37 / 41
第10章 王宮の決戦
反逆ののろし
しおりを挟む
マデリーが魔法を使って王宮のワーロン将軍の執務室に姿を現した。ワーロン将軍はその前に片膝をついて出迎えた。
「どうなっておるのだ!」
マデリーはいきなり問うた。彼女はかなりイライラしているようだった。
「はい、リーカーはザウスが葬ったようでございます。エミリーを見つけるのは時間の問題です」
ワーロン将軍は答えた。
「だが、まだエリザリーは私に会おうとしないのか!」
「はい。女王様はまだ希望を持ておいでです。マデリー様に後を託そうとしないでしょう」
「何だと! それほどまでに私が憎いのか!」
マデリーの怒鳴り声は外まで聞こえるほどだった。
「お静まり下さい。マデリー様、もうすぐです。女王様はもう先が短い」
ワーロン将軍がなだめるように言った。
「もう待てぬ。ワーロン。アーリーもエミリーもいなくなったのなら、この国の次の女王は私しかおらぬ。構わぬ。すぐに始末をつけよ。今すぐにだ! よいか!」
マデリーは厳しい顔でワーロンをにらんだ。ワーロンはしばらく考えた後、やっと返事をした。
「仕方がございません。女王様はあなた様を次の女王にしないでしょう。それなら同じこと。厄介なことになる前にお亡くなりいただきましょう」
ワーロン将軍は椅子から立ち上がった。
◇◇◇
ワーロン将軍は執務室を出た。彼はマデリーに命じられるままにエリザリー女王の殺害に向かっていた。この腰から帯びた剣で一突きに・・・あとはマデリー様を迎えて一気に王宮を乗っ取ろうと・・・。
途中の広い廊下まで出た時、前にサース大臣が立ちはだかっていた。まるでここから先は通さぬというように睨んでいた。そしてその後ろは多数の衛兵で固めている。
(もう露見していたか・・・。だが儂を止められるかな)
ワーロン将軍は鼻で笑いながら尋ねた。
「これはサース大臣。何事ですかな?」
「ワーロン将軍。そこで止まるように。聞きたいことがある」
サース大臣の顔は険しくなっていた。
「ほう? 何ですかな?」
「将軍配下の魔騎士がリーカー宅を襲い、アーリー様を殺害した。そしてさらにリーカー殿に罪を擦り付け、魔騎士に指示してリーカー殿やエミリー様を亡き者にせんと企んだであろう」
サース大臣は厳しい口調で問い詰めた。
「この私が? 知りませんなあ」
ワーロン将軍はとぼけて見せた。しかし右手が剣を抜こうとしていた。邪魔するならこのサース大臣も斬ろうと・・・。
「とぼけるおつもりか? それならこの者が証言するぞ!」
サース大臣がそう言うと、その背後から一人の男が姿を現した。それを見てワーロン将軍が驚いて声を上げた。
「お、お前は!」
それはマークスだった。奴はリーカーにやられたはず・・・と思い込んでいた。マークスはワーロン将軍を指さした。
「ワーロン将軍! 王宮に潜り込んだミラウスがお前の陰謀のすべてを調べた。ミラウスはザウスにやられたが、その前に黒カラスで伝言を届けてきたのだ。さあ、もう言い逃れできんぞ!」
さらにサース大臣が声を上げた。
「ワーロン将軍。剣を捨てろ! もうお前を包囲している! もう逃げられんぞ!」
すると魔騎士と魔兵、そして衛兵が廊下に出てきた。サース大臣の命令で事前に配置しておいたのだ。彼らがワーロン将軍を完全に包囲した。だがワーロン将軍は慌てるそぶりも見せず、悠然と腕組みした。
「逃げる? はっはっはっは。この私が逃げるとお思いか? サース大臣、これで包囲していると言えるのでしょうかな? おい、お前たち!」
ワーロン将軍が周囲に声をかけると、魔騎士と魔兵は包囲隊形を解いてワーロン将軍のそばに集まり、剣や槍をサース大臣たちに向けてきた。
「こ、これは・・・」
サース大臣は驚いて言葉が出なかった。
「魔騎士と魔兵は儂がすべて掌握している。残念だったな」
