22 / 54
第6章 笑顔もたらすチョコレート ーカーギ国ー
6-2
しおりを挟む
クオン町には大きなチョコレートの工房がいくつかあり、マーサ工房もその一つであった。かつては多くの職人が働いていてにぎわっていたが、今は誰もおらず寂れて静まり返っていた。そしてその建物も長い間、誰も手入れをせずにくすんでいた。
その工房の前に先程の旅の若い女性が来ていた。
「こんなになってしまって・・・。一体何が?」彼女は茫然としてつぶやいた。だが彼女は中に入ろうとしなかった。ただ工房の前で長い時間、誰かが出てくるのを待っているかのようだった。
そこに旅の老人が通りがかった。
「おや、さきほどの・・・」老人が声をかけた。
「あっ。これは・・・」女性は老人に気付いて慌てて頭を下げた。
「一体、どうされたのです。こんなところにずっと立っていらっしゃって。中には入らなのですか?」老人が尋ねた。
「いえ、それが・・・事情があってこの家の敷居を跨げないのです。お願いです。中に入ってこの工房のことを聞いていただけないでしょうか?ここはマーサ工房と言ってチョコレート作りで有名なところでした。ところがこんなに寂れてしまって・・・」女性は不安な気持ちを押さえられなかった。
「わかりました。少し話を聞いてきましょう。ここでお待ちください。」老人は工房の中に入って行った。
「失礼いたします。」老人は中に声をかけた。すると奥から年輩の男が出て来た。
「はい。御用でしょうか?」年輩の男は言った。
「私は旅の方術師のライリーと申します。ここはマーサ工房でしたな。チョコレートは作っておられるのですかな?」老人が尋ねた。
「いえ、申し訳ありません。主が病気で寝込んでおりまして・・・。ここではもう作っておりません。」年輩の男が言った。
「えっ!お父様が病気なのですか!」建物の外でその会話を聞いていた女性が思わず中に入ってきた。
「お嬢様!お嬢様ではございませんか!」年輩の男は驚いたように言った。
「ナギノ!お父様は、お父様はどうされたのです!」女性は心配あまり大きな声を上げた。
「旦那様は奥で寝ておられます。体は悪くないのですが頭の方が・・・呆けられて何もかもが分からなくなっておられます。」ナギノはうつむいて言った。
「とにかく会わせてください。」女性はすぐに上がり込んで奥の部屋に向かった。
「お嬢様。少しお待ちを・・・」その後をナギノが追いかけた。コーディーは部屋の前で大きく息を吸い込んで気持ちを整えると、
「お父様、コーディーです。帰ってまいりました。長い間の親不孝をお許しください。」と声をかけた。だが中から返事はなかった。
「お父様!お父様!」コーディーは何度も呼び続けた。しかしやはり返事が聞こえてこなかった。ついにコーディーは
「お父様、中に入ります。」とドアを開けた。
薄暗い部屋にはベッドの上に座った父親のリーマーがいた。だがその目に生気はなく、ただぼうっと前を見ているだけだった。
「お父様。コーディーです。今まで勝手をしてごめんなさい。」コーディーは近くに寄ってリーマーに謝った。だがリーマーに何の反応もなかった。
「お父様・・・」あまりの変わりように驚いたコーディーはリーマーの手を取ってみた。しかし
「あなたは誰かね?」とリーマーはコーディーの顔を不思議そうに見つめるだけだった。コーディーは涙が込み上げてきた。
「旦那様はいつもこういう状態なのです。もう誰かもわかっておられないのです。」ナギノは悲しそうに言った。
「ああ、お父様・・・」コーディーはあまりの悲しみに顔を伏せた。
そこに老人も部屋に入ってきた。
「申し訳ありません。勝手に上がらせていただきました。私は方術師です。すこしお父様の具合を見させていただけませぬか?」
「ええ、お願いします。」コーディーはそこを離れ。老人がリーマーの近くに座り、彼の様子をじっくりと診た。
「ふむ・・・確かに。物の判別がつかぬほど呆けておられる。昔のことも思い出せないでしょう。」老人は言った。
「父は治るのでしょうか?」コーディーが尋ねた。
