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問1 青く澄み渡る冬を思い出せ。
3:生徒会長と風紀委員長
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体育館裏まで不良に連れていかれフルボッコ、というお約束はよくある。
ここは体育館裏。しかし、そんなお約束は全く無かった。
何故なら……
「ちょっと、聞いてるの?!」
男とは思えないほどの可愛らしい容姿と甲高い声が俺を攻め立てている。
俺を連れてきたのは不良ではなくチワワという不思議。可愛い顔が般若のようになっている様は、へたな不良に迫られるよりも怖い。不良に迫られたことはないが。
しかしこの光景、どこかで見たことがあると思えば母さんがよく読んでいた小説によく似ている。……一般のお約束ではないが、お約束はどこでも発生するのかもしれない。
チワワ達に目を向けると、彼らは丸くて大きい目をつり上げてこちらを捲し立てた。
「榎城様にあんたみたいな平凡が近づくかないで!」
「勿論、鯨岐様と馬場様にもね!」
「平凡受け……デュフッ」
……一番後ろのギラついた目は見なかったことにしたい。
「……って、そんな事言われてもな」
京午は兎も角、〝榎城様〟と〝鯨岐様〟に関しては俺自身が近づいたわけではない。寧ろ近づかれた……いや、巻き込まれたと言うべきだろう。
今日の昼休みの事だった。
(唐揚げ旨かったな……)
昨日先生に教わった唐揚げを食べれて、俺は大満足だ。勿論、夜にも食べるつもりだ。
昼食を食べ終えた俺は腹を擦りながら一人で廊下を歩いていた。
「それにしても、まさか秋が風紀に入るなんてなぁ」
そう、意外にもあの秋が風紀委員に入ったのだ。
めんどくさいという理由で今まで委員会に入ったことのない秋が、何故今になって。驚いた俺が訊くと、妹に脅されたからだと秋は不貞腐れた。
(妹ちゃん、怖いしな)
流石は俺の母さんと手を組むだけある。
母親の恐ろしい笑みを不覚にも思いだし身震いしていると、後ろからドタドタと大きな音が聞こえてきた。
「うおおおおおおおお! どけええええええ!!」
「はい?」
俺は振り返るも―――遅かった。
「うわっ?!」「うおっ?!?!」
体が何かにぶつかった感触がして―――
(倒れる……!)
そう思った瞬間俺は反射的に目を瞑った。
―――ドサリ、という音ともに背中に痛みが走る。
痣出来てないかな、とどこか冷静に思いながらゆっくりと目を開けるとイケメンがそこにいた。
「……は?」
本当にイケメンだった。
キリリとした目尻と高い鼻、染めたのかは分からないが綺麗な金髪が鋭い茶色の瞳を少しだけ隠していた。
誰もが思い描く王子様……に、ワイルド要素を付け足したようなイケメンだ。
それが何故か俺の真向かいにいる。
「は?」
俺がまた間抜けな声を出すと、長いまつげを震わせ、イケメンは目を見開いた。
(というかこの顔、どこかで見たこと―――)
「おいこら榎城おおおおおお!!」
「うぉッ!」
イケメンが勢いよくがばりと顔を上げる。
そのイケメンの胸ぐらを、別のイケメンが掴んだ。
「何逃げてんだ榎城!!」
「お前が追いかけてくるからだろうが!!」
「お前が逃げたからだ!!」
どこかで見たことあるイケメンを揺さぶるのは、さらさらな黒髪と切れ長の黒目、泣き黒子が素敵なこれまたどこか見たことあるイケメン。
(……ああ、生徒会長と風紀委員長か)
金髪のイケメンは確かに生徒会代表として入学式の時に壇上に立っていたし、黒髪のイケメンも風紀委員会代表として立っていた。
成程、見たことがある筈だ。
俺が一人納得している間にも、二人の言い合いは白熱していた。
