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ハンバーグの要は牛乳を吸ったパン
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お昼、クランを作る4人で集まり、屋上の端っこで相談だ。
「それじゃこれからは私がリーダーね!乗せられた感じはあるけど、やるからにはしっかり指示に従ってもらうわよ!」
「おう、お手柔らかにな」
「あぁ、俺は相談役だ」
「頼りにしてるぞいいんちょ!」
「誰が委員長か!リーダーって呼びなさい!」
いきなり問題勃発じゃないか、だが俺は譲る気が無いのでここはスルー。
「俺から報告が2つある。まず1つは昨日レベルが上がってスキルを覚えた。【防御】ってスキルで防御行動と耐久力に補正が入るらしい。昨日ちょっと試しに壁を殴ってみたんだけど、全力で殴っても拳にダメージが無かった。もう1つは後で話させてくれ」
壁を殴ったのはただの実験だった。そうに違いない。なんだか蓮が優しい目をしている気がする。君も、そうなんだね?
「俺からも報告だ、俺もレベルが上がって【襲爪】を手に入れた。これは攻撃スキルで、連続蹴りが出来て更に斬撃が飛ぶようになった。強いぞ」
ふぁーwこいつやっぱりカッコイイの覚えてるやんけ!
剣から刃を飛ばしたり、拳から衝撃を飛ばすのは物理アタッカーの憧れスキル!蹴りから斬撃ってなにそれ?完全に強スキルやん。
スキルを得ると自分にだけは内容が分かる。自分がずっと練習して体得したかの様な感覚で、それが突然体にインストールされる感じ。魔法ってどんな感じなんだろうな。
「それじゃ2人はもう狸ダンジョンじゃ報酬が手に入らないんだな。まだクランで動いていないから今までの報酬は自分で使ってくれ。だが今後クランで動く場合にはいくらかクラン資金に入れてもらう。大体半額ってところか、装備や消耗品はそこからだす。次からは一気にレベルを上げて下級の上位ダンジョンに潜る。駅からバスで30分の場所にある王仁ダンジョンだ、そこでPT戦の技能を磨くんだ。これまでの様な雑魚狩りとは違うぞ、心して準備してくれ。」
いいじゃん!これからがやっと本当の探索者って感じだ。小型のモンスターを蹴り飛ばすのを魔物討伐と言い張るのは限界だよ。
「いいねぇ、それでいつから行くんだ?俺は今日からでもいいぞ」
「行くのは土曜日の朝からだ、それまでにスキルに慣れておいてくれ、それとダンジョンの情報チェックもな。じれったいかもしれんが、次からは命懸けの探索になることを心してくれ」
「分かった。それでだな、言い難いんだがもう一つの報告を聞いて欲しい」
誰にも漏らさないでくれとしっかり前置きして伝えることにした。俺一人で2パーティ掛け持ちは無理だ。
「実は妹が回復魔法に目覚めた。身を守れるくらい強くなるまでクランに入れて欲しい。回復魔法の程度はとりあえず切り傷がすぐに消せるくらいはある」
「えぇっ!それって咲耶ちゃんだよね!?わぁーすごい、でもあの子ならなんか納得。私は全然いいよ」
「妹か。スキルが回復なら後衛で腐ることもないだろう。」
「俺は何でも良いぜ、怪我した時に治してもらえるならお得じゃないか」
すんなり話が通ってよかった。まぁ回復魔法使いはどこでも有用だからな。いつか助けてもらうことになるだろう。
「それじゃ各自準備を進めておいてくれ、俺も時間がある時は狸ダンジョンで経験を稼いでおく。松原は1人で行かないようにな。鉄平、妹には今日の内容を伝えておいてくれ。連絡用のアプリでは繋がらないやつが居るから慣れさせろ」
「あいよ」
「じゃあこれで終わりだ、飯食って教室に戻ろう」
「……あれ?リーダー私だよね?」
「いいんちょ、早く食べないと時間無くなるぞ」
「それじゃこれからは私がリーダーね!乗せられた感じはあるけど、やるからにはしっかり指示に従ってもらうわよ!」
「おう、お手柔らかにな」
「あぁ、俺は相談役だ」
「頼りにしてるぞいいんちょ!」
「誰が委員長か!リーダーって呼びなさい!」
いきなり問題勃発じゃないか、だが俺は譲る気が無いのでここはスルー。
「俺から報告が2つある。まず1つは昨日レベルが上がってスキルを覚えた。【防御】ってスキルで防御行動と耐久力に補正が入るらしい。昨日ちょっと試しに壁を殴ってみたんだけど、全力で殴っても拳にダメージが無かった。もう1つは後で話させてくれ」
壁を殴ったのはただの実験だった。そうに違いない。なんだか蓮が優しい目をしている気がする。君も、そうなんだね?