「いや、何とも言えません。方術でいくらかはよくなるとは思いますが・・・。とにかく家族の温かいお世話が必要じゃ。何かのきっかけで少しずつ思い出していってよくなることもあります。」老人は言った。
「そうですか・・・それでは私がこれから父に付き添います。ライリー様とおっしゃいましたか。ご迷惑でしょうが、しばらくこの家にご逗留して頂き、父を診ていただけないでしょうか。よろしくお願い申します。」コーディーは深く頭を下げた。
「これも何かの縁。よろしい。少しここでご厄介になりましょう。」老人は言った。
王宮ではデーマ王の前にスマト大臣が進み出た。
「王様。チョコレートの試作を各工房に命じてまいりました。」
「おお、そうか。それで様子はどうであったか?」デーマ王が尋ねた。
「あまり芳しくないようで・・・。しかしタロイとジロイが意気込んでおりました。両者に試作を命じましたが。」スマト大臣が言った。
「うむ、そうか。タロイとジロイか。その親のリーマーはどうじゃ。チョコレート作りの名人と聞いているが。」デーマ王が言った。
「それが病とのことで。タロイかジロイのどちらかがリーマーに成り代わって素晴らしいものを作ってくるでありましょう。」スマト大臣が言った。
「そうであればいいが・・・」デーマ王は顎を触りながら言った。
コーディーはずっとリーマーに付き添っていた。そして一日中、献身的に世話をしていた。
老人が別室にいるとそこにナギノがお茶を持ってきた。
「お疲れでございましょう。」ナギノはテーブルにお茶を置いた。
「いや。大丈夫です。しかしあのお嬢さんの御様子、ただならぬ事情があると思いました。よかったら仔細を話して下さらんか?治療に何か役に立つかもしれません。」老人が言った。
「それでございましたら・・・実は・・・」ナギノは話し始めた。
「ここマーサ工房は、かつてはチョコレート作りで有名で、多くの職人でにぎわっていました。それも旦那様が チョコレートの名人で、その腕はこの国で1,2を取るほどのところでした。そしてコーディー様の双子のお兄さまのタロイ様、ジロイ様も腕のいいチョコレート作りの職人で、マーサ工房の未来は明るいと思っておりました。
ところが5年前、コーディー様もチョコレートの職人になりたいと言い出され、それも遠くの国の工房で一から勉強したいとおっしゃられました。それに旦那様は猛反対されました。かわいがっていた末娘のコーディー様を自分の手元において、ゆくゆくは幸せな結婚をさせようと考えておられたのです。しかしいくら旦那様が説得されてもコーディー様の意志は変わらず、とうとう旦那様は烈火のごとくお怒りになり、ついには勘当して家から出してしまいました。
それから旦那様は元気をお落としになり、あのような状態になってしまいました。それもそうでしょう。あれほど愛していた娘に裏切られたと思ったのですから・・・。それから工房はタロイ様とジロイ様が取り仕切るようになりました。しかしお二人は競い合うことが多く、そのため仲が悪くなってしまいました。そしてついに大喧嘩をして2人ともこの工房を飛び出してしまいました。旦那様があのような状態なのに・・・。そして今はそれぞれが自分の工房を作っておられます。その後、このマーサ工房はそれから職人が1人辞め、2人辞めというようになり、ついには事務員の私1人になりました。タロイ様もジロイ様もご自分たちのことで頭がいっぱいのようでここにお見えにもなりません。私はあのような旦那様を放っておくこともできず、工房が閉じてもここにいるわけでございます。」
「そうでしたか。それでお嬢さんはあのように。」老人は奥の部屋を見ながら言った。
「多分、責任を感じておられるんでしょう。」ナギノはため息をついて言った。
タロイの工房ではチョコレート作りに躍起になっていた。そこには様々な種類のチョコレートが並んでいた。どれもこれも素晴らしい出来だった。
「ジロイの奴に負けるものか!きっと素晴らしいチョコレートを作って王様に褒めていただくのだ!」タロイは職人たちに声をかけた。
一方、ジロイの工房でも職人たちが熱心に働いていた。そこでもやはり多くのチョコレートが並んでいた。職人たちが工夫を凝らして様々なチョコレートを作っていた。