「お前のせいで妹が泣いてんだ!!」
「だから誤解だ!!」
「どこが誤解だこのどクズ!!」
「ああ?!」
「俺の妹の次は外部生とはな!!」
「何言ってんだ?! 可笑しなこと言うんじゃねぇよ!!」
「じゃあその敷かれている彼はなんだ!!」
生徒会長がぴしりと固まった。
……風紀委員長の言う通り、俺は今生徒会長に馬乗りをされている。
正直、さっきから重たいので退いてほしいと思っていたが、二人の剣幕が凄まじく口を挟めないでいた。それに男に馬乗りされる趣味はない。
言ってくれた風紀委員長に感謝だ。
「………。すまん…………」
気まずげな生徒会長が立ち上がったので、俺も床に手をついて起き上がった。
風紀委員長が俺に涼しげな目を寄越す。「大丈夫か、冴島渡」先程から変わらない無表情だが、彼の瞳が少しだけ揺れた。
もしかしたら心配してくれているのかもしれない。
俺はしっかりと頷いた。
「あ、はい。というか名前……」
「生徒の名前は全員覚えているのでな」
一体どんな記憶力だ、と思わないでもないが、偏差値の高いこの学園で成績上位者なのだから当然かもしれない。入試が丁度中間の順位だった俺には絶対無理だろう。
「兎に角」風紀委員長が生徒会長を睨み付けた。「ギャラリーが多いこんなところで話すのも何だからな」
行くぞ、と俺達に声をかけた風紀委員長が溜め息をつき歩き出すと、生徒会長は面倒くさそうな顔をしてそれに続いた。
すると生徒達が脇に寄り、まるであのモーゼのような一本の道ができる。
ある意味爽快な光景に唖然としていたが、「早く来い」と風紀委員長に顔だけ振り向かれて俺は慌てて彼らの背中を追った。
モーゼを作る生徒達の視線が痛い。
自分の場違い感に何故だか申し訳なさが募った。
この部屋の感想を秋風に言うなら「すっげぇ質素。ないわーこれは」だろう。もう少しどうにかならなかったのかと思わざるを得ない。
どの部屋の事かというと、風紀委員室の取調室のことだ。
三方向を所々黄ばんだり黒ずんでいる白く塗られた壁と、一つだけ壁に埋め込まれた恐らくマジックミラーだろう鏡に囲まれた正方形の部屋。その中心に、落書きと凹凸のある机と椅子が四つずつあり中央に固められている。どれもガタガタで、体重をかければ軋む音がする。
因みに俺が腰かけた椅子の机には、『Oh Yes!♂ Oh MACCYHO!!♂』という意味の分からない落書きがある。四足歩行のほもほも言っている生物の落書きは家や秋の家でよく見たことがある。四つの机を跨いだこの落書きは見たくはなかった。
というか、だ。取調室とは何だということを聞きたい。風紀委員室すら普通校の友人はそんなものないと言っているのに。
ここは一体どこの警察だ。どうせやるならライトを置くべきだ。
―――などと、どうでもいいことを考えているのは、この取調室で俺が一人で待たされているからである。
何故か分からないが風紀委員室に連れてこられた俺は、この寂しい部屋で隣で起こっているだろう生徒会長と風紀委員長の白熱した戦いの終結を待っている。
ここに向かう際に生徒会長が言っていたが、風紀委員室は防音がなされているため言い合いにはもってこいらしい。特にソファが置かれ給時の出来る隣の談話室からは全く音が漏れないらしく、現に何も聞こえてこない。
態々ここ来て言い合うくらいなら止めろよ、と思った俺は正常の筈だ。
「はぁ……」
俺は溜め息をついて掌に顎をのせた。
いつもならこんな時間はスマホでもして潰すのだが、悲しいきや。スマホを教室に忘れた俺は暇を潰す術がない。
壁のシミの数でも数えようか、と思い付いたもののくだらなく「はぁ……」ともう一度溜め息をついたその時。
ガチャリ。
正面の扉が開き風紀委員長が顔を出した。
「待たせてすまないな。入ってくれ」
