人として扱われないかもしれない。そんな心配も感じました。
「あ、あの……私……知ってる人も少ないし、他国で言葉が通じるかも心配ですし、なるべくこの国が良いです。もし良かったら魔法省で双方の研究者さんに共同研究として調べてもらったりとか、は……できませんか?我儘かも知れませんが……」
おずおずとした口調になってしまいましたが、それでもちゃんと主張しないと、と思い要望を伝えます。国際魔法術協会の本部は他国にあるのです。ヘインリヒさんやドルトン博士とメイドちゃんズを「知っている人」というのは少し違うかも知れませんが、一方的に親近感を感じているのは本当です。
そう言うと、私の言葉に魔法省と国際魔法術協会の人たちも少し眉間の皺が緩みました。どこか険悪だった空気もマシになった気がします。
「共同か……うーむ……」
その場合を検討しているのか魔法省の総括長も協会会長も腕を組んだりして考えこんでいます。
「魔法省に住む事はできないから、僕の家に住めばいい。出勤も一緒に行けばいいし、沢山部屋が余っているからね。それに元々僕の家に居た様なものだしね」
「え?いいんですか?ご主人様の家に?」
やった!メイドちゃん達とお話できると良いな。
「ごしゅっ!ゴホン!ゴホン!……ご主人様……良い……。うん、そうだよ。俺なら君を害する者も近付く事が出来ないだろうしね」
ヘインリヒさんは咳込んでから何か呟いて顔を上げると、ボディーガードをしてくれる事を嬉々として申し出てくれました。
確かに強大な力を持っている魔法使いのヘインリヒさんしか、私という『不思議な存在』を守る事が出来る人はこの国にはいないのかもしれない。なんか、嬉々としているお顔の目が少し怖い気がするけれど……まさか、純日本人顔の私にそんな欲が沸くこともないでしょう。
私とヘインリヒさんのやり取りを見ていた他の人は何かを諦めたのか、少しだけ肩を落としていました。それから、会議は私の案を元にどうやって研究を進めるかの専門的な話になりました。
良かった。『元魔道具の分際で偉そうな事を言うな』とか言われたら……と思っていたので、皆さん『私』という人格を尊重してくれる話の分かる人達のようです。私が研究の協力をするのは当たり前としているようですが……。
私はヘインリヒさんの家に住まわせてもらい、そこから魔法省に出勤する彼と共に研究所へと行く事になります。そこで国際魔法術協会の研究者を交えて検査してもらったり、前世の話を披露したりと色々と協力する事になりました。
話し合いが終わった後、私たちは魔法省の建物からドルトン博士とヘインリヒさんと私の三人で馬車に乗ってヘインリヒさんの家まで移動しました。
その途中、ドルトン博士は私の体を魔法で透視?スキャン?しながら、フムフムとメモを取っています。
この時私たちは徹夜でした。でもヘインリヒさんは疲れを知らないのか姿勢を崩す事も無く綺麗に座っていて、私たちを、いえ、私を観察していました。私は緊張のせいか眠気は感じていなかったのですが、体はグッタリと疲れていました。
ヘインリヒさんの家に到着する前に、ドルトン博士は私の体の注意点と今判明している事を私たちに教えてくれました。
彼曰く、私の体は元のオナホとドリエラさんの体組織が伸びたもので形成されていて、人工皮膚や脂肪には複雑に生きた血管や神経組織が絡み合って、まるで人間と同じ動きをしているとのこと。つまり殆ど人間と同じ機能が体に備わっていて、違う部分は体の中に魔力吸収の魔法陣がある事などのオナホ魔術具としての機能がそのまま残されているらしいとの事。
今判明しているのはそれだけでしたが、殆ど人間ということに私は嬉しいような、妙な気分でした。
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