主人公は自称勇者の末裔?? いいえ、魔王です!!

奏琉

文字の大きさ
8 / 9

その頃勇者一行は、、、

しおりを挟む
「なぁ、アイツなにやってんの?」


アリシアの先導の元次の目的地までもう少しのところまで行くと、魔物に囲まれた男を見つける。


普段だったら、すぐ助けねばと思うのだがどうもその男の挙動がおかしいのだ。


「なぁ、カイ。あの人、魔物の頭撫でようとしてるぞ、、、?」


「寄寓だな、エルド。俺にもそう見える。」


その男は、遠目で見ても整った容姿をしている。


そんな男が怪しい行動をしていることに違和感があるのだ。


腰に剣をさげていることから一般人ではないことが分かるが、それでも十分不審だ。


「あっ、立ちましたね。」


アリシアの声でふと我に帰り男の方を見ると立ち上がり、魔物を見向きもせずに立ち去ろうとしているではないか。


そのまま魔物が見逃してくれるわけもなく、その背中に向かい魔物が駆けていく。


「エルド、二人を頼む!」


気付いたら走り出していた。


ギンッ


後ろで起こった出来事にようやく気がついた男に逃げろと促す。


なのに男は動かない。


「お前、、、ジンか?」


それどころか、魔物を無視して俺に話しかけてくる始末だ。


ただ、じいちゃんを知っているのならコイツはきっとなにか俺のことも知っているのかもしれない。


倒し終えたら話を聞こう、そう心を決めて魔物へと向き直る。


「去れ。」


いつの間にやら剣を抜き、魔物へ突きつけていた男が一言命じるだけで一目散に逃げていく魔物逹。


「お前、今の何!?すっげぇ!」


たったの一声で魔物を退散させるなんて、相当な実力者だろう。


「さっきのは、犬ではなく魔物だったのか。」


近くで見てみるとやはり無駄に整った顔。


その顔に疑問符を浮かべ吐いた言葉がそれともなると、こちらもどう反応していいかわからないだろう。


「あ、あのさ?俺、カイ=エフォートっていうんだ。もしよかったらお前も一緒にこないか?」


なんでそう誘おうと思ったのかはわからない。


だが、きっとこいつは悪いやつではないはず。


「いいだろう。お前がジンの孫だと言うなら好都合だ。」


交渉成立。


また新たに仲間を迎え入れ、俺達の旅は始まった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました

九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」 悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。 公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。 「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」 ――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。

聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした

藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると 土地を蝕む邪気となって現れる。 それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。 派手な奇跡は起こらない。 けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。 ――その役目を、誰一人として理解しないまま。 奇跡が少なくなった。 役に立たない聖女はいらない。 そう言われ、私は静かに国を追放された。 もう、祈る理由はない。 邪気を生み出す原因に目を向けず、 後始末だけを押し付ける国を守る理由も。 聖女がいなくなった国で、 少しずつ異変が起こり始める。 けれど彼らは、最後まで気づかなかった。 私がなぜ祈らなくなったのかを。

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

私は逃げ出すことにした

頭フェアリータイプ
ファンタジー
天涯孤独の身の上の少女は嫌いな男から逃げ出した。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

処理中です...