促されるままに向かいの談話室に入ると、不貞腐れた生徒会長がソファに座っているのが目に入った。
「そこに座れ」
くいっと顎で示され、生徒会長の向かいのソファに座った。
ここは体育館裏。しかし、そんなお約束は全く無かった。
何故なら……
「ちょっと、聞いてるの?!」
男とは思えないほどの可愛らしい容姿と甲高い声が俺を攻め立てている。
俺を連れてきたのは不良ではなくチワワという不思議。可愛い顔が般若のようになっている様は、へたな不良に迫られるよりも怖い。不良に迫られたことはないが。
しかしこの光景、どこかで見たことがあると思えば母さんがよく読んでいた小説によく似ている。……一般のお約束ではないが、お約束はどこでも発生するのかもしれない。
チワワ達に目を向けると、彼らは丸くて大きい目をつり上げてこちらを捲し立てた。
「榎城様にあんたみたいな平凡が近づくかないで!」
「勿論、鯨岐様と馬場様にもね!」
「平凡受け……デュフッ」
……一番後ろのギラついた目は見なかったことにしたい。
「……って、そんな事言われてもな」
京午は兎も角、〝榎城様〟と〝鯨岐様〟に関しては俺自身が近づいたわけではない。寧ろ近づかれた……いや、巻き込まれたと言うべきだろう。
今日の昼休みの事だった。
(唐揚げ旨かったな……)
昨日先生に教わった唐揚げを食べれて、俺は大満足だ。勿論、夜にも食べるつもりだ。
昼食を食べ終えた俺は腹を擦りながら一人で廊下を歩いていた。
「それにしても、まさか秋が風紀に入るなんてなぁ」
そう、意外にもあの秋が風紀委員に入ったのだ。
めんどくさいという理由で今まで委員会に入ったことのない秋が、何故今になって。驚いた俺が訊くと、妹に脅されたからだと秋は不貞腐れた。
(妹ちゃん、怖いしな)
流石は俺の母さんと手を組むだけある。
母親の恐ろしい笑みを不覚にも思いだし身震いしていると、後ろからドタドタと大きな音が聞こえてきた。
「うおおおおおおおお! どけええええええ!!」
「はい?」
俺は振り返るも―――遅かった。
「うわっ?!」「うおっ?!?!」
体が何かにぶつかった感触がして―――
(倒れる……!)
そう思った瞬間俺は反射的に目を瞑った。
―――ドサリ、という音ともに背中に痛みが走る。
痣出来てないかな、とどこか冷静に思いながらゆっくりと目を開けるとイケメンがそこにいた。
「……は?」
本当にイケメンだった。
キリリとした目尻と高い鼻、染めたのかは分からないが綺麗な金髪が鋭い茶色の瞳を少しだけ隠していた。
誰もが思い描く王子様……に、ワイルド要素を付け足したようなイケメンだ。
それが何故か俺の真向かいにいる。
「は?」
俺がまた間抜けな声を出すと、長いまつげを震わせ、イケメンは目を見開いた。
(というかこの顔、どこかで見たこと―――)
「おいこら榎城おおおおおお!!」
「うぉッ!」
イケメンが勢いよくがばりと顔を上げる。
そのイケメンの胸ぐらを、別のイケメンが掴んだ。
「何逃げてんだ榎城!!」
「お前が追いかけてくるからだろうが!!」
「お前が逃げたからだ!!」
どこかで見たことあるイケメンを揺さぶるのは、さらさらな黒髪と切れ長の黒目、泣き黒子が素敵なこれまたどこか見たことあるイケメン。
(……ああ、生徒会長と風紀委員長か)
金髪のイケメンは確かに生徒会代表として入学式の時に壇上に立っていたし、黒髪のイケメンも風紀委員会代表として立っていた。
成程、見たことがある筈だ。
俺が一人納得している間にも、二人の言い合いは白熱していた。
「お前のせいで妹が泣いてんだ!!」
「だから誤解だ!!」
「どこが誤解だこのどクズ!!」
「ああ?!」
「俺の妹の次は外部生とはな!!」
「何言ってんだ?! 可笑しなこと言うんじゃねぇよ!!」
「じゃあその敷かれている彼はなんだ!!」
生徒会長がぴしりと固まった。
……風紀委員長の言う通り、俺は今生徒会長に馬乗りをされている。
正直、さっきから重たいので退いてほしいと思っていたが、二人の剣幕が凄まじく口を挟めないでいた。それに男に馬乗りされる趣味はない。
言ってくれた風紀委員長に感謝だ。
「………。すまん…………」
気まずげな生徒会長が立ち上がったので、俺も床に手をついて起き上がった。
風紀委員長が俺に涼しげな目を寄越す。「大丈夫か、冴島渡」先程から変わらない無表情だが、彼の瞳が少しだけ揺れた。
もしかしたら心配してくれているのかもしれない。
俺はしっかりと頷いた。
「あ、はい。というか名前……」
「生徒の名前は全員覚えているのでな」
一体どんな記憶力だ、と思わないでもないが、偏差値の高いこの学園で成績上位者なのだから当然かもしれない。入試が丁度中間の順位だった俺には絶対無理だろう。
「兎に角」風紀委員長が生徒会長を睨み付けた。「ギャラリーが多いこんなところで話すのも何だからな」
行くぞ、と俺達に声をかけた風紀委員長が溜め息をつき歩き出すと、生徒会長は面倒くさそうな顔をしてそれに続いた。
すると生徒達が脇に寄り、まるであのモーゼのような一本の道ができる。
ある意味爽快な光景に唖然としていたが、「早く来い」と風紀委員長に顔だけ振り向かれて俺は慌てて彼らの背中を追った。
モーゼを作る生徒達の視線が痛い。
自分の場違い感に何故だか申し訳なさが募った。
この部屋の感想を秋風に言うなら「すっげぇ質素。ないわーこれは」だろう。もう少しどうにかならなかったのかと思わざるを得ない。
どの部屋の事かというと、風紀委員室の取調室のことだ。
三方向を所々黄ばんだり黒ずんでいる白く塗られた壁と、一つだけ壁に埋め込まれた恐らくマジックミラーだろう鏡に囲まれた正方形の部屋。その中心に、落書きと凹凸のある机と椅子が四つずつあり中央に固められている。どれもガタガタで、体重をかければ軋む音がする。
因みに俺が腰かけた椅子の机には、『Oh Yes!♂ Oh MACCYHO!!♂』という意味の分からない落書きがある。四足歩行のほもほも言っている生物の落書きは家や秋の家でよく見たことがある。四つの机を跨いだこの落書きは見たくはなかった。
というか、だ。取調室とは何だということを聞きたい。風紀委員室すら普通校の友人はそんなものないと言っているのに。
ここは一体どこの警察だ。どうせやるならライトを置くべきだ。
―――などと、どうでもいいことを考えているのは、この取調室で俺が一人で待たされているからである。
何故か分からないが風紀委員室に連れてこられた俺は、この寂しい部屋で隣で起こっているだろう生徒会長と風紀委員長の白熱した戦いの終結を待っている。
ここに向かう際に生徒会長が言っていたが、風紀委員室は防音がなされているため言い合いにはもってこいらしい。特にソファが置かれ給時の出来る隣の談話室からは全く音が漏れないらしく、現に何も聞こえてこない。
態々ここ来て言い合うくらいなら止めろよ、と思った俺は正常の筈だ。
「はぁ……」
俺は溜め息をついて掌に顎をのせた。
いつもならこんな時間はスマホでもして潰すのだが、悲しいきや。スマホを教室に忘れた俺は暇を潰す術がない。
壁のシミの数でも数えようか、と思い付いたもののくだらなく「はぁ……」ともう一度溜め息をついたその時。
ガチャリ。
正面の扉が開き風紀委員長が顔を出した。
「待たせてすまないな。入ってくれ」
促されるままに向かいの談話室に入ると、不貞腐れた生徒会長がソファに座っているのが目に入った。
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