5 / 15
。
しおりを挟む
幾本も幾本も鳥居を潜り抜けている間、小夜ちゃんから色々な話を聞いた。
小夜ちゃんが大切に持っていた鞠は、「主様」に貰ったのだそうだ。
それから、どうやら小夜ちゃんには両親がいないらしく。
おそらく「主様」に育てられたのだろう、と想定。
私にも父親は居ないが、両親を亡くしているよりも片親だけでも居てくれるということがどれだけ幸せなことなのか自覚した。
『あっ!』
小夜ちゃんが、持っていた鞠をポイッと投げ捨て走っていってしまう。
大切だと言っていたものなのに、、、
そのせいかついつい小夜ちゃんよりも鞠を目で追ってしまった。
テンテン、、、と転がっていった鞠を誰かの手が拾い上げる。
人だ。
顔をあげるとそこにいたのは、夕闇のせいか顔はよく見えないが私と同じ年位にみえる男の子。
なぜなら、彼は制服を着ていたから。
それも、私と同じ学校の制服を。
『その、狐面。』
そう言われて、狐面を持ったままだったのを思い出した。
『俺のなんだ。返してくれる?』
もちろん断る必要などない。
「持ち主がみつかってよかった。貴方も、ここに迷い込んでしまったの?」
私がそう切り出すと、彼は驚いたような表情をした。
『君は、誰かに呼ばれたわけじゃないのか?クソッ、彼岸だからか、、、』
そういった男の子の顔は、何かをとても後悔しているような、、、そんな顔だった。
小夜ちゃんが大切に持っていた鞠は、「主様」に貰ったのだそうだ。
それから、どうやら小夜ちゃんには両親がいないらしく。
おそらく「主様」に育てられたのだろう、と想定。
私にも父親は居ないが、両親を亡くしているよりも片親だけでも居てくれるということがどれだけ幸せなことなのか自覚した。
『あっ!』
小夜ちゃんが、持っていた鞠をポイッと投げ捨て走っていってしまう。
大切だと言っていたものなのに、、、
そのせいかついつい小夜ちゃんよりも鞠を目で追ってしまった。
テンテン、、、と転がっていった鞠を誰かの手が拾い上げる。
人だ。
顔をあげるとそこにいたのは、夕闇のせいか顔はよく見えないが私と同じ年位にみえる男の子。
なぜなら、彼は制服を着ていたから。
それも、私と同じ学校の制服を。
『その、狐面。』
そう言われて、狐面を持ったままだったのを思い出した。
『俺のなんだ。返してくれる?』
もちろん断る必要などない。
「持ち主がみつかってよかった。貴方も、ここに迷い込んでしまったの?」
私がそう切り出すと、彼は驚いたような表情をした。
『君は、誰かに呼ばれたわけじゃないのか?クソッ、彼岸だからか、、、』
そういった男の子の顔は、何かをとても後悔しているような、、、そんな顔だった。
0
あなたにおすすめの小説
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
裏切者には神罰を
夜桜
恋愛
幸せな生活は途端に終わりを告げた。
辺境伯令嬢フィリス・クラインは毒殺、暗殺、撲殺、絞殺、刺殺――あらゆる方法で婚約者の伯爵ハンスから命を狙われた。
けれど、フィリスは全てをある能力で神回避していた。
あまりの殺意に復讐を決め、ハンスを逆に地獄へ送る。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる