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以津真天の待ち人
陸
しおりを挟むひとつ大きな欠伸をしたみくりの後ろを歩きながら、私は夕日を見上げた。赤い光が心地よくて、ほっと息を吐く。
「おい小娘。この借りは“みいと村松”の稲荷コロッケ百個で手を打ってやるぞ」
「やだよっ。返しの方がはるかに多いじゃん!」
「神使を使ったんだぞ、それくらいはして当然だ」
ふふん、と鼻を鳴らしたみくりは尻尾を揺らしながら軽やかな足取りで歩いていく。
あきれ気味に肩を竦めてその背中を追いかける。ふと、ふくりがついてきていないことに気が付いた。足を止めて振り返ると、随分と後ろの方をゆっくりと歩いている姿が見える。何度か名前を呼んでみたけれど、それでもふくりは気が付かない。
さっさと歩いていってしまったみくりをちらりと一瞥してから、来た道を戻った。
「ふくり、ふくり」
ふくりの目の前にしゃがみ込んで声をかけた。しかしどこか遠い目で地面を見つめるふくり。そのまま声に気が付かず、私の膝にぽすっと突撃した。
弾けるように飛び退いたふくりは目を瞬かせながら私を見上げた。
「どうしたんだい、麻」
「それは私のセリフだよ。ふくり、何回呼んでも気が付かないんだもん。何か気になることでもあるの?」
ふくりは少し目をそらして「何もないよ、ごめんね」と首を振る。だから私はふくりの目をじっと見つめてから「そっか」と笑った。
きっと今は誰にも言いたくないことなんだろう。無理に聞き出そうとすれば、もっと口を閉ざしてしまうに違いない。
視線を落としてとぼとぼと歩くふくりを後ろから抱き上げた。うわあっ、と素っ頓狂な声をあげたふくりに小さく吹き出す。ぎゅうっと力を込めて抱きしめてから、駆け足で山を降りた。
社へ帰ってくると、先に戻っていたみくりが念を押すように「みいと村松!」と言ってから、いつもの定位置である本殿前の台に飛び乗った。もう、と笑いながらも一つ頷く。
ふくりも元気がないみたいだし、好きなものを食べて元気になって貰おう。
明日の放課後に稲荷コロッケを買って帰ることに決めて、急ぎ足で自宅へ向かった。
「ただいま」と中へ入ると、おだしのいい匂いがふわりと漂ってきて頬を緩めた。小走りで台所へ向かうと、袖をたすき掛けにした三門さんが台所に立っている。「おかえり」とお玉を持ったまま振り返った。
「以津真天とは無事に会えた?」
「はい。たくさんお礼を言ってました」
三門さんはそっかそっか、と目を弓なりにする。腕まくりをして手を洗うと、三門さんの隣に立った。小葱と包丁が出ていたので、みじん切りにしていく。
「そういえば、以津真天ってどういう妖なんですか?」
「ん? そうだね、簡単に言うと鳥の妖だよ。戦後の飢餓とかで亡くなってしまった人の死体のそばで、『死体をいつまでこのままにしておくんだ』という意味で「いつまで、いつまで」って鳴くから、以津真天という名前になったらしいよ」
死体、という言葉に思わず顔を強張らせる。
「あくまでも諸説ありだから、恐がらなくてもいいよ。かげぬいはいい妖だし」
ほっと息を吐く。きり終わったねぎを三門さんに託して、食器棚から茶碗を出した。
「あ、大皿もだしてくれる? 金目鯛の煮つけ貰ったんだ」
「はい。おおざら、おおざら……」
ふと先ほど出会ったばかりの妖の顔が脳裏に浮かぶ。おおざらと似たような名前だったから、思い出したのかもしれない。たしか、うんと首を捻ってみるが、始めの文字が“お”で、末尾に“狐”がついたことしか思い出せない。
おおざら狐は絶対に違うし、何だったか。
「三門さん、“お”から始まって“狐”で終わる妖ってなんでしたっけ……?」
「おとら狐のことかな?」
大皿を差し出しながら「ああ!」と声をあげる。
そうだ、おとら狐。おとら狐の仁吉だ。
「さっき、おとら狐の仁吉っていう妖に会ったんです」
三門さんは急に動きを止めた。不思議に思って名前を呼ぶと、ゆっくり振り返って「おとら狐の仁吉に会ったの?」と尋ねる。ひとつ頷く。
「仁吉と会った時、ふくりがすごく怖い顔をしていて。帰り道もなんだか元気がなくて、少し心配で」
三門さんは目を伏せると、どこか寂しそうに微笑む。その顔から、やはり過去に彼らの間で何かがあったのだと分かった。
「……ごめんね。それについては、正式に結守の神主か巫女になる人しか教えられないことになってるんだ」
知りたいわけではなかった、と言ったら嘘になるけれど、三門さんから無理やり聞き出そうとは思っていなかったので、慌てて首を振る。少し寂しい気持ちもあるが、それは仕方がないことだ。
「ほんとうにごめんね」と三門さんが申し訳なさそうに何度も謝るので、反対に私も申し訳ない気持ちになる。空気を換えようと「金目鯛楽しみです」とはにかめば、三門さんも安心したように微笑んだ。
夕食とお風呂を済ませた後、いつものように巫女装束に着替えた。
────お星さん昇った 遊びましょう 妖狐こんこん こんばんは
白衣の袖に手を通していると、子どもたちがわらべ歌を歌いながらはしゃいでいる声が聞こえる。今日の裏の社は賑わっているようだ。
「お月さん沈んだ また明晩 提灯小僧と はよ帰ろ」
子どもたちの声に合わせて私も口ずさむ。不思議でどこか懐かしい気持ちになるこの旋律が好きで、聞いているうちにいつの間にか歌えるようになっていた。
部屋から出てみればどの部屋のあかりも消えていて、三門さんはすでに社頭に行ったのだと分かった。
音のしない廊下を静かに歩いていると、ふと何か物音のようなものが聞こえて足を止める。首を傾げた。また家鳴の悪戯だろうか。振り返って耳を澄ませる。
────か、よ、……誰かいねえのかよ!
声は風呂場の方から聞こえた。
やっぱり誰かいる、と顔を強張らせる。今自宅にいるのは、私以外に数匹の家鳴くらいだ。しかし家鳴はひとの言葉を話さない。じゃあ一体誰が。
三門さんを呼ぼう、と踵を返したその時。
────おいっ、助けてくれ! 死ぬ!
さっきよりも切羽詰まった声が聞こえて、私はまた足を止めた。その間にも、声の主は「死ぬ! 殺される!」と喚いている。あわあわとその場で足踏みをして、私は風呂場へ駆け出した。
居間と廊下を挟んだ反対側にあるお風呂場の電気もやはり消えていた。しかし近付くにつれて助けを求める声は大きくなる。
ゆっくりと脱衣所へ続くドアを開けて、手さぐりに壁の電気をつける。ヴン、と低い音を立てて灯りが付くと、脱衣所と風呂場を隔てる磨りガラスのスライドドアに人影が写った。
思わずひゃあっと叫び声をあげると、「誰かいるのか!?」と風呂場から誰かが叫ぶ。
「誰でもいい! 後生だっから助けてくれ! このまんまだと溶けちまうっ」
あまりにも必死な声に、私は恐る恐るスライドドアを開ける。そして半分もあかないうちに、今度はお腹の底から叫び声をあげた。
乱れた髪の男が、浴槽の真上で逆さづりにされていたのだ。
「いやあ、驚かせてすまねえ。えれぇ助かりやした。悪かったな」
その男は、かっかっか、と大口を開けて笑った。
どうしたらそうなるのか分からないほど複雑に結ばれ天井からつるされていた縄を解き、男を救出したばかりだ。脱衣所で脱力したように胡坐をかいて座るその男は息を吐く。
改めて男をよく見た。ねじり鉢巻きに半纏、股引と丈の短い袴の姿は、春休みにババと一緒に見た時代劇の火消しを彷彿させる。昔の消防士さんだ。
「あの、どうしてあんなことに……? 貴方は誰ですか?」
「おいおいおい、質問は一つずつってのが常識だろうよ」
乱れた髪を慣れた手つきでちょんまげに結い上げていく男がそう言う。咄嗟に謝れば、今度は「ほいほい謝るんじゃねえ」と言われる。
丁髷に結い終えた男は、自分の太腿をパンと叩くと、勢いをつけて立ち上がった。
「粋な“かまわぬ”の袖はためかせ、燃ゆるお江戸を駆け抜ける! 火消しの弥太郎とは、ヨッ! 俺のことでいっ」
大きく両手を広げて首をぐるりと回し、ご丁寧に大見得をきった弥太郎。ぽかんとその様子を眺めていると、弥太郎がじろりと私を睨んだ。「あっ」と声をあげてから慌てて拍手を送る。弥太郎は満足げに頷いてその場に座った。
「俺ァ、火消しの弥太郎だ」
「火消しの弥太郎……」
「江戸に名を轟かせた男だぜ、知ってんだろ?」
日本の歴史は教科書に出てくる程度の知識しかないので、曖昧に笑って頷く。
「そんで、次の質問だな」
腕を組んで胸を張る弥太郎は、そう言ってしばらくその場に固まる。え、と目を瞬かせながら戸惑っていると、一気に顔を真っ赤にした弥太郎がこめかみに血管を浮かび上がらせながらいきり立った。
「べらぼうめっ、あいつら一匹ずつ茹でてすき焼きの具にしてやらねえと間尺にあわねえってんだ!」
くそ! と盛大に舌打ちした弥太郎に「落ち着いて」と声をかける。弥太郎は鼻息荒くその場に座る。
「家鳴にやられたんだ! あのクソ餓鬼どもっ」
家鳴? と聞き返すと、顔を顰めながら弥太郎は話し始めた。
いつも通り、俺ァ屏風の中で眠ってたんだぜ。そうしたら突然後ろから押される感覚がして、屏風が倒れたんだ。気が付いた時にはあのありさま! くそっ、奴らの忌々しい鳴き声が頭にこびりついてやがるっ。
溢れる怒りをぶつける場所を探しているのか、何かを掴むような手を宙に掲げてブルブルと震わしている。
「家鳴に悪戯されたんだね。……あれ、今、屏風の中って言った? 屏風の中で眠る……?」
「おう、あたぼうよ! 火消しの弥太郎またの名を、屏風覗きの弥太郎だ!」
屏風覗き。これは聞いたことのある妖だった。三門さんの薦めで、時間があるときに図書館で読んでいた『今昔百鬼拾遺』に記載されていた。
たしか屏風の付喪神だ。
「屏風に描かれた弥太郎の姿を借りてるんだぜ」
なるほど、そういう訳だったのか。屏風の素材は紙だ。浴槽のう上に逆さづりにされてしまえば、紙が湿気てしまうし、もしも浴槽に落ちてしまえば絵は消えてしまうだろう。だからあんなに必死に助けを呼んでいたのか。
「おっといけねえ、用事があるんだった。坊ちゃんに手水舎の修繕を頼まれてんだ!」
また太腿を叩いた弥太郎は弾みをつけて立ち上がる。
「ありがとな、お嬢さん!」
にっと歯を見せて笑った弥太郎は勢いよく風呂場から出ていくと、なぜか「うおおお」と雄たけびをあげながら廊下を走って行った。
呆気にとられながらそれを見ていると、耳の傍で「ひひひっ」と悪戯に笑う声が聞こえた。ばっと肩に手を伸ばすと、柔らかい小さな何かを掴んだ。顔の前でゆっくり手を開けると、家鳴が手足をばたばたさせながら掌の上で笑い転げていた。
『傑作でしょう? 褒めて褒めて』とでも言いたげに、クリクリの目で私を見上げる。思わず反対の手で額を押さえ深い息を吐いた。
「……三門さんにばれたら、ただ事じゃ済まないよ?」
天井の隙間や棚の壁からぞろぞろと現れた家鳴たちは私を取り囲んで「ひひひ」と笑う。三門さんも大変だな、と遠い目をした。
社頭へ出ると、結守神社の社紋が描かれた赤提灯には灯がともっていた。本殿から鳥居へと続く階段の前までたくさんの出店が並び、いつもと変わらない賑わいをみせる。すっかり日常が戻ってきたようだ。
「こんばんは巫女さま!」
「良い夜ですね」
「こんばんは」
外に出た途端たくさんの妖たちが私に声をかけてくれる。笑顔でそれに答え、時折足を止めて世間話に加わっていると、見覚えのある後姿を本殿の前に見つける。妖たちに断りを入れて話の輪から抜け出すと、その背中に声をかけた。
「お爺さん、こんばんは」
「巫女さま。今夜は良い月夜で」
かげぬいは姿勢を正して頭を下げた。私も小さく頭を下げて微笑む。
「丁度、今ユマツヅミさまへ軟膏の御礼を申し上げた所でした。三門さまにもご挨拶をしたいのですが、今はどちらに……?」
そう尋ねられ、きょろきょろと辺りを見回す。いつもこの時間帯に予定が入っていない時は、社頭にでて妖たちと交流している。
三門さんの姿は見当たらないので、きっと御祈祷かお祓いの予約が入っているのだろう。
「一時間くらいしたら社頭に出てくると思うんですけれど」
「ああ、そうでしたか」
空を見上げて月の位置を確認したかげぬい。
「あの、良かったら社務所で休んでいってください。休憩所みたいな感じになってて、みんな自由に過ごしているんで」
そんな提案にかげぬいは目を瞬かせた。そして「では、お言葉に甘えて」と目を弓なりに細め。私もなんだか嬉しくなって、先導して社務所へ向かった。
子どもたちがわらべ歌を歌っている声が漏れている。社務所の戸を開けて中へ入った。
「巫女さまーっ、河童がぼくのめんこ取った!」
「違うもん、これ俺のだもん!」
中へ入るなり一目散にかけてきたのは妖狐と河童の子どもだ。僕のめんこを取った取ってないと言い合っている。
丸い型紙に人の顔の絵が描かれた“めんこ”という玩具が、今は流行っているらしい。床に並べためんこを投げためんこでひっくり返したり、その下にもぐらせたりする遊びだ。何度か誘われてやってみたことがあるけれど、難しくって今ではもっぱら観客だ。
ふたりを仲裁するように間に割って入ると、目線を合わせるためにその場にしゃがむ。
「何があったの?」
そう尋ねた途端早口でまくし立てるふたりにあたふたする。すると後ろに立っていたかげぬいが、私の肩越しにふたりの手元を覗き込んだ。
「ほお、懐かしいですな。私も随分と昔に遊びましたよ」
貸してみなさい、と手を差しだしたかげぬいは、子どもたちからそれを受け取るとふたりの背中を押して小上がりへ上がる。他の子どもたちも興味津々にかげぬいの周りを囲んだ。
子どもたちに微笑みかけると、「よっ」という掛け声とともにめんこを投げつける。いっぺんに二枚もひっくり返って、子どもたちからどよめきが上がった。
「すごい……! 私、ピクリとも動かなかったんです」
「コツがあるんですよ」
ふふ、と笑ったかげぬいに、コツ教えて、どうやったの、と子どもたちがわっと駆け寄る。そしていつの間にか社務所の中ではめんこ大会が開催されて、喧嘩していたあのふたりもすっかり仲直りして仲良く遊んでいた。
「じゃあねおじいちゃん!」
「絶対ここにいてよ、夜食たべたら直ぐに戻ってくるから!」
かげぬいに向かって大きく手を振った子どもたちは、ばたばたと社務所を出ていく。
時刻は十二時を少し過ぎたところで、人の世界で言えばお昼時だ。ご飯を食べたら戻ってくるからここにいて、と何度も念を押しながら帰って行く。すっかり子どもたちの人気者になったようだ。
巫女さまもまたね、と手を振ってくれる子どもたちに返事をしながら、沸かしていたお湯を急須に注いだ。参拝者の妖から貰った茶葉だ。緑茶の良い香りが広がる。
「すっかり人気者ですね」
湯飲みを差し出しながらそう言えば、かげぬいは恥ずかしそうに首の後ろを擦った。
「遊んでくれる大人が珍しいのでしょう」
謙遜するかげぬいのとなりに腰を下ろして私も淹れたてのお茶を啜る。ふうと息を吐いてから「あ、そうだ」と声をあげた。
「お爺さんが待ってる“誰かさん”のこと、友達にも聞いてみたんだけれど、いまいち情報が集まらなくって……」
先日、鎌鼬の軟膏を届けたときの会話を思い出す。
『お爺さんこういうのに詳しいんだ』
『いえ、これは教えてもらったんです』
『誰に?』
『それが、顔はしっかりと覚えていないのですが、巫女さまよりも少し年上の少女です』
へえ、と目を丸くすると、かげぬいは苦笑いを浮かべる。
『私はその少女をあそこで待っているんですが、なぜ待っているのかが思い出せなくて。何か約束をしたような、していないような』
年寄りというのは厄介ですな、と影縫いは笑う。
私よりも少し年上となると、高校生以上ということだ。詩子に年上の知り合いがいないか聞いてみれば、何か手掛かりになることが分かるかもしれない。
そう思って、詩子におもてら町に住む高校生以上の女の子について尋ねてみたが、いまいちピンとくる人はいなかった。
野いちごを取れる場所を知っていて、なおかつかげぬいとも知り合いだということは、裏山によく登る人というわけだ。となると、おもてら町の住人ではないのかと思ったのだけれど、どうやらそれは的外れだったらしい。
良い所を付いていると思ったんだけどなあ。
ううん、と首を捻って考えを巡らせていると、一番重要なことを見落としていることに気が付いて「ああっ」と声をあげた。隣に座っていたかげぬいがびくりと肩を震えさせ目を丸くした。
「その“誰かさん”、妖が見える人……!」
ですよね、と振り返ってかげぬいをみる。かげぬいは「ああ、たしかにそうです」と目を瞬かせた。
影縫いの話からすると、その“誰か”はかげぬいと話すことができ、妖であるかげぬいの姿を見ることができるということ。
となるとぐっと範囲は狭まるはずだ。“妖が見える”ということなら、三門さんが何か知っているかもしれない。
するとかげぬいは申し訳なさそうに眉を下げる。
「私なんかのために、申し訳ないです」
「そんなことないですよ」
「もし見つからなかったとしても、巫女さまはどうか気に病まないでくださいね。待つことも年寄りの楽しみですから。ゆっくり、のんびり、待ってみますよ」
かげぬいはふと手元の湯飲みに視線を落として柔らかな笑みを浮かべた。
「いつまでも、いつまでも」
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