「俺からも報告だ、俺もレベルが上がって【襲爪】を手に入れた。これは攻撃スキルで、連続蹴りが出来て更に斬撃が飛ぶようになった。強いぞ」
ふぁーwこいつやっぱりカッコイイの覚えてるやんけ!
剣から刃を飛ばしたり、拳から衝撃を飛ばすのは物理アタッカーの憧れスキル!蹴りから斬撃ってなにそれ?完全に強スキルやん。
スキルを得ると自分にだけは内容が分かる。自分がずっと練習して体得したかの様な感覚で、それが突然体にインストールされる感じ。魔法ってどんな感じなんだろうな。
「それじゃ2人はもう狸ダンジョンじゃ報酬が手に入らないんだな。まだクランで動いていないから今までの報酬は自分で使ってくれ。だが今後クランで動く場合にはいくらかクラン資金に入れてもらう。大体半額ってところか、装備や消耗品はそこからだす。次からは一気にレベルを上げて下級の上位ダンジョンに潜る。駅からバスで30分の場所にある王仁ダンジョンだ、そこでPT戦の技能を磨くんだ。これまでの様な雑魚狩りとは違うぞ、心して準備してくれ。」
いいじゃん!これからがやっと本当の探索者って感じだ。小型のモンスターを蹴り飛ばすのを魔物討伐と言い張るのは限界だよ。
「いいねぇ、それでいつから行くんだ?俺は今日からでもいいぞ」
「行くのは土曜日の朝からだ、それまでにスキルに慣れておいてくれ、それとダンジョンの情報チェックもな。じれったいかもしれんが、次からは命懸けの探索になることを心してくれ」
「分かった。それでだな、言い難いんだがもう一つの報告を聞いて欲しい」
誰にも漏らさないでくれとしっかり前置きして伝えることにした。俺一人で2パーティ掛け持ちは無理だ。
「実は妹が回復魔法に目覚めた。身を守れるくらい強くなるまでクランに入れて欲しい。回復魔法の程度はとりあえず切り傷がすぐに消せるくらいはある」
「えぇっ!それって咲耶ちゃんだよね!?わぁーすごい、でもあの子ならなんか納得。私は全然いいよ」
「妹か。スキルが回復なら後衛で腐ることもないだろう。」
「俺は何でも良いぜ、怪我した時に治してもらえるならお得じゃないか」
すんなり話が通ってよかった。まぁ回復魔法使いはどこでも有用だからな。いつか助けてもらうことになるだろう。
「それじゃ各自準備を進めておいてくれ、俺も時間がある時は狸ダンジョンで経験を稼いでおく。松原は1人で行かないようにな。鉄平、妹には今日の内容を伝えておいてくれ。連絡用のアプリでは繋がらないやつが居るから慣れさせろ」
「あいよ」
「じゃあこれで終わりだ、飯食って教室に戻ろう」
「……あれ?リーダー私だよね?」
「いいんちょ、早く食べないと時間無くなるぞ」
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