ワーロン将軍がニヤリと笑った。だが衛兵が動揺する中、マークスだけは平然として、じっとワーロン将軍を見据えたまま前に出た。
「貴様に用はない。さあ、そこをどけ! 邪魔しなければ命までは取らん」
ワーロン将軍が怒鳴った。マークスは声を上げた。
「どこへ行くつもりだ!」
「エリザリー女王に今すぐ消えていただくのだ。マデリー様が待てぬというのでな」
ワーロン将軍はニヤリと笑った。その言葉にサース大臣は腰を抜かさんばかりに驚いた。
「じょ、女王様を・・・。な、なんと大それたことを・・・」
一方、マークスは息を整えてゆっくり剣を抜いた。
「この私がいる限り、お前の好きにはさせぬ!」
「貴様と衛兵だけでなにができる?」
ワーロン将軍は鼻で笑った。
「やってみなければわからん!」
マークスは剣を構えながら、傍らのサース大臣に密かに言った。
「ここは私が時間を稼ぎます。今のうちに女王様を安全なところに」
その言葉にサース大臣はうなずくと後ずさりしてそのまま走って行った。
「あくまでも邪魔するか! ならば貴様から死ね!」
ワーロン将軍が顎で合図すると、魔騎士や魔兵がマークスや衛兵に襲い掛かってきた。廊下を固めていた衛兵たちは逃げ惑ったが、マークスはその場にとどまり、敵の剣を受け止めてはね返した。彼は魔騎士と魔兵に違和感を覚えていた。
(この者たち、何かおかしい・・・。目に邪悪な光がある。操られているのか?)
マークスはそう思いつつも、魔法の剣を振るって魔騎士や魔兵を次々に平打ちで叩きのめした。彼らは気を失い、床に倒れて動かなくなった。
「相変わらず見事な腕だ。しかしお前が私に勝てるかな?」
ワーロン将軍は余裕のある言い方をした。
「これでも魔騎士隊々長を務めた者だ。貴様には負けぬ!」
マークスは剣をワーロン将軍に突き付けた。
「ならば儂の剣を受けよ!」
ワーロン将軍は腕組みを解き、素早く剣を抜いた。マークスはさっと身を引いて構えた。
「どうなっておるのだ!」
マデリーはいきなり問うた。彼女はかなりイライラしているようだった。
「はい、リーカーはザウスが葬ったようでございます。エミリーを見つけるのは時間の問題です」
ワーロン将軍は答えた。
「だが、まだエリザリーは私に会おうとしないのか!」
「はい。女王様はまだ希望を持ておいでです。マデリー様に後を託そうとしないでしょう」
「何だと! それほどまでに私が憎いのか!」
マデリーの怒鳴り声は外まで聞こえるほどだった。
「お静まり下さい。マデリー様、もうすぐです。女王様はもう先が短い」
ワーロン将軍がなだめるように言った。
「もう待てぬ。ワーロン。アーリーもエミリーもいなくなったのなら、この国の次の女王は私しかおらぬ。構わぬ。すぐに始末をつけよ。今すぐにだ! よいか!」
マデリーは厳しい顔でワーロンをにらんだ。ワーロンはしばらく考えた後、やっと返事をした。
「仕方がございません。女王様はあなた様を次の女王にしないでしょう。それなら同じこと。厄介なことになる前にお亡くなりいただきましょう」
ワーロン将軍は椅子から立ち上がった。
◇◇◇
ワーロン将軍は執務室を出た。彼はマデリーに命じられるままにエリザリー女王の殺害に向かっていた。この腰から帯びた剣で一突きに・・・あとはマデリー様を迎えて一気に王宮を乗っ取ろうと・・・。
途中の広い廊下まで出た時、前にサース大臣が立ちはだかっていた。まるでここから先は通さぬというように睨んでいた。そしてその後ろは多数の衛兵で固めている。
(もう露見していたか・・・。だが儂を止められるかな)
ワーロン将軍は鼻で笑いながら尋ねた。
「これはサース大臣。何事ですかな?」
「ワーロン将軍。そこで止まるように。聞きたいことがある」
サース大臣の顔は険しくなっていた。
「ほう? 何ですかな?」
