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くつがえる事のない現実
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シアンから突きつけられた現実にフリーズしていたジョシュアは、別の衝撃を受けていた。
ロザリアが自分に付けていた三人の護衛。ことごとく自分のストライクゾーンど真ん中のタイプだった。その三人からことごとく全力で特大火炎弾製デットボールを受けたのだ。
ジョシュアとしては彼女たち三人を見た後ではビアナがションベン臭く感じる。
『魔導契約書』を変更してまでロザリアとの関係を絶っておいてどうすることが出来よう。
国王の手すら煩わせ、多数の眼があるのだどうにもならない。
表向きは王立学園卒業パーティーの参加者とスタッフ+警備担当者たちとなっている人員だが、その実表向きの参加者人数の三から数倍の護衛が参加しているのだ。
おとなしく王家に事前届け出をしている者もいるが、他国の留学生や遊学生に至っては急遽届け出を出して参加している者も少なくない。
当たり前のように他国の生徒に至っては王族なみの護衛が付いているのだ。
他所様から預かっている子息令嬢に何かあっては、国として大問題である。
王家にとって王立学園卒業パーティーは毎年大変なのだ。
そんな中で、今年はジョシュアとビアナ嬢がやらかしてくれた。
「婚約破棄」などは通常なら貴族家同士のスキャンダルなのだが、今回は国が間に立って『魔導契約書』にしているのだ国の恥になりかねない。
家同士や親類縁者や寄子への影響がないようにロザリアがジョシュアとの個人的借財に収めようとしたのを複数の他者の眼の前でジョシュアはやらかした。
だからこその国王と宰相からの執事集団のパホーマンスである。
これだけの数の執事が1ヶ所に現れることは通常なく、あるとすれば国の催しか叙爵とかでしかない。
今回はアレやコレやで異例中の異例なのだ。
王室次席執事長シアンが一仕事終わらせたと思われたとき。
その背後から声をかけてきた者がいた。
「サフィア殿下・クリスタ殿下王立学園卒業パーティーにお邪魔して申し訳ない。シアン殿も少々よろしいでしょうか?」
この場にいるのが不思議な人物が六名参加してきた。
「ヴィルヘルム侯爵なにかありましたか?」
「いや。侯爵としてではなく騎士団長として、副団長の弾除けに来たのだ。
今年卒業して我が王国騎士団へ入団が決まっておるのに、当主からの入団手続き書類は届けられているが、期日が明日の朝一の鐘までと迫っているにもかかわらず、本部に入団手続きに来ていない生徒がいるので迎えに来た。
本部の副団長の背後に青い稲妻が見えそうな状況になっておってな。普段は温厚な奴がキレる前に新人を確保しに来た。
今どき珍しく、恋人のために地位も名誉も捨て金貨1200枚の借財を背負い奮起しようと言う剛の者だ。騎士団長みずか迎えに来てもおかしくあるまい」
さわやかな笑顔をパーティー会場に振りまきつつ、頬を掻きながら騎士団長はとんでもない爆弾をぶっ放した。
問題の根源は騎士団長ではなく卒業後の就職手続きをしていないジョシュアである。
騎士団長が迎えに来なければどうする気だったのか?
借財先が国だから副団長の稲妻発生カウントダウンだったのか?
「おお~っ良かった良かった。そなたがジョシュア殿か?
シアン殿の用事は終わったのかな?彼を騎士団へ連れて行っても良いかな?」
殿下方もシアンも騎士団長がジョシュアを連れて行くのをとめるいわれはないので見送るだけ。
ジョシュアを連れて行ったのは騎士団長と部下二人。後には王室に数少ない女性騎士が一人に侍女が二人待機している。
彼女たちは眼で語り合い。ビアナ嬢のもとへ向かう。
「わたくし王太子妃付き近衛騎士フレイアと申します。騎士団宿舎に就職が決まっておられるビアナ様には、各種申し送りと手続きがありますのでご同行ください」
王太子妃付き騎士フレイアの眼力に気をされフラフラと会場を後にしたビアナを見送り。殿下方とシアンが死んだ魚のような眼をしている。
「ビアナ様だいじょぶでしょうか?」
「どうかなぁ?
王太子妃殿下が満足するまでジョシュアとの馴れ初めとか。デートや行為について事細かに聞かれると思うよ。
出会いはどの季節の何時で、周りに誰がいたかいなかったか?どう感じどう思ったか?はじめて話したのは何時でキッカケは?心境はとか?抱き合ったなら手の位置とか具体的な行為とか?キスの角度や回数とか舌使いとか時間の長さとかテクニックとか手の位置とか色々。数日で解放されると良いね」
「女性視点の閨教育本があればと言ってみえましたからね」
それは下手なエロ本よりハードなのではないのか?
ロザリアも貴族の世界では高位貴族にあたるのだが、モノホンの高位貴族の感性はぶっ飛んでいるとつくづく思い。なんとなく心の中でビアナにソッと手を合わせた。
このときロザリアは自分の部下。三姉妹がジョシュアとのビアナのやりとりを事細かに書面化しており、辺境伯から辺境伯夫人経由で王太子妃付きの近衛騎士フレイアに渡っていたことは二年以上経って知り、ビアナが解放されるまでに一年以上かかったのを知ったときは何とも言えない気持ちになった。
貴族女性視点の閨教育本が出来上がり広まったことで、些少なりとジョシュアの借財を減らす助けになったようなので良かったのかもしれない。
コレも内助の功と言えるのかもしれないな。
ロザリアが自分に付けていた三人の護衛。ことごとく自分のストライクゾーンど真ん中のタイプだった。その三人からことごとく全力で特大火炎弾製デットボールを受けたのだ。
ジョシュアとしては彼女たち三人を見た後ではビアナがションベン臭く感じる。
『魔導契約書』を変更してまでロザリアとの関係を絶っておいてどうすることが出来よう。
国王の手すら煩わせ、多数の眼があるのだどうにもならない。
表向きは王立学園卒業パーティーの参加者とスタッフ+警備担当者たちとなっている人員だが、その実表向きの参加者人数の三から数倍の護衛が参加しているのだ。
おとなしく王家に事前届け出をしている者もいるが、他国の留学生や遊学生に至っては急遽届け出を出して参加している者も少なくない。
当たり前のように他国の生徒に至っては王族なみの護衛が付いているのだ。
他所様から預かっている子息令嬢に何かあっては、国として大問題である。
王家にとって王立学園卒業パーティーは毎年大変なのだ。
そんな中で、今年はジョシュアとビアナ嬢がやらかしてくれた。
「婚約破棄」などは通常なら貴族家同士のスキャンダルなのだが、今回は国が間に立って『魔導契約書』にしているのだ国の恥になりかねない。
家同士や親類縁者や寄子への影響がないようにロザリアがジョシュアとの個人的借財に収めようとしたのを複数の他者の眼の前でジョシュアはやらかした。
だからこその国王と宰相からの執事集団のパホーマンスである。
これだけの数の執事が1ヶ所に現れることは通常なく、あるとすれば国の催しか叙爵とかでしかない。
今回はアレやコレやで異例中の異例なのだ。
王室次席執事長シアンが一仕事終わらせたと思われたとき。
その背後から声をかけてきた者がいた。
「サフィア殿下・クリスタ殿下王立学園卒業パーティーにお邪魔して申し訳ない。シアン殿も少々よろしいでしょうか?」
この場にいるのが不思議な人物が六名参加してきた。
「ヴィルヘルム侯爵なにかありましたか?」
「いや。侯爵としてではなく騎士団長として、副団長の弾除けに来たのだ。
今年卒業して我が王国騎士団へ入団が決まっておるのに、当主からの入団手続き書類は届けられているが、期日が明日の朝一の鐘までと迫っているにもかかわらず、本部に入団手続きに来ていない生徒がいるので迎えに来た。
本部の副団長の背後に青い稲妻が見えそうな状況になっておってな。普段は温厚な奴がキレる前に新人を確保しに来た。
今どき珍しく、恋人のために地位も名誉も捨て金貨1200枚の借財を背負い奮起しようと言う剛の者だ。騎士団長みずか迎えに来てもおかしくあるまい」
さわやかな笑顔をパーティー会場に振りまきつつ、頬を掻きながら騎士団長はとんでもない爆弾をぶっ放した。
問題の根源は騎士団長ではなく卒業後の就職手続きをしていないジョシュアである。
騎士団長が迎えに来なければどうする気だったのか?
借財先が国だから副団長の稲妻発生カウントダウンだったのか?
「おお~っ良かった良かった。そなたがジョシュア殿か?
シアン殿の用事は終わったのかな?彼を騎士団へ連れて行っても良いかな?」
殿下方もシアンも騎士団長がジョシュアを連れて行くのをとめるいわれはないので見送るだけ。
ジョシュアを連れて行ったのは騎士団長と部下二人。後には王室に数少ない女性騎士が一人に侍女が二人待機している。
彼女たちは眼で語り合い。ビアナ嬢のもとへ向かう。
「わたくし王太子妃付き近衛騎士フレイアと申します。騎士団宿舎に就職が決まっておられるビアナ様には、各種申し送りと手続きがありますのでご同行ください」
王太子妃付き騎士フレイアの眼力に気をされフラフラと会場を後にしたビアナを見送り。殿下方とシアンが死んだ魚のような眼をしている。
「ビアナ様だいじょぶでしょうか?」
「どうかなぁ?
王太子妃殿下が満足するまでジョシュアとの馴れ初めとか。デートや行為について事細かに聞かれると思うよ。
出会いはどの季節の何時で、周りに誰がいたかいなかったか?どう感じどう思ったか?はじめて話したのは何時でキッカケは?心境はとか?抱き合ったなら手の位置とか具体的な行為とか?キスの角度や回数とか舌使いとか時間の長さとかテクニックとか手の位置とか色々。数日で解放されると良いね」
「女性視点の閨教育本があればと言ってみえましたからね」
それは下手なエロ本よりハードなのではないのか?
ロザリアも貴族の世界では高位貴族にあたるのだが、モノホンの高位貴族の感性はぶっ飛んでいるとつくづく思い。なんとなく心の中でビアナにソッと手を合わせた。
このときロザリアは自分の部下。三姉妹がジョシュアとのビアナのやりとりを事細かに書面化しており、辺境伯から辺境伯夫人経由で王太子妃付きの近衛騎士フレイアに渡っていたことは二年以上経って知り、ビアナが解放されるまでに一年以上かかったのを知ったときは何とも言えない気持ちになった。
貴族女性視点の閨教育本が出来上がり広まったことで、些少なりとジョシュアの借財を減らす助けになったようなので良かったのかもしれない。
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