【完結】影を使って婚約者の秘密を暴いたら、とんでもないことになりました。

ハナミズキ

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婚約者達のスレ5

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1. 変態露出狂の婚約者 2021/11/01 09:15


私の婚約者、裸族だったらしい

私は文化人なので裸族にはなれない
やっぱり婚約破棄しかないわ




2. 変態おむつバブ野郎の婚約者 2021/11/01 09:16

ちょwwwまた新たな名前wwww
しかも裸族ってどういうことwwww

一から説明求む




3. 変態SMブタ王子の婚約者 2021/11/01 09:17

またしても、どういうことなの?
やっぱり変態って感染するの?

同じく説明求むwwww




4. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/11/01 09:18

ほんとどういうことwwww
裸族の貴族なんて聞いたことないんですけど




5. 変態露出狂の婚約者 2021/11/01 09:18

私も名無しの魔術師さんからもらった不貞の証拠映像みた

真昼間に私とよくお茶してた公爵邸の中庭のガゼボで、男爵令嬢と全裸で致してた

認識阻害の魔法をかけてたっぽいけど、名無しの魔術師さんに無効化されてて文字通り丸裸

全部丸見え


お母様は悲鳴あげるし、お父様は『露出狂を隣国に留学させるわけにはいかんな。我が国の恥だ』と鬼神のような顔をして隣国の大学に留学取り消しの書類を速攻で書いて速攻で出してた


露出狂達の会話から、どうやら何度も庭で致していたみたい
 
そんなガゼボで私とお茶してたのかと思うと、気持ち悪すぎて鳥肌と震えが止まりませんでしたわ・・・




6. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/11/01 09:20

そういえば、私たちがあの方の不貞現場に出くわした時も中庭の植え込みの裏で致してたわね


え・・・もしや学園でも全裸に・・・?




7. 変態仮面カマキリの婚約者 2021/11/01 09:21


あの集団の中で一番真面目そうなのに一番大胆www




8.変態おむつバブ野郎の婚約者 2021/11/01 09:21

ガゼボで全裸プレイとか、庭師にとっては職場荒らしでしかないwww

庭師泣くぞwww




9. 変態露出狂の婚約者 2021/11/01 09:22


庭師は死んだ魚のような目をして、一筋の涙を流してた

たぶん、後片付け係にされてたのでは




10.変態おむつバブ野郎の婚約者 2021/11/01 09:23


既に泣いているwww




11.変態露出狂の婚約者 2021/11/01 09:24

私これでもあの男が好きだった
初恋だった

だから両親みたいに信頼と愛情で結ばれた夫婦になりたいと思って頑張ったんだけど、あの人が私を女として見てくれることはなかった

この間までは悲しくて仕方なかったけど、今ならあの人の気持ちがわかるわ


裸族と文化人では釣り合うわけなかった
あの人はそれを知ってたのね


私は裸族になれない

私も男爵令嬢に負けたわ


あの人の為に庭園で裸族になれる彼女の深い愛情に、服を捨てきれない私が敵うはずなかった




10.  変態おむつバブ野郎の婚約者 2021/11/01 09:25

落ち着けwwww

国民のほとんどが服を捨てきれないし、そいつら公爵邸から一歩出た瞬間に犯罪者だから

公然わいせつ罪だから
騎士に捕まるやつだから




11. 変態SMブタ王子の婚約者 2021/11/01 09:27


男爵令嬢さんの体力にはお見それ致しますわ
変態集団を嫌悪するでもなく包み込む大きな愛の持ち主

やはり王子妃に相応しいのではないかしら




12. 浮気なマザコン男の婚約者 2021/11/01 09:27

絶対ないwwww

万が一にも王子妃候補だというなら、その変態集団を罰しなくちゃいけない立場だから

王立学園が破廉恥学園になりかけている非常事態ですわよ




13. 変態仮面カマキリの婚約者 2021/11/01 09:28

破廉恥学園卒とか、黒歴史でしかないwwww




14. 名無しの魔術師 2021/11/01 09:29


露出狂なら、せめて見れる体にしてほしい

シックスパックとはいかなくても、人様に見せつけたいなら腹筋くらい引き締めた方がいいだろ

動く度に腹の肉がぽよぽよしてたぞ   


アイツ、隠れメタボだな




15. 変態露出狂の婚約者 2021/11/01 09:30


wwwwwwww

言われてみれば確かにぽよぽよしてたかもwww

華奢ではない体型なのに、何故お腹だけ・・・




16. 名無しの魔術師 2021/11/01 09:31


いや、尻もぽよぽよしてた




17. 変態SMブタ王子の婚約者 2021/11/01 09:31 


どうでもいい情報ですわwwwwww




18.  変態仮面カマキリの婚約者 2021/11/01 09:32

ぽよwwwwww

ぽよメガネwwwwwwお腹痛いwww




19.  変態おむつバブ野郎の婚約者 2021/11/01 09:33


wwwwwwwwwww
私もお腹痛いwwwwwww

今更だけど授業中!


ダメだ!ぽよ表現が的確過ぎて安易に想像できてしまう!


淑女の仮面が被れない!www
隣の男子が不審がってる




20.  変態露出ぽよメガネの婚約者 2021/11/01 09:34


なんだろ

なんか吹っ切れたwww


久々にスッキリしてる

皆ありがとう




─────────────────────






  




「リジー!」

「………イアン」


放課後、家に帰ろうと馬車に乗り込もうとした時に呼び止められる。

振り返るとイアンが笑顔でこちらに駆け寄ってきて私の体をやさしく包んだ。爽やかなシトラスの香りが頬をすべる。

婚約者なのに、彼の香りを感じたのは随分久しぶりな気がした。



「リジー、もうすぐお茶会の日だね。最近お互い忙しくて中々二人きりの時間が作れないからリジー不足だよ。早く2人でゆっくり過ごしたい」



そう言いながらイアンが私の頭や額にキスをする。

以前は何とも思っていなかったのに、今はその唇が汚らわしく感じて嫌悪感が湧き上がる。


だってその唇は、あの阿婆擦れさんに触れているのだもの。

「は~、いい匂い。すごい落ち着く。愛してるよリジー」



イアンの言葉にどんどん心が冷えていく。


嘘つき。



心にも思っていないことをよくそんな蕩けた顔で言えるものね。私も随分舐められたものだわ。

私が初めてイアンと男爵令嬢の不貞現場を記録に収めた時、イアンは言っていたのだ。


『ブリジットとは政略結婚だから愛はないよ。僕は子供の頃からアイツの機嫌を損ねるなって嫌というほど父に言われて育った。僕の意思や自由なんて一切ない。会社の発展のためだけに存在するハネス家の駒であり、一生ブリジットのご機嫌を伺い続ける犬だね』


『イアン様…かわいそう…。私なら貴方にそんな辛い思いさせないのに』

『ありがとうデイジー。ありのままの僕を受け入れてくれるのはデイジーだけだよ。君だけが僕の癒しだ』


そうして二人は激しくもつれ合っていたわ。


無言のままイアンを見上げると、いつもと違う様子の私に戸惑いを感じたのか、イアンは首を傾げて私を見つめ返す。


「リジー?」


————————今はまだその時ではない。
今はまだ、こちらの動きをイアンに気取られてはいけない。


そう気を引き締めて、私も先ほどのイアンと同じように蕩けた笑みを彼に向けた。


「私もイアンとの時間が減ってすごく寂しかった。今会えて嬉しいわ」

「リジー…っ」


イアンの首に手をまわしながら甘えたように言うと、何故かイアンが頬を赤らめる。ほんと、演技がお上手ですこと。

少し前の私ならそんなイアンを可愛いと思っていたでしょうね。


でも、もう私は決めたから。

貴方を捨てると、決めたのよ。





「リジー、可愛い…」


そう呟きながら私の腰と首の後ろに手を回すと、イアンが顔を近づけてきた。



え?まさかキスする気?


好きでもない女に何をしようとしているのか?と固まってしまったその時、氷のごとく冷たい冷気を含んだ低音が響いた。


「ブリジット」


イアンの背後から聞こえたその声に視線を移すと、ものすごい殺気を帯びたエゼルと目が合う。



こわ!!!

何!?なんでそんなブチ切れてんの!?


エゼルから身も凍るような殺気の混じった魔力が溢れ出ている。

一体何があったというのだ。こんなに肌がピリピリとするのに、魔力を持っていないイアンは何も感じていないようで、いい所を邪魔されたと言わんばかりの不満顔をエゼルにぶつけた。


「これはこれはドレイク公爵令息様、我々になんの用でしょうか?」

「お前に用はない。ブリジット、新商品のサンプルができたからダイアナ様に見てもらいたい」

「え?————ええ、わかったわ。じゃあエゼルも馬車に乗って頂戴」

「リジー!男と二人で馬車に乗るなんて…っ」

「二人じゃないわよ。侍女と護衛も一緒に乗るわ。じゃあイアン、またお茶会でね。楽しみにしてる」


頬を撫でながら笑顔でそう言うと、不貞腐れながらもイアンは引き下がった。


「————わかったよ。じゃあお茶会で」

「ええ、またね」




馬車に乗り込むと、隣から血走った眼力で圧をかけられる。


「——————エゼル、何があったの?聞いてあげるから話してみなさい」


いつもあまり感情を表に出さないエゼルがここまで怒っているのだ。きっとよほどのことがあったのだろう。人に話すことでエゼルの心も少しは軽くなるはず。

完全な善意でそう言ったのに、私の言葉で怒りに満ちていた表情は、一瞬で悲しそうな表情に変わった。



「俺は、お前の保護対象じゃないよ」

「…?なんの話?」

「俺は男だよってこと」

「…?そうね」


私の返しが気に入らなかったのか「お前そんなでホント王家の影の当主になれんの?やっぱ俺が支えないと無理じゃない?」なんて呆れた顔でいうから、今度は私が不機嫌になった。


一緒に馬車に乗っていた侍女と護衛も若干呆れたような視線を私に向けてくる。


なぜエゼルじゃなくて私を見る!?


解せぬ!!
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