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第4章 幸せを呼ぶ福踊り ーシオリ国ー
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そこはシオリ国ジェン町の活気のある市場に近い場所だった。町の人は元より、遠くから多くの人々が来ていた。やがてにぎやかな楽曲が流れて、男が手を叩いて人々を呼んでいた。
「さあ、さあ、遠い国から伝わった福踊り!幸せを呼ぶ福踊りだ。さあさあ!見なきゃ、損だよ。寄っといで!」」
楽器を鳴らす音に続いて、笑顔の面にきらびやかな衣装を着た者が出て来た。彼は音楽に合わせて軽快に踊っていた。その周りには多くの見物客が集まり、笑いながら手拍子を送っていた。
それは大道芸の一座だった。その中でも干支踊りは好評を博していた。大通りで観客に絡むように踊り、いつも大きな拍手と笑いを巻き起こしていた。
「これは楽しい踊りじゃ。」一人の老人が立ち止まった。その老人は手入れされていない白い髪と長いひげをしていた。軽やかな踊りを見てしばらく楽しんでいたが、その踊りのキレと足運びが気になっていた。
(この身のこなし、ただの町人の動きではない。一体、中に誰が?)
「さあ、お疲れでしょう。ここでお休みください。お茶が入っています。」その大道芸の一座の座長が盆を持って待っていた。そこは楽屋に使っている小屋だった。大通りで福踊りを踊っていた男が戻ってきていた。
「すまんな。」その男はかぶっていた面をはずした。その下にはきりっとした端正な若い男の顔があった。彼は椅子に座ると額の汗を拭きながらカップに手をのばした。
「若様。福踊りは皆さまに喜ばれております。遠くからもその踊りを目当てに来ておられる方もいらっしょいます。」座長が言った。
「そうか。それなら踊っている甲斐がある。」若様と呼ばれた男が言った。
「若様の踊りは他の者の踊りとは別物です。第一、踊りのキレが違いまする。」座長は言った。
「そんなに褒めても何も出ぬぞ。」若様は笑いながら言った。そのやり取りを見て他の座員も笑っていた。
ジェン町には2つの大きな道場があった。その一つのナーク道場には多数の門弟が集まり、活気に満ちていた。しかし一方のシカキ道場は寂れていた。以前は、シカキ道場はこの国で有数の道場であり、門弟を多く抱えていたのだが・・・
「先生、またやられました。ジャンが闇討ちに会いました!」門弟のゴンザがシカキ道場に飛び込んできた。
「何だって!ジャンが!」それを聞いて師範のシェイクが立ち上がった。他の門弟も立ち上がり騒ぎ始めた。
「静まれ!落ち着くのだ!」正面に座る道場主のトーザが声を上げた。それを聞いて門弟たちは騒ぎを止めてその場に座った。
「よいか!騒ぎを起こしてはならぬ。」トーザは言った。
「しかし先生、これはナーク道場の者の仕業でしょう。」シェイクが言った。
「いや、それはわからぬ。確たる証拠はあるまい。それなのにナーク道場に押し寄せたりすれば、こちらが罪に問われてしまうぞ。そうなれば御前試合にも出られなくなる。」トーザは静かに言った。
「確かに。奴らはそれが狙いなのかもしれませぬ。」シェイクは言った。
「皆に申し渡しておく。決して軽挙妄動に走るな。」トーザは門弟を見渡して言った。
一方、ナーク道場の奥の部屋では道場主のザイギが数人の門弟と話していた。
「首尾はどうだ?」ザイギが訊いた。
「はっ。上々でございます。向こうの門弟を襲撃してけがを負わせております。」門弟のタイグが言った。
「だが肝心な奴がやれておるぬな?」ザイギが言った。
「いえ、こうして一人ずつ襲っていけば奴が出てくるはず。そこを襲えば問題ありませぬ。」タイグが言った。
「大丈夫なのか?」ザイギはやや不安そうだった。
「ザイギ殿は心配性だな。」そこに大柄の男が入ってきた。顔に数か所の傷があり、いかにも歴戦の剣士という感じだった。しかしその雰囲気は不気味だった。
「儂の無残十字剣があれば何も問題がないというのに。」その男はどっかりと座った。
「バボス殿はそうおっしゃるが、念には念を。」ザイキは言った。
「ザイキ殿らしい。2年前の御前試合では相手道場の腕利きを圧倒したではないか・・・。まあ、よい。もし襲撃したときに強い奴が出てきたら儂が相手をして傷を負わそう。それでよいな?」バボスは言った。
「まあ、そうして頂けたらありがたい。皆の者。これは道場の未来がかかっておる。しっかりやるのだぞ!」ザイキは言った。
「はっ。」タイグをはじめとする門弟たちは立ち上がって部屋を出て行った。その様子にバボスは不気味な笑いを浮かべていた。
「ごめんください。私は旅の方術師ライリーと申す者です。」老人が大道芸一座の小屋を訪れた。
「はあ、一体どのような御用でございますか?」出て来た座長が尋ねた。
「いや、先程の干支踊り、あまりにもすばらしく見とれてしまいました。一体、どのような方が踊っておられたのかが気になりましたのでな。もしできましたらその方にお話をお聞きできないかと思いまして。」老人は丁重に頭を下げて言った。
「そうでございましたか?それなら中にどうぞ。」座長は老人を中に入れた。すると中には座員に交じって一人の若い男が座っていた。その男はその立ち居振る舞いから剣士のようであった。
「これはお疲れのところ失礼いたします。」老人は中に入った。
「こちらが干支踊りを踊っておられたマーク様です。若様、こちらは旅の方術師のライリーさんです。干支踊りに感心して、その踊り手とお話がしたいと来られたのですが。」座長が言った。
「そうですか。私はかまいませぬ。どうぞ何でもお聞きください。」マークは笑顔で言った。
「それはありがとうございます。あの踊りはどこで習われましたのかな?」老人は尋ねた。
「あの踊りは昔、稀代の方術師ハークレイ法師様が父に伝えたと聞いています。なんでもすべての人を幸せにするとか・・・私は父から見様見真似で覚えました。」マークは言った。その言葉に老人の目が少し光った。
「そうでしたか。それでお父様は?」老人が尋ねた。
「いや、それが・・・」マークは言葉を濁した。
「マーク様のお父様はかの有名なシカキ道場の道場主のトーザ様でございます。」座長が代わりに答えた。
「道場主の御子息がこの一座に。はて、何かわけがあるのですか?」老人は重ねて尋ねた。
「それは・・・」座長はマークの顔を見た。これ以上は答えにくいようだった。
「これはぶしつけで・・・ご無礼をお許しください。」老人は謝った。
「いや、構わぬ。私は腰抜けなのだ。」マークは言った。
「ほう。ご自分のことを腰抜けとは・・・」老人は言った。
「本当のことだ。剣を持つのが怖くなり、家を飛び出した。それだけだ。だから昔のよしみでここに厄介になっている。」マークは自嘲気味に言った。
「違う!若様は腰抜けなんかじゃない!」急に声がした。老人がその方向を見ると一座の者たちの中に少女が立っていた。
「おじいさん。若様は強いんだ。決して腰抜けなんかじゃないんだ!」その少女は老人に訴えかけた。
「ユーリ。お客様に失礼だ。あっちに行っているんだ。」座長がそう言うと少女はすごすごと奥に引っ込んでいった。
「申し訳ありません。お騒がせをして・・・」座長が言った。
「それよりあの子は一座の方なのですかな?」老人が尋ねた。
「あれは私の一人娘のユーリでございます。幼い頃、母を亡くしてこの座で育ったものですから気が強くて礼儀知らずで。」座長が答えた。
「いやいや、しっかりしたお子さんですな。若様のことを一番わかっておられるかもしれませんぞ。」老人はそう言ってマークをじっと見た。マークは老人に何もかも見透かされている気がしていた。
「さあ、さあ、遠い国から伝わった福踊り!幸せを呼ぶ福踊りだ。さあさあ!見なきゃ、損だよ。寄っといで!」」
楽器を鳴らす音に続いて、笑顔の面にきらびやかな衣装を着た者が出て来た。彼は音楽に合わせて軽快に踊っていた。その周りには多くの見物客が集まり、笑いながら手拍子を送っていた。
それは大道芸の一座だった。その中でも干支踊りは好評を博していた。大通りで観客に絡むように踊り、いつも大きな拍手と笑いを巻き起こしていた。
「これは楽しい踊りじゃ。」一人の老人が立ち止まった。その老人は手入れされていない白い髪と長いひげをしていた。軽やかな踊りを見てしばらく楽しんでいたが、その踊りのキレと足運びが気になっていた。
(この身のこなし、ただの町人の動きではない。一体、中に誰が?)
「さあ、お疲れでしょう。ここでお休みください。お茶が入っています。」その大道芸の一座の座長が盆を持って待っていた。そこは楽屋に使っている小屋だった。大通りで福踊りを踊っていた男が戻ってきていた。
「すまんな。」その男はかぶっていた面をはずした。その下にはきりっとした端正な若い男の顔があった。彼は椅子に座ると額の汗を拭きながらカップに手をのばした。
「若様。福踊りは皆さまに喜ばれております。遠くからもその踊りを目当てに来ておられる方もいらっしょいます。」座長が言った。
「そうか。それなら踊っている甲斐がある。」若様と呼ばれた男が言った。
「若様の踊りは他の者の踊りとは別物です。第一、踊りのキレが違いまする。」座長は言った。
「そんなに褒めても何も出ぬぞ。」若様は笑いながら言った。そのやり取りを見て他の座員も笑っていた。
ジェン町には2つの大きな道場があった。その一つのナーク道場には多数の門弟が集まり、活気に満ちていた。しかし一方のシカキ道場は寂れていた。以前は、シカキ道場はこの国で有数の道場であり、門弟を多く抱えていたのだが・・・
「先生、またやられました。ジャンが闇討ちに会いました!」門弟のゴンザがシカキ道場に飛び込んできた。
「何だって!ジャンが!」それを聞いて師範のシェイクが立ち上がった。他の門弟も立ち上がり騒ぎ始めた。
「静まれ!落ち着くのだ!」正面に座る道場主のトーザが声を上げた。それを聞いて門弟たちは騒ぎを止めてその場に座った。
「よいか!騒ぎを起こしてはならぬ。」トーザは言った。
「しかし先生、これはナーク道場の者の仕業でしょう。」シェイクが言った。
「いや、それはわからぬ。確たる証拠はあるまい。それなのにナーク道場に押し寄せたりすれば、こちらが罪に問われてしまうぞ。そうなれば御前試合にも出られなくなる。」トーザは静かに言った。
「確かに。奴らはそれが狙いなのかもしれませぬ。」シェイクは言った。
「皆に申し渡しておく。決して軽挙妄動に走るな。」トーザは門弟を見渡して言った。
一方、ナーク道場の奥の部屋では道場主のザイギが数人の門弟と話していた。
「首尾はどうだ?」ザイギが訊いた。
「はっ。上々でございます。向こうの門弟を襲撃してけがを負わせております。」門弟のタイグが言った。
「だが肝心な奴がやれておるぬな?」ザイギが言った。
「いえ、こうして一人ずつ襲っていけば奴が出てくるはず。そこを襲えば問題ありませぬ。」タイグが言った。
「大丈夫なのか?」ザイギはやや不安そうだった。
「ザイギ殿は心配性だな。」そこに大柄の男が入ってきた。顔に数か所の傷があり、いかにも歴戦の剣士という感じだった。しかしその雰囲気は不気味だった。
「儂の無残十字剣があれば何も問題がないというのに。」その男はどっかりと座った。
「バボス殿はそうおっしゃるが、念には念を。」ザイキは言った。
「ザイキ殿らしい。2年前の御前試合では相手道場の腕利きを圧倒したではないか・・・。まあ、よい。もし襲撃したときに強い奴が出てきたら儂が相手をして傷を負わそう。それでよいな?」バボスは言った。
「まあ、そうして頂けたらありがたい。皆の者。これは道場の未来がかかっておる。しっかりやるのだぞ!」ザイキは言った。
「はっ。」タイグをはじめとする門弟たちは立ち上がって部屋を出て行った。その様子にバボスは不気味な笑いを浮かべていた。
「ごめんください。私は旅の方術師ライリーと申す者です。」老人が大道芸一座の小屋を訪れた。
「はあ、一体どのような御用でございますか?」出て来た座長が尋ねた。
「いや、先程の干支踊り、あまりにもすばらしく見とれてしまいました。一体、どのような方が踊っておられたのかが気になりましたのでな。もしできましたらその方にお話をお聞きできないかと思いまして。」老人は丁重に頭を下げて言った。
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「これはお疲れのところ失礼いたします。」老人は中に入った。
「こちらが干支踊りを踊っておられたマーク様です。若様、こちらは旅の方術師のライリーさんです。干支踊りに感心して、その踊り手とお話がしたいと来られたのですが。」座長が言った。
「そうですか。私はかまいませぬ。どうぞ何でもお聞きください。」マークは笑顔で言った。
「それはありがとうございます。あの踊りはどこで習われましたのかな?」老人は尋ねた。
「あの踊りは昔、稀代の方術師ハークレイ法師様が父に伝えたと聞いています。なんでもすべての人を幸せにするとか・・・私は父から見様見真似で覚えました。」マークは言った。その言葉に老人の目が少し光った。
「そうでしたか。それでお父様は?」老人が尋ねた。
「いや、それが・・・」マークは言葉を濁した。
「マーク様のお父様はかの有名なシカキ道場の道場主のトーザ様でございます。」座長が代わりに答えた。
「道場主の御子息がこの一座に。はて、何かわけがあるのですか?」老人は重ねて尋ねた。
「それは・・・」座長はマークの顔を見た。これ以上は答えにくいようだった。
「これはぶしつけで・・・ご無礼をお許しください。」老人は謝った。
「いや、構わぬ。私は腰抜けなのだ。」マークは言った。
「ほう。ご自分のことを腰抜けとは・・・」老人は言った。
「本当のことだ。剣を持つのが怖くなり、家を飛び出した。それだけだ。だから昔のよしみでここに厄介になっている。」マークは自嘲気味に言った。
「違う!若様は腰抜けなんかじゃない!」急に声がした。老人がその方向を見ると一座の者たちの中に少女が立っていた。
「おじいさん。若様は強いんだ。決して腰抜けなんかじゃないんだ!」その少女は老人に訴えかけた。
「ユーリ。お客様に失礼だ。あっちに行っているんだ。」座長がそう言うと少女はすごすごと奥に引っ込んでいった。
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【作者より、感謝を込めて】
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そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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