「将軍配下の魔騎士がリーカー宅を襲い、アーリー様を殺害した。そしてさらにリーカー殿に罪を擦り付け、魔騎士に指示してリーカー殿やエミリー様を亡き者にせんと企んだであろう」
サース大臣は厳しい口調で問い詰めた。
「この私が? 知りませんなあ」
ワーロン将軍はとぼけて見せた。しかし右手が剣を抜こうとしていた。邪魔するならこのサース大臣も斬ろうと・・・。
「とぼけるおつもりか? それならこの者が証言するぞ!」
サース大臣がそう言うと、その背後から一人の男が姿を現した。それを見てワーロン将軍が驚いて声を上げた。
「お、お前は!」
それはマークスだった。奴はリーカーにやられたはず・・・と思い込んでいた。マークスはワーロン将軍を指さした。
「ワーロン将軍! 王宮に潜り込んだミラウスがお前の陰謀のすべてを調べた。ミラウスはザウスにやられたが、その前に黒カラスで伝言を届けてきたのだ。さあ、もう言い逃れできんぞ!」
さらにサース大臣が声を上げた。
「ワーロン将軍。剣を捨てろ! もうお前を包囲している! もう逃げられんぞ!」
すると魔騎士と魔兵、そして衛兵が廊下に出てきた。サース大臣の命令で事前に配置しておいたのだ。彼らがワーロン将軍を完全に包囲した。だがワーロン将軍は慌てるそぶりも見せず、悠然と腕組みした。
「逃げる? はっはっはっは。この私が逃げるとお思いか? サース大臣、これで包囲していると言えるのでしょうかな? おい、お前たち!」
ワーロン将軍が周囲に声をかけると、魔騎士と魔兵は包囲隊形を解いてワーロン将軍のそばに集まり、剣や槍をサース大臣たちに向けてきた。
「こ、これは・・・」
サース大臣は驚いて言葉が出なかった。
「魔騎士と魔兵は儂がすべて掌握している。残念だったな」
ワーロン将軍がニヤリと笑った。だが衛兵が動揺する中、マークスだけは平然として、じっとワーロン将軍を見据えたまま前に出た。
「貴様に用はない。さあ、そこをどけ! 邪魔しなければ命までは取らん」
ワーロン将軍が怒鳴った。マークスは声を上げた。
「どこへ行くつもりだ!」
「エリザリー女王に今すぐ消えていただくのだ。マデリー様が待てぬというのでな」
ワーロン将軍はニヤリと笑った。その言葉にサース大臣は腰を抜かさんばかりに驚いた。
「じょ、女王様を・・・。な、なんと大それたことを・・・」
一方、マークスは息を整えてゆっくり剣を抜いた。
「この私がいる限り、お前の好きにはさせぬ!」
「貴様と衛兵だけでなにができる?」
ワーロン将軍は鼻で笑った。
「やってみなければわからん!」
マークスは剣を構えながら、傍らのサース大臣に密かに言った。
「ここは私が時間を稼ぎます。今のうちに女王様を安全なところに」
その言葉にサース大臣はうなずくと後ずさりしてそのまま走って行った。
「あくまでも邪魔するか! ならば貴様から死ね!」
ワーロン将軍が顎で合図すると、魔騎士や魔兵がマークスや衛兵に襲い掛かってきた。廊下を固めていた衛兵たちは逃げ惑ったが、マークスはその場にとどまり、敵の剣を受け止めてはね返した。彼は魔騎士と魔兵に違和感を覚えていた。
(この者たち、何かおかしい・・・。目に邪悪な光がある。操られているのか?)
マークスはそう思いつつも、魔法の剣を振るって魔騎士や魔兵を次々に平打ちで叩きのめした。彼らは気を失い、床に倒れて動かなくなった。
「相変わらず見事な腕だ。しかしお前が私に勝てるかな?」
ワーロン将軍は余裕のある言い方をした。
「これでも魔騎士隊々長を務めた者だ。貴様には負けぬ!」
マークスは剣をワーロン将軍に突き付けた。
「ならば儂の剣を受けよ!」
ワーロン将軍は腕組みを解き、素早く剣を抜いた。マークスはさっと身を引いて構えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる