妖言惑衆

奏琉

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行きはとてつもなく長かった道のりだが、元の道に行き着くまでにそう時間はかからなかった。


時間はもう6時近くになっている。


家に帰ればきっと母親に怒られるのだろう。


あっという間に自宅へとついてしまった。


しばし逡巡したが、憂鬱な気持ちを押さえ込んで玄関のドアを開ける。


「、、、ただいま。」


おかえり、と答えてくれる声はない。


荷物を自室に置きに行くこともせず、リビングへと向かう。


『こんな時間まで何をしていたの。』


帰ってきた娘に対しての第一声がそれとは。


せめておかえりぐらい言ってくれたったいいんじゃないか?


「ごめんなさい。道に迷っちゃって。」


私はもちろん正直に事実を述べている。


迷ったことは事実だ。


しかし、そんなことで母が納得するわけもなく。


『貴女、何年ここに住んでるの?迷う道なんかないでしょう!寄り道なんかしてる暇があるなら勉強なさい。ただでさえ貴女は他の人よりも劣っているの。それを少しでも埋めなさい!』


言い返したって時間の無駄だ。


実母からのその言葉は心にグサグサと突き刺さる。


辛い。


辛い。


悲しい。


私は一体、なんのために頑張って来たのだろう。


母は私なんて必要ないのだろうか。


もう。


コワレテシマエバイイ
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