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第22話 美少女の保護者は美女
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ゴトン、と小さく揺れた。
目を開けると、薄暗い馬車の天井と、乾いた藁の匂い。隣には、毛布にくるまった少女が静かに眠っていた。
……無事だ。よかった。
軽く息をついて身を起こし、外を覗く。
見覚えのある柵と建物――もう村に戻ってきているらしい。
御者台には、フォルクとセオの姿が並んで座っていた。
「ガルド、起きたか。ちょうど着いたところだ」
フォルクが振り返って声をかけてくる。
「状態はどうなんだ?」
「落ち着いたはずだ。だが、全部を治したわけじゃない」
「それでいい。手足を取り戻すならその分の栄養を摂取させることだな。今のまま無理に再生したら枯れ果てるぞ」
「時間が必要だな」
「家を1軒借り受けよう。まだ掃討が残っているんだ、それくらいなんとかするだろう」
「……ああ。無理は承知で頼むさ」
俺は少女の様子を一度だけ確かめ、馬車を降りた。
避難民でごった返す村の中、俺たちは村長の元を訪れた。
「魔物の発生源を特定して片付けた。まだ様子見と、辺りを見回って掃討するつもりだ。そのための拠点にする家を一軒借り受けたい。静かで日の当たる家だ」
俺の声は、いつもより少しだけ強くなっていた。
報告に喜んだ村長は、こちらの要求には眉をひそめた。避難民にあてがって既に空きはないだろう。しかし状況を聞き、渋々頷いてくれた。駄目なら帰ると伝えたからな。
俺たちは少女を慎重に担架ごと運び、その家の一室に寝かせた。
陽が差し込む窓辺。毛布を掛け直すと、彼女はわずかに身じろぎした。
「それではフォルク。魔石を取りに戻ろうか」
「帰ってきたばっかりだろ!?」
「魔石が無くなったらどうする。それにこの家は掃討すると言って借り上げたのだ。行くぞ」
セオに急かされ、フォルクも森に戻っていった。
室内には、俺と少女だけ。
静かに呼吸するその姿に、ようやく“生きている”実感がわいてきた。
「もう大丈夫だ。……ちゃんと、治すからな」
静かな時間が流れていた。
ふと、玄関の方から遠慮がちなノック音がした。
戸を開けると、少女が立っていた。集会所で話した少女だ。小さな籠を両手で抱えている。
「あの……これ、もっていけって……」
視線が足元に落ちたまま、震える声。
「ああ、ありがとう。助かる」
籠を受け取り、礼を言うと、少女はなおももじもじとしていた。
「……その、誰かを運んでたって聞いて。お姉ちゃん……助かったんですか?」
「あぁ、無事だ。今はまだ会えないが、何日かしたら話せるだろう」
少女の頭をそっと撫でると、彼女は小さく泣きながら「……よかった……」と呟いた。
また来ると約束して少女は帰っていった。
部屋に戻り、渡された籠を確認すると、パンとミルクと少量の豆が入っていた。村長の顔は渋かったが、事態が解決に向かっていることに感謝してもらえているんだろう。
ミルクと豆を鍋に移し、暖炉の中に吊るした。豆が柔らかくなった頃に、砕いた香草と保存食のドライフルーツ、それに少量の蜂蜜を加えて混ぜる。
香りに反応したのか、ベッドの上で少女がかすかに身じろぎした。
「……う……」
薄く目を開ける。その瞳に、まだ焦点はなかったが、確かに意識が戻りつつあった。
「……大丈夫だ。ここはもう、安全だ」
俺はそう声をかけながら、スープを冷まし、ゆっくりスプーンを口元へ運ぶ。
しばらくして、彼女はようやく少しだけスープを口にした。
喉を動かし、弱々しくも飲み込んだその瞬間、ほんの少しだけ――
唇が、安堵のように緩んだ気がした。
夕暮れが過ぎ、外はすっかり夜の帳に包まれていた。
村からは時折喧騒が聞こえる。魔物はもういないんだ、後のことは俺達には関係無い。
扉がノックされて、返事をするとフォルクとセオが入ってきた。二人とも汚れた顔で、ちょっとくたびれた表情だ。
「戻ったぞ。森の掃討はほとんど済んでたわ。2匹だけ」
「魔石も確保した。荷車の上に積んである。特大の物は引きずってきた」
「ありがとう。……こっちは、少しだけど目を覚ましたよ」
苦労をかけてしまったな。フォルクが安堵した表情を見せる。
その時、小さく声がした。
「……ここは……?」
俺は慌ててベッドのそばへ戻った。目を細めるように開いて、少女がこちらを見ていた。まだ怯えたような瞳だったけど、はっきりと意識がある。
「大丈夫。もう森の中じゃない。村に戻ってきたんだ。もう安全だ」
「……わたし……生きて……?」
「ああ。しぶとかったな。しっかり生きてる。おかげで俺も驚いたよ」
少女は少しだけ目を伏せて、それから、か細く名乗った。
「……ウィーって……いいます」
「ウィーか。いい名前だな。俺はガルドだ」
その言葉に、彼女もほんの少しだけ微笑んだ。弱々しいけど、ちゃんとした笑顔だった。
「体はまだ満足に動かないだろうけど、栄養を取って、しっかり休めば……ちゃんと治る」
「なら飯を食え。回復の第一歩だ」
セオがテーブルの皿を指差して言う。
「待て待て、温め直そう」
「熱いと食いにくいんじゃね?」
「早く食べさせたほうがいいと思うが」
「温めたほうが美味いだろうが!熱くしないから少しだけ待ってろ」
鍋に残っているのを暖炉の火の上に引っ掛ける。すぐに温まって甘い香りが広がった。
「美味そうだな。腹減ったよ」
「後だ後」
少しだけ温まったスープを入れなおし、俺がスプーンを持って彼女の口元に運ぶと、ウィーは少し躊躇って――それでも、口を開けて受け取った。
数回噛んで、ゆっくりと飲み込む。
「……甘い……」
「うまいか?」
こくん、と小さく頷いた彼女は、それきりまた目を閉じた。
「よし、今日はもういい。ゆっくり寝ててくれ」
俺は静かに毛布をかけ直して、軽く息をついた。
「……明日には、もうちょっと元気になってるといいな」
翌朝。
朝の光が差し込んできた頃、ようやく少し体が軽くなった気がした。椅子に座ったままうたた寝していた俺は、背中を伸ばして大きく息を吐く。
ベッドを見ると、ウィーは静かに眠っている。頬には少し赤みが戻っていて、昨夜よりずっと生きている人間の顔だ。
と、外から馬の足音が近づいてくるのが聞こえた。
……誰だ? こんな早い時間に。
扉の外に出る前に、フォルクの声が飛び込んできた。
「ガ、ガルドっ! し、信じられねえ……た、大変だ……っ!」
妙に声が上ずっている。何事かと思い扉を開けると、その理由はすぐに理解できた。
白銀の陽光を受けて、まるで風に舞う光そのもののような存在が、こちらへ歩いてきていた。
透き通るような白い肌、滝のように流れるプラチナブロンドの髪、凛として静謐な湖を思わせる瞳。細身の体を包むのは、幼女が着るような全身もこもことした可愛らしい防寒着――それすら、彼女が身に纏えば芸術のように見える。
「やっほー、ガルドくん。また会ったね」
朗らかに笑いながら手を振る姿に、俺は一瞬、本気で言葉を忘れていた。こんな朝っぱらからこれは刺激が強すぎる。
「あぁ、アルシアだな」
「うん、追加派遣のお姉さんです。よろしくね」
フォルクは未だに目を逸らせず、背筋を正して固まっている。
「し、しょ、少、紹介、紹介……して……」
「もう知ってるだろ、前に会ったんだから」
「前の時は話してないでしょーがッ!」
言葉が完全に迷子だ。俺はフォルクの肩を軽く叩いて黙らせた。
「ここの村長から軽く聞いたけど、もう終わってお掃除中?」
「そうだ、それもほとんど済んだ。今動けないのは……」
「あの子かな?」
アルシアの視線が、屋内のベッドに向かう。俺が小さくうなずくと、彼女は数歩近づいて、静かに様子を伺った。
「……っ」
僅かに目を見開いた。彼女の視線の先には、四肢を失ったままの少女――ウィーが、痩せ細った身体を横たえていた。
「依頼書にあった教会の治癒師だろう。まだ話は聞けていないが」
「よく生きていたわね」
「ああ。信じがたいほどの治癒魔法で、自分を繋ぎ止めてた」
「自力で……?」
小さく呟いたその声に、揺れるような敬意が混じっていた。
アルシアは少しの間、無言でその姿を見つめ、それから俺に視線を戻した。
「ねえ、ガルドくん。付き添い、わたしに任せてくれる?」
「いいのか?まぁ、俺達だけだと色々マズイとは思ってたんだが」
「うん、だろうね。男三人じゃこういうの、どうしようもない部分あるもんね。トイレとか、着替えとか……」
さらりと口にしながら、彼女は手袋を外す。そして、袖をまくりつつ外の桶へ向かう。水で手を洗いながら、俺たちに背を向けたまま、ふんわりと言った。
「任せて。あの子、わたしがちゃんと面倒見るから」
俺達は追い出され。再び広場で野営した。
空は雲ひとつない。星がやけにくっきりと瞬いている。冷たい夜気が頬をなで、鼻の奥がツンとする。
「おい、火、強めとけよ。凍えちまう」
フォルクが薪を足しながら言う。鍋に湯を張って、村で分けてもらった干し肉と塩、少しの野菜を煮込んでいた。色は地味だが、腹が減ってる今はこれで十分だ。
セオがスプーンをかき混ぜながら、ぽつりとつぶやく。
「それにしても……厄介な依頼だったな」
「そうだな。まさかあんな巨人が出るとは」
フォルクが苦笑しながら頷く。傷はすでに治っているが、肩を回して「まだ重いな」とこぼすあたり、やっぱり身体に無理はかかってたんだろう。
「私としては有意義だった。もっと早く冒険者に興味を持っていればよかった」
「言っとくがこんなの滅多にねぇからな」
「分かっている」
鍋の中がふつふつと音を立て、湯気が立ち上る。
「よし、そろそろいけるな」
「あー腹減った」
素朴な味だったけど、芯から温まる。凍えるような空気に包まれた中での熱は、どこか安心感さえ与えてくれる。
「さて……反省会といくか」
「まぁ、こんなにぼろぼろになるなんて想像もしてなかったな。ガルドは装備無くなっちまったし」
「そうだ。手入れはしてた。使い方も間違ってない。でも、そろそろ、俺たちの力に見合った装備に替えるべきだったんだ」
「金がかかるからって、先延ばしにしてたな。俺もだ」
フォルクが苦笑しながら言う。肩の革鎧には、いくつもの補修跡がある。
「強くなったのは間違いないが、それに慢心してたのかもしれん。自分たちは特別だと」
「でも、それじゃ足りなかった」
俺は小さく息を吐いた。地下での戦い、遺跡の崩落、巨人の一撃。それぞれが死に直結していた。勇者たちも同じだったんじゃないか?誰にも負けないと慢心して、それ以上強くなることを求めなかった。
「間違いなく、俺たちは強い。でも、もっと強いものはいるんだ。出来る限りの準備を怠たるべきじゃなかった」
「私も身を守る物くらいはもっと持ち込むべきだったな」
セオが頷いた。彼のように直接戦闘をしない者ですら、身の守りを考えている。
「帰ったら、きちんと装備を見直そう。魔石も回収できたし、金はなんとかなる」
「装備更新は同感だな。俺も新しい槍が欲しい。こっちもそろそろポッキリいくかも」
それぞれが、次の一手を思い描く。
小さな火の輪の中、三人の視線が交わった。
「生き残るための投資、ってわけだな」
金はそれなりに稼いでいる。ギルドに預けているので、装備を装備を更新するくらいは……多分大丈夫だろう。高いのを買わなければだが。
「ところでよ、今回の戦いで俺ら強くなってんのか?」
「あぁそうだな。俺とフォルクは少し、セオは大きく追いついている。だんだん上がり難くなっているんだ。強くなるために別の方法も探すべきだろう」
俺の大剣が曲がって折れたのは、俺の腕が悪いせいもあるはずだ。どこかでしっかり剣術を学びたい、フォルクだって我流だ。
レベルアップでの成長が鈍化するなら自力を上げるべきだろう。レベルが上がっている状態で少しトレーニングをすれば、大きな成果が得られるのをフォルクで確認済みだ。
「言ってなかったが、二人共新しい能力を得てるぞ」
「能力?お前の使ってるようなやつか?」
「あぁいや、すまん。フォルクは地力が上がるのばっかりだな。実感は無いかもしれん。セオは色々便利そうだが」
「ないのかよ」
「早く説明しろ」
「とりあえず全部言うぞ。【疑似溶融】触れた鉱物・金属を溶かす。【精密構形】精密な加工を行う技術。【構造解析視】触れた物の構造を理解する。【魔術Ⅰ】魔術の才。【記憶合金制御】自分の魔力を練り込んだ合金を制御する。【浮架場生成】物を浮かせる。以上だ、何かに書いといてくれ」
「魔術あるじゃん!使ってくれよ!」
「知らんよ。どうやって使うんだ?」
「俺の時はなんとなく使える感覚があったな。分からないか?」
「……ふむ。これでどうだ。――火よ、灯れ」
……何も起きなかった。
「あくまで魔術の才だからな。以前、【ファイアボール】を取得した子はすぐに使えていたが」
「魔術を学ぶか、今更な気もするが」
「使えるようになったら威力は普通の人より高くなっているはずだぞ」
「それより、他の物を試したいな」
そう言ってセオは腰の道具袋から一枚の銀板のような素材を取り出し、指先で撫でるように触れる。
「感覚か。分かるぞ、私にも見える」
板の表面がじわりと柔らかく歪み、まるで蝋を溶かすように、なめらかに変形していく。セオの目が輝いた。
「素晴らしい。熱も無いのに状態が変化したぞ。だが溶かすのは施設があれば出来ることだな。なるほど疑似溶融か。ふふふ」
「おいおい」
「セオ、落ち着くまでは無茶な事をしないでくれよ」
「勿論だ。心配することはない。ただ、軍を離れてから設備を失って色々と諦めていたからな。くくくくくっ」
本当に大丈夫かこれ。
――――――――――
名前:ガルドリック
年齢:15歳(23歳)
職業:勇者
レベル:33 → 36
HP: 9360 → 9900
MP:1920 → 1950
耐久:1113 → 1203
筋力:867 → 933
敏捷:585 → 630
知力:507 → 540
魔力:420 → 435
幸運:10
スキル習得:「戦士の威光」
スキル:「勇者の適応」「ステータスリード」「グローリアスタッチ」「導きの直感」「抑制」「調理技術」「ストレージ」「鋼の翼壁」
――――――――――
名前:フォルクハルト
年齢:17歳
職業:村人
レベル:32 → 35
HP:4160 → 4550
MP:960 → 1050
耐久:642 → 696
筋力:576 → 630
敏捷:736 → 805
知力:320 → 350
魔力:160 → 175
幸運:28
スキル習得:「クリティカル」
スキル:「投擲術」「見切り」「仕掛け屋の直感」「斥候の足」「軽足」「舞踏戦槍」
――――――――――
名前:セオドリック・エヴァンシャー
年齢:31歳
職業:魔導技術者
レベル:28 → 32
HP:1680 → 1920
MP:2240 → 2560
耐久:224 → 256
筋力:336 → 384
敏捷:252 → 288
知力:1344 → 1536
魔力:280 → 320
幸運:10
スキル習得:「浮架場生成」
スキル:〈魔導設計〉「疑似溶融」「精密構形」「構造解析視」「魔術Ⅰ」「記憶合金制御」
――――――――――
「戦士の威光」揺るがぬ覚悟が周囲に影響を与える
「クリティカル」好機を掴み最大の攻撃を当てる技術
――――――――――
「女性キャラ増えてるじゃないか」
「違う。セットにすることで絡みが減るのだ!」
「っ!!描写を避けるということカッ!」
「この手法でハーレムを作っていくぞ」
「天才はいる。悔しいが」
「もう何も怖くない」
目を開けると、薄暗い馬車の天井と、乾いた藁の匂い。隣には、毛布にくるまった少女が静かに眠っていた。
……無事だ。よかった。
軽く息をついて身を起こし、外を覗く。
見覚えのある柵と建物――もう村に戻ってきているらしい。
御者台には、フォルクとセオの姿が並んで座っていた。
「ガルド、起きたか。ちょうど着いたところだ」
フォルクが振り返って声をかけてくる。
「状態はどうなんだ?」
「落ち着いたはずだ。だが、全部を治したわけじゃない」
「それでいい。手足を取り戻すならその分の栄養を摂取させることだな。今のまま無理に再生したら枯れ果てるぞ」
「時間が必要だな」
「家を1軒借り受けよう。まだ掃討が残っているんだ、それくらいなんとかするだろう」
「……ああ。無理は承知で頼むさ」
俺は少女の様子を一度だけ確かめ、馬車を降りた。
避難民でごった返す村の中、俺たちは村長の元を訪れた。
「魔物の発生源を特定して片付けた。まだ様子見と、辺りを見回って掃討するつもりだ。そのための拠点にする家を一軒借り受けたい。静かで日の当たる家だ」
俺の声は、いつもより少しだけ強くなっていた。
報告に喜んだ村長は、こちらの要求には眉をひそめた。避難民にあてがって既に空きはないだろう。しかし状況を聞き、渋々頷いてくれた。駄目なら帰ると伝えたからな。
俺たちは少女を慎重に担架ごと運び、その家の一室に寝かせた。
陽が差し込む窓辺。毛布を掛け直すと、彼女はわずかに身じろぎした。
「それではフォルク。魔石を取りに戻ろうか」
「帰ってきたばっかりだろ!?」
「魔石が無くなったらどうする。それにこの家は掃討すると言って借り上げたのだ。行くぞ」
セオに急かされ、フォルクも森に戻っていった。
室内には、俺と少女だけ。
静かに呼吸するその姿に、ようやく“生きている”実感がわいてきた。
「もう大丈夫だ。……ちゃんと、治すからな」
静かな時間が流れていた。
ふと、玄関の方から遠慮がちなノック音がした。
戸を開けると、少女が立っていた。集会所で話した少女だ。小さな籠を両手で抱えている。
「あの……これ、もっていけって……」
視線が足元に落ちたまま、震える声。
「ああ、ありがとう。助かる」
籠を受け取り、礼を言うと、少女はなおももじもじとしていた。
「……その、誰かを運んでたって聞いて。お姉ちゃん……助かったんですか?」
「あぁ、無事だ。今はまだ会えないが、何日かしたら話せるだろう」
少女の頭をそっと撫でると、彼女は小さく泣きながら「……よかった……」と呟いた。
また来ると約束して少女は帰っていった。
部屋に戻り、渡された籠を確認すると、パンとミルクと少量の豆が入っていた。村長の顔は渋かったが、事態が解決に向かっていることに感謝してもらえているんだろう。
ミルクと豆を鍋に移し、暖炉の中に吊るした。豆が柔らかくなった頃に、砕いた香草と保存食のドライフルーツ、それに少量の蜂蜜を加えて混ぜる。
香りに反応したのか、ベッドの上で少女がかすかに身じろぎした。
「……う……」
薄く目を開ける。その瞳に、まだ焦点はなかったが、確かに意識が戻りつつあった。
「……大丈夫だ。ここはもう、安全だ」
俺はそう声をかけながら、スープを冷まし、ゆっくりスプーンを口元へ運ぶ。
しばらくして、彼女はようやく少しだけスープを口にした。
喉を動かし、弱々しくも飲み込んだその瞬間、ほんの少しだけ――
唇が、安堵のように緩んだ気がした。
夕暮れが過ぎ、外はすっかり夜の帳に包まれていた。
村からは時折喧騒が聞こえる。魔物はもういないんだ、後のことは俺達には関係無い。
扉がノックされて、返事をするとフォルクとセオが入ってきた。二人とも汚れた顔で、ちょっとくたびれた表情だ。
「戻ったぞ。森の掃討はほとんど済んでたわ。2匹だけ」
「魔石も確保した。荷車の上に積んである。特大の物は引きずってきた」
「ありがとう。……こっちは、少しだけど目を覚ましたよ」
苦労をかけてしまったな。フォルクが安堵した表情を見せる。
その時、小さく声がした。
「……ここは……?」
俺は慌ててベッドのそばへ戻った。目を細めるように開いて、少女がこちらを見ていた。まだ怯えたような瞳だったけど、はっきりと意識がある。
「大丈夫。もう森の中じゃない。村に戻ってきたんだ。もう安全だ」
「……わたし……生きて……?」
「ああ。しぶとかったな。しっかり生きてる。おかげで俺も驚いたよ」
少女は少しだけ目を伏せて、それから、か細く名乗った。
「……ウィーって……いいます」
「ウィーか。いい名前だな。俺はガルドだ」
その言葉に、彼女もほんの少しだけ微笑んだ。弱々しいけど、ちゃんとした笑顔だった。
「体はまだ満足に動かないだろうけど、栄養を取って、しっかり休めば……ちゃんと治る」
「なら飯を食え。回復の第一歩だ」
セオがテーブルの皿を指差して言う。
「待て待て、温め直そう」
「熱いと食いにくいんじゃね?」
「早く食べさせたほうがいいと思うが」
「温めたほうが美味いだろうが!熱くしないから少しだけ待ってろ」
鍋に残っているのを暖炉の火の上に引っ掛ける。すぐに温まって甘い香りが広がった。
「美味そうだな。腹減ったよ」
「後だ後」
少しだけ温まったスープを入れなおし、俺がスプーンを持って彼女の口元に運ぶと、ウィーは少し躊躇って――それでも、口を開けて受け取った。
数回噛んで、ゆっくりと飲み込む。
「……甘い……」
「うまいか?」
こくん、と小さく頷いた彼女は、それきりまた目を閉じた。
「よし、今日はもういい。ゆっくり寝ててくれ」
俺は静かに毛布をかけ直して、軽く息をついた。
「……明日には、もうちょっと元気になってるといいな」
翌朝。
朝の光が差し込んできた頃、ようやく少し体が軽くなった気がした。椅子に座ったままうたた寝していた俺は、背中を伸ばして大きく息を吐く。
ベッドを見ると、ウィーは静かに眠っている。頬には少し赤みが戻っていて、昨夜よりずっと生きている人間の顔だ。
と、外から馬の足音が近づいてくるのが聞こえた。
……誰だ? こんな早い時間に。
扉の外に出る前に、フォルクの声が飛び込んできた。
「ガ、ガルドっ! し、信じられねえ……た、大変だ……っ!」
妙に声が上ずっている。何事かと思い扉を開けると、その理由はすぐに理解できた。
白銀の陽光を受けて、まるで風に舞う光そのもののような存在が、こちらへ歩いてきていた。
透き通るような白い肌、滝のように流れるプラチナブロンドの髪、凛として静謐な湖を思わせる瞳。細身の体を包むのは、幼女が着るような全身もこもことした可愛らしい防寒着――それすら、彼女が身に纏えば芸術のように見える。
「やっほー、ガルドくん。また会ったね」
朗らかに笑いながら手を振る姿に、俺は一瞬、本気で言葉を忘れていた。こんな朝っぱらからこれは刺激が強すぎる。
「あぁ、アルシアだな」
「うん、追加派遣のお姉さんです。よろしくね」
フォルクは未だに目を逸らせず、背筋を正して固まっている。
「し、しょ、少、紹介、紹介……して……」
「もう知ってるだろ、前に会ったんだから」
「前の時は話してないでしょーがッ!」
言葉が完全に迷子だ。俺はフォルクの肩を軽く叩いて黙らせた。
「ここの村長から軽く聞いたけど、もう終わってお掃除中?」
「そうだ、それもほとんど済んだ。今動けないのは……」
「あの子かな?」
アルシアの視線が、屋内のベッドに向かう。俺が小さくうなずくと、彼女は数歩近づいて、静かに様子を伺った。
「……っ」
僅かに目を見開いた。彼女の視線の先には、四肢を失ったままの少女――ウィーが、痩せ細った身体を横たえていた。
「依頼書にあった教会の治癒師だろう。まだ話は聞けていないが」
「よく生きていたわね」
「ああ。信じがたいほどの治癒魔法で、自分を繋ぎ止めてた」
「自力で……?」
小さく呟いたその声に、揺れるような敬意が混じっていた。
アルシアは少しの間、無言でその姿を見つめ、それから俺に視線を戻した。
「ねえ、ガルドくん。付き添い、わたしに任せてくれる?」
「いいのか?まぁ、俺達だけだと色々マズイとは思ってたんだが」
「うん、だろうね。男三人じゃこういうの、どうしようもない部分あるもんね。トイレとか、着替えとか……」
さらりと口にしながら、彼女は手袋を外す。そして、袖をまくりつつ外の桶へ向かう。水で手を洗いながら、俺たちに背を向けたまま、ふんわりと言った。
「任せて。あの子、わたしがちゃんと面倒見るから」
俺達は追い出され。再び広場で野営した。
空は雲ひとつない。星がやけにくっきりと瞬いている。冷たい夜気が頬をなで、鼻の奥がツンとする。
「おい、火、強めとけよ。凍えちまう」
フォルクが薪を足しながら言う。鍋に湯を張って、村で分けてもらった干し肉と塩、少しの野菜を煮込んでいた。色は地味だが、腹が減ってる今はこれで十分だ。
セオがスプーンをかき混ぜながら、ぽつりとつぶやく。
「それにしても……厄介な依頼だったな」
「そうだな。まさかあんな巨人が出るとは」
フォルクが苦笑しながら頷く。傷はすでに治っているが、肩を回して「まだ重いな」とこぼすあたり、やっぱり身体に無理はかかってたんだろう。
「私としては有意義だった。もっと早く冒険者に興味を持っていればよかった」
「言っとくがこんなの滅多にねぇからな」
「分かっている」
鍋の中がふつふつと音を立て、湯気が立ち上る。
「よし、そろそろいけるな」
「あー腹減った」
素朴な味だったけど、芯から温まる。凍えるような空気に包まれた中での熱は、どこか安心感さえ与えてくれる。
「さて……反省会といくか」
「まぁ、こんなにぼろぼろになるなんて想像もしてなかったな。ガルドは装備無くなっちまったし」
「そうだ。手入れはしてた。使い方も間違ってない。でも、そろそろ、俺たちの力に見合った装備に替えるべきだったんだ」
「金がかかるからって、先延ばしにしてたな。俺もだ」
フォルクが苦笑しながら言う。肩の革鎧には、いくつもの補修跡がある。
「強くなったのは間違いないが、それに慢心してたのかもしれん。自分たちは特別だと」
「でも、それじゃ足りなかった」
俺は小さく息を吐いた。地下での戦い、遺跡の崩落、巨人の一撃。それぞれが死に直結していた。勇者たちも同じだったんじゃないか?誰にも負けないと慢心して、それ以上強くなることを求めなかった。
「間違いなく、俺たちは強い。でも、もっと強いものはいるんだ。出来る限りの準備を怠たるべきじゃなかった」
「私も身を守る物くらいはもっと持ち込むべきだったな」
セオが頷いた。彼のように直接戦闘をしない者ですら、身の守りを考えている。
「帰ったら、きちんと装備を見直そう。魔石も回収できたし、金はなんとかなる」
「装備更新は同感だな。俺も新しい槍が欲しい。こっちもそろそろポッキリいくかも」
それぞれが、次の一手を思い描く。
小さな火の輪の中、三人の視線が交わった。
「生き残るための投資、ってわけだな」
金はそれなりに稼いでいる。ギルドに預けているので、装備を装備を更新するくらいは……多分大丈夫だろう。高いのを買わなければだが。
「ところでよ、今回の戦いで俺ら強くなってんのか?」
「あぁそうだな。俺とフォルクは少し、セオは大きく追いついている。だんだん上がり難くなっているんだ。強くなるために別の方法も探すべきだろう」
俺の大剣が曲がって折れたのは、俺の腕が悪いせいもあるはずだ。どこかでしっかり剣術を学びたい、フォルクだって我流だ。
レベルアップでの成長が鈍化するなら自力を上げるべきだろう。レベルが上がっている状態で少しトレーニングをすれば、大きな成果が得られるのをフォルクで確認済みだ。
「言ってなかったが、二人共新しい能力を得てるぞ」
「能力?お前の使ってるようなやつか?」
「あぁいや、すまん。フォルクは地力が上がるのばっかりだな。実感は無いかもしれん。セオは色々便利そうだが」
「ないのかよ」
「早く説明しろ」
「とりあえず全部言うぞ。【疑似溶融】触れた鉱物・金属を溶かす。【精密構形】精密な加工を行う技術。【構造解析視】触れた物の構造を理解する。【魔術Ⅰ】魔術の才。【記憶合金制御】自分の魔力を練り込んだ合金を制御する。【浮架場生成】物を浮かせる。以上だ、何かに書いといてくれ」
「魔術あるじゃん!使ってくれよ!」
「知らんよ。どうやって使うんだ?」
「俺の時はなんとなく使える感覚があったな。分からないか?」
「……ふむ。これでどうだ。――火よ、灯れ」
……何も起きなかった。
「あくまで魔術の才だからな。以前、【ファイアボール】を取得した子はすぐに使えていたが」
「魔術を学ぶか、今更な気もするが」
「使えるようになったら威力は普通の人より高くなっているはずだぞ」
「それより、他の物を試したいな」
そう言ってセオは腰の道具袋から一枚の銀板のような素材を取り出し、指先で撫でるように触れる。
「感覚か。分かるぞ、私にも見える」
板の表面がじわりと柔らかく歪み、まるで蝋を溶かすように、なめらかに変形していく。セオの目が輝いた。
「素晴らしい。熱も無いのに状態が変化したぞ。だが溶かすのは施設があれば出来ることだな。なるほど疑似溶融か。ふふふ」
「おいおい」
「セオ、落ち着くまでは無茶な事をしないでくれよ」
「勿論だ。心配することはない。ただ、軍を離れてから設備を失って色々と諦めていたからな。くくくくくっ」
本当に大丈夫かこれ。
――――――――――
名前:ガルドリック
年齢:15歳(23歳)
職業:勇者
レベル:33 → 36
HP: 9360 → 9900
MP:1920 → 1950
耐久:1113 → 1203
筋力:867 → 933
敏捷:585 → 630
知力:507 → 540
魔力:420 → 435
幸運:10
スキル習得:「戦士の威光」
スキル:「勇者の適応」「ステータスリード」「グローリアスタッチ」「導きの直感」「抑制」「調理技術」「ストレージ」「鋼の翼壁」
――――――――――
名前:フォルクハルト
年齢:17歳
職業:村人
レベル:32 → 35
HP:4160 → 4550
MP:960 → 1050
耐久:642 → 696
筋力:576 → 630
敏捷:736 → 805
知力:320 → 350
魔力:160 → 175
幸運:28
スキル習得:「クリティカル」
スキル:「投擲術」「見切り」「仕掛け屋の直感」「斥候の足」「軽足」「舞踏戦槍」
――――――――――
名前:セオドリック・エヴァンシャー
年齢:31歳
職業:魔導技術者
レベル:28 → 32
HP:1680 → 1920
MP:2240 → 2560
耐久:224 → 256
筋力:336 → 384
敏捷:252 → 288
知力:1344 → 1536
魔力:280 → 320
幸運:10
スキル習得:「浮架場生成」
スキル:〈魔導設計〉「疑似溶融」「精密構形」「構造解析視」「魔術Ⅰ」「記憶合金制御」
――――――――――
「戦士の威光」揺るがぬ覚悟が周囲に影響を与える
「クリティカル」好機を掴み最大の攻撃を当てる技術
――――――――――
「女性キャラ増えてるじゃないか」
「違う。セットにすることで絡みが減るのだ!」
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「この手法でハーレムを作っていくぞ」
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