「いいか!とびっきりのを作るんだ!タロイの奴にもう大きな顔をさせねえ!」ジロイは大きな声でハッパをかけていた。
その工房の前に先程の旅の若い女性が来ていた。
「こんなになってしまって・・・。一体何が?」彼女は茫然としてつぶやいた。だが彼女は中に入ろうとしなかった。ただ工房の前で長い時間、誰かが出てくるのを待っているかのようだった。
そこに旅の老人が通りがかった。
「おや、さきほどの・・・」老人が声をかけた。
「あっ。これは・・・」女性は老人に気付いて慌てて頭を下げた。
「一体、どうされたのです。こんなところにずっと立っていらっしゃって。中には入らなのですか?」老人が尋ねた。
「いえ、それが・・・事情があってこの家の敷居を跨げないのです。お願いです。中に入ってこの工房のことを聞いていただけないでしょうか?ここはマーサ工房と言ってチョコレート作りで有名なところでした。ところがこんなに寂れてしまって・・・」女性は不安な気持ちを押さえられなかった。
「わかりました。少し話を聞いてきましょう。ここでお待ちください。」老人は工房の中に入って行った。
「失礼いたします。」老人は中に声をかけた。すると奥から年輩の男が出て来た。
「はい。御用でしょうか?」年輩の男は言った。
「私は旅の方術師のライリーと申します。ここはマーサ工房でしたな。チョコレートは作っておられるのですかな?」老人が尋ねた。
「いえ、申し訳ありません。主が病気で寝込んでおりまして・・・。ここではもう作っておりません。」年輩の男が言った。
「えっ!お父様が病気なのですか!」建物の外でその会話を聞いていた女性が思わず中に入ってきた。
「お嬢様!お嬢様ではございませんか!」年輩の男は驚いたように言った。
「ナギノ!お父様は、お父様はどうされたのです!」女性は心配あまり大きな声を上げた。
「旦那様は奥で寝ておられます。体は悪くないのですが頭の方が・・・呆けられて何もかもが分からなくなっておられます。」ナギノはうつむいて言った。
「とにかく会わせてください。」女性はすぐに上がり込んで奥の部屋に向かった。
「お嬢様。少しお待ちを・・・」その後をナギノが追いかけた。コーディーは部屋の前で大きく息を吸い込んで気持ちを整えると、
「お父様、コーディーです。帰ってまいりました。長い間の親不孝をお許しください。」と声をかけた。だが中から返事はなかった。
「お父様!お父様!」コーディーは何度も呼び続けた。しかしやはり返事が聞こえてこなかった。ついにコーディーは
「お父様、中に入ります。」とドアを開けた。
薄暗い部屋にはベッドの上に座った父親のリーマーがいた。だがその目に生気はなく、ただぼうっと前を見ているだけだった。
「お父様。コーディーです。今まで勝手をしてごめんなさい。」コーディーは近くに寄ってリーマーに謝った。だがリーマーに何の反応もなかった。
「お父様・・・」あまりの変わりように驚いたコーディーはリーマーの手を取ってみた。しかし
「あなたは誰かね?」とリーマーはコーディーの顔を不思議そうに見つめるだけだった。コーディーは涙が込み上げてきた。
「旦那様はいつもこういう状態なのです。もう誰かもわかっておられないのです。」ナギノは悲しそうに言った。
「ああ、お父様・・・」コーディーはあまりの悲しみに顔を伏せた。
そこに老人も部屋に入ってきた。
「申し訳ありません。勝手に上がらせていただきました。私は方術師です。すこしお父様の具合を見させていただけませぬか?」
「ええ、お願いします。」コーディーはそこを離れ。老人がリーマーの近くに座り、彼の様子をじっくりと診た。
「ふむ・・・確かに。物の判別がつかぬほど呆けておられる。昔のことも思い出せないでしょう。」老人は言った。
「父は治るのでしょうか?」コーディーが尋ねた。
「いや、何とも言えません。方術でいくらかはよくなるとは思いますが・・・。とにかく家族の温かいお世話が必要じゃ。何かのきっかけで少しずつ思い出していってよくなることもあります。」老人は言った。
「そうですか・・・それでは私がこれから父に付き添います。ライリー様とおっしゃいましたか。ご迷惑でしょうが、しばらくこの家にご逗留して頂き、父を診ていただけないでしょうか。よろしくお願い申します。」コーディーは深く頭を下げた。
「これも何かの縁。よろしい。少しここでご厄介になりましょう。」老人は言った。
王宮ではデーマ王の前にスマト大臣が進み出た。
「王様。チョコレートの試作を各工房に命じてまいりました。」
「おお、そうか。それで様子はどうであったか?」デーマ王が尋ねた。
「あまり芳しくないようで・・・。しかしタロイとジロイが意気込んでおりました。両者に試作を命じましたが。」スマト大臣が言った。
「うむ、そうか。タロイとジロイか。その親のリーマーはどうじゃ。チョコレート作りの名人と聞いているが。」デーマ王が言った。
「それが病とのことで。タロイかジロイのどちらかがリーマーに成り代わって素晴らしいものを作ってくるでありましょう。」スマト大臣が言った。
「そうであればいいが・・・」デーマ王は顎を触りながら言った。
コーディーはずっとリーマーに付き添っていた。そして一日中、献身的に世話をしていた。
老人が別室にいるとそこにナギノがお茶を持ってきた。
「お疲れでございましょう。」ナギノはテーブルにお茶を置いた。
「いや。大丈夫です。しかしあのお嬢さんの御様子、ただならぬ事情があると思いました。よかったら仔細を話して下さらんか?治療に何か役に立つかもしれません。」老人が言った。
「それでございましたら・・・実は・・・」ナギノは話し始めた。
「ここマーサ工房は、かつてはチョコレート作りで有名で、多くの職人でにぎわっていました。それも旦那様が チョコレートの名人で、その腕はこの国で1,2を取るほどのところでした。そしてコーディー様の双子のお兄さまのタロイ様、ジロイ様も腕のいいチョコレート作りの職人で、マーサ工房の未来は明るいと思っておりました。
ところが5年前、コーディー様もチョコレートの職人になりたいと言い出され、それも遠くの国の工房で一から勉強したいとおっしゃられました。それに旦那様は猛反対されました。かわいがっていた末娘のコーディー様を自分の手元において、ゆくゆくは幸せな結婚をさせようと考えておられたのです。しかしいくら旦那様が説得されてもコーディー様の意志は変わらず、とうとう旦那様は烈火のごとくお怒りになり、ついには勘当して家から出してしまいました。
それから旦那様は元気をお落としになり、あのような状態になってしまいました。それもそうでしょう。あれほど愛していた娘に裏切られたと思ったのですから・・・。それから工房はタロイ様とジロイ様が取り仕切るようになりました。しかしお二人は競い合うことが多く、そのため仲が悪くなってしまいました。そしてついに大喧嘩をして2人ともこの工房を飛び出してしまいました。旦那様があのような状態なのに・・・。そして今はそれぞれが自分の工房を作っておられます。その後、このマーサ工房はそれから職人が1人辞め、2人辞めというようになり、ついには事務員の私1人になりました。タロイ様もジロイ様もご自分たちのことで頭がいっぱいのようでここにお見えにもなりません。私はあのような旦那様を放っておくこともできず、工房が閉じてもここにいるわけでございます。」
「そうでしたか。それでお嬢さんはあのように。」老人は奥の部屋を見ながら言った。
「多分、責任を感じておられるんでしょう。」ナギノはため息をついて言った。
タロイの工房ではチョコレート作りに躍起になっていた。そこには様々な種類のチョコレートが並んでいた。どれもこれも素晴らしい出来だった。
「ジロイの奴に負けるものか!きっと素晴らしいチョコレートを作って王様に褒めていただくのだ!」タロイは職人たちに声をかけた。
一方、ジロイの工房でも職人たちが熱心に働いていた。そこでもやはり多くのチョコレートが並んでいた。職人たちが工夫を凝らして様々なチョコレートを作っていた。
「いいか!とびっきりのを作るんだ!タロイの奴にもう大きな顔をさせねえ!」ジロイは大きな声でハッパをかけていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる