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第1章 異世界召喚
ネズミの神
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天井付近に浮かぶ光の球体が照らす、広い石造りの通路を進む。
前にはチッチと呼ばれていた20センチくらいのネズミ、後ろからは茶太郎くんが静かについてきている。
なんだか茶太郎くんが余所余所しい気がする。
私を警戒している……?
正直、訳の分からない世界に来てしまったことよりも、茶太郎くんの他人行儀の方が辛い。
振り向いてみるとまた軽く会釈をされたから会釈を返してみた。
不安そうにしていたら抱っこしてあげようかと思ったけれど、私よりも堂々と歩いている。
ため息を吐いて前を向き、嬉しそうに今日見たものを話してくれているきなこを撫でる。
そうこうしているとまた大きな扉が現れ、その扉の下部に一部くり抜かれたところがあり、チッチはそこから中に入った。
後を追って扉の中に入ろうとすると茶太郎くんが扉をあけてくれた。
「リセ様、どうぞ」
あれ?さっきはリセって呼び捨てだったのに様付になってない?
……他人行儀レベル上がってない?
それにこれ、結構分厚い石の扉よ?
「こっちです。チウ様に失礼のないように」
チッチに急され、すぐに気持ちを切り替えて奥に進む。
白い柱に囲まれたその部屋の奥には、愛くるしい顔のネズミが私のスーツケースの上に立っていた。
「チンチラ!!」
飼いたくて仕方がなかったチンチラに早足で近づくと、チンチラは両手を前に出した。
「へいアミーゴ……じゃなくてアミーガ。
ユーのことは色々聞いているが、まずは落ち着くんだ。」
思わず撫でようとした手を引っ込める。
私としたことが、初対面の動物にいきなり手を伸ばしてしまうなんて……でもしゃべるチンチラも愛くるしくて鼻血が出てしまいそう。
この子は普通のサイズなのね。
「ご、ごめんなさい、つい」
「話には聞いていたけどユーは本当にミーを見ると興奮するようだネ。
ミーびっくり!
ミーはこの島の神、チウだヨ!
色々と説明してあげたいけど、まずここは君のいた世界とは別の場所だというのは分かってるカナ?」
首を傾げるようにして問いかけてくるチンチラのあまりの可愛さに涙ぐんでしまい、涙をこらえるためにゆっくり頷いて肯定する。
「突然こんなところに来て怖かったよネ!
ちゃんと話を聞いてくれるなら、ミー事を抱っこしてもイイヨ!」
そう言われてきなこを地面におろし、そっとチンチラを持ち上げて抱っこして撫でてみた。
ふわふわで気持ちよく、もう全てがどうでも良く思えてきた。
「オウ。ユーは遠慮がないネ!
話の続きだけど、君はウラノア様に召喚された巫女だというのは分かってるカナ?」
ニマニマしてチンチラを撫でていたが、隣で半目で私を見てくるチッチと目が合って少し冷静になった。
ん?召喚された巫女?
そういえば何度か巫女って言われてた気がするわね。
「浦野さんに召喚されたっていうのはなんとなく流れでそれしか考えられないかな~って。
巫女って何……ですか?」
普通に話しかけようとして、チッチの睨む視線に気が付いた。
そうだった。こんなに可愛いけれど、神様なのよね。
「オウアイムゴッド!何も聞いていないネ、コレ!
巫女とは神の伴侶のことだヨ!」
なんだ、伴侶のことか。
……って伴侶!?
伴侶って嫁?妻?結婚相手?のことよね。
私結婚なんてしてないけど?
むしろ、きなこと茶太郎が私のパートナーなんだけど?
「誰が、誰の、伴侶ですか?」
なんとなく聞かなくても答えが分かるような気がしたが念のために聞いてみた。
「ユーが、ウラノア様の、伴侶だヨ!
ってなんだいその顔は?」
リズミカルにそう言うチウだったが、一言ごとに歪んでいく私の顔を見て目を丸くした。
「どうして浦野さんなの?あの人が神だと言いたいの……ですか?」
またもや睨んでくるチッチの視線を感じた。
「あの方はミーより上位の神だヨ!
あと、ウラノじゃなくてウラノア様だヨ!
ユーは本当になにも聞いてないんだネ!!」
浦野じゃなくウラノア?
というか上位の神?
あれが?そんなアホな。
「巫女としてこの世界に召喚されたユーは、きっとウラノア様からなにか神力を受け取っているハズだヨ!」
神力?
なにかもらったもの?
浦野……じゃなくてウラノアさんからもらったものっていうと、真珠のピアスと茶太郎くんくらいよね。
そう思って茶太郎くんの方に振り返った。
「もしかして茶太郎くんって神力?」
そう問いかけてみると茶太郎くんは目を丸くし、おもむろに立ち上がって首を振った。
「いえ俺はウラノア様からあちらの世界でリセ様を護衛するように仰せつかっただけで、神力などではありません」
茶太郎くんはそういうと申し訳なさそうに俯いた。
茶太郎くん……私の護衛だったんだ……
ということはこの世界のカワウソってことか。
だから落ち着いてるのね。
……いやいや、意味が分からないわよ。
「お兄ちゃんはね!ずっときなこと遊んでくれてたんだよ!
きなこがしゃべれるようになったらね!
色々と教えてくれたの!!」
きなこが尻尾を振りながら教えてくれた。
「リセ様は俺にきなこと家を守るようにとおっしゃっていたので、ずっときなこを見守ってまいりました」
茶太郎くんはそういうと、きなこに優しい目を向けた。
確かに私が仕事に行くときについてこようとした茶太郎に、そんなようなことを言った記憶があるわね。
そっか、きなこをずっと守ってくれていたのか。
「茶太郎くん、きなこを守ってくれてありがとう。
ところで茶太郎くんはうらの…アさんの部下ってことでいいのかな?」
「直属の部下というわけではありません。
しかしリセ様がこちらに来た後は好きにするように言われておりますので、リセ様が望まれるのでしたら、引き続きリセ様ときなこの護衛を続けます」
少し強張った顔で不安そうに答えてくれた。
もう完全に様をつけられている。
「せっかく好きにするようにって言われたなら、護衛しなくても大丈夫よ?
茶太郎くんにはお世話になってたみたいだし、私も好きにしてほしいと思うわ」
私がやさしくそう言うと、茶太郎は絶望したような顔をした。
え?なんか私、変なこと言った?
私のペットが嫌で余所余所しくなったんじゃないの?
「ところでユーはどうするのカナ?
ミーたちの神殿に住んでもいいし、ここを出て人間たちのところに行ってもいいと思うヨ!」
「え?召喚されたのに何もしなくていいの?
というか、うらの……アさんは?
ここにいるんじゃないの……ですか?
できれば元の世界に帰りたいのですが。」
チッチの目はリセを睨みすぎて充血してきたようだ。
「巫女は神の伴侶であって神の遣いでもあるから義務みたいなものはないヨネ!
大昔に召喚された巫女は世界に祈りの力を齎したケド、それも自主的にやったことだと思うヨ!
それとウラノア様は上位神だからネ!
世界に顕在できるのは一年の内でも限られた日だけダヨネ!」
チウは身をよじって私の腕から離れると、きなこの近くまで行ってジッと見て、次に茶太郎くんのところまで近づいて同じように見つめた後、私に振り返った。
「あと、ユーはまだ元の世界に帰ることができるかもしれないケド、そこのきなこチャンと茶太郎クンはもう帰れないと思うヨ!!」
前にはチッチと呼ばれていた20センチくらいのネズミ、後ろからは茶太郎くんが静かについてきている。
なんだか茶太郎くんが余所余所しい気がする。
私を警戒している……?
正直、訳の分からない世界に来てしまったことよりも、茶太郎くんの他人行儀の方が辛い。
振り向いてみるとまた軽く会釈をされたから会釈を返してみた。
不安そうにしていたら抱っこしてあげようかと思ったけれど、私よりも堂々と歩いている。
ため息を吐いて前を向き、嬉しそうに今日見たものを話してくれているきなこを撫でる。
そうこうしているとまた大きな扉が現れ、その扉の下部に一部くり抜かれたところがあり、チッチはそこから中に入った。
後を追って扉の中に入ろうとすると茶太郎くんが扉をあけてくれた。
「リセ様、どうぞ」
あれ?さっきはリセって呼び捨てだったのに様付になってない?
……他人行儀レベル上がってない?
それにこれ、結構分厚い石の扉よ?
「こっちです。チウ様に失礼のないように」
チッチに急され、すぐに気持ちを切り替えて奥に進む。
白い柱に囲まれたその部屋の奥には、愛くるしい顔のネズミが私のスーツケースの上に立っていた。
「チンチラ!!」
飼いたくて仕方がなかったチンチラに早足で近づくと、チンチラは両手を前に出した。
「へいアミーゴ……じゃなくてアミーガ。
ユーのことは色々聞いているが、まずは落ち着くんだ。」
思わず撫でようとした手を引っ込める。
私としたことが、初対面の動物にいきなり手を伸ばしてしまうなんて……でもしゃべるチンチラも愛くるしくて鼻血が出てしまいそう。
この子は普通のサイズなのね。
「ご、ごめんなさい、つい」
「話には聞いていたけどユーは本当にミーを見ると興奮するようだネ。
ミーびっくり!
ミーはこの島の神、チウだヨ!
色々と説明してあげたいけど、まずここは君のいた世界とは別の場所だというのは分かってるカナ?」
首を傾げるようにして問いかけてくるチンチラのあまりの可愛さに涙ぐんでしまい、涙をこらえるためにゆっくり頷いて肯定する。
「突然こんなところに来て怖かったよネ!
ちゃんと話を聞いてくれるなら、ミー事を抱っこしてもイイヨ!」
そう言われてきなこを地面におろし、そっとチンチラを持ち上げて抱っこして撫でてみた。
ふわふわで気持ちよく、もう全てがどうでも良く思えてきた。
「オウ。ユーは遠慮がないネ!
話の続きだけど、君はウラノア様に召喚された巫女だというのは分かってるカナ?」
ニマニマしてチンチラを撫でていたが、隣で半目で私を見てくるチッチと目が合って少し冷静になった。
ん?召喚された巫女?
そういえば何度か巫女って言われてた気がするわね。
「浦野さんに召喚されたっていうのはなんとなく流れでそれしか考えられないかな~って。
巫女って何……ですか?」
普通に話しかけようとして、チッチの睨む視線に気が付いた。
そうだった。こんなに可愛いけれど、神様なのよね。
「オウアイムゴッド!何も聞いていないネ、コレ!
巫女とは神の伴侶のことだヨ!」
なんだ、伴侶のことか。
……って伴侶!?
伴侶って嫁?妻?結婚相手?のことよね。
私結婚なんてしてないけど?
むしろ、きなこと茶太郎が私のパートナーなんだけど?
「誰が、誰の、伴侶ですか?」
なんとなく聞かなくても答えが分かるような気がしたが念のために聞いてみた。
「ユーが、ウラノア様の、伴侶だヨ!
ってなんだいその顔は?」
リズミカルにそう言うチウだったが、一言ごとに歪んでいく私の顔を見て目を丸くした。
「どうして浦野さんなの?あの人が神だと言いたいの……ですか?」
またもや睨んでくるチッチの視線を感じた。
「あの方はミーより上位の神だヨ!
あと、ウラノじゃなくてウラノア様だヨ!
ユーは本当になにも聞いてないんだネ!!」
浦野じゃなくウラノア?
というか上位の神?
あれが?そんなアホな。
「巫女としてこの世界に召喚されたユーは、きっとウラノア様からなにか神力を受け取っているハズだヨ!」
神力?
なにかもらったもの?
浦野……じゃなくてウラノアさんからもらったものっていうと、真珠のピアスと茶太郎くんくらいよね。
そう思って茶太郎くんの方に振り返った。
「もしかして茶太郎くんって神力?」
そう問いかけてみると茶太郎くんは目を丸くし、おもむろに立ち上がって首を振った。
「いえ俺はウラノア様からあちらの世界でリセ様を護衛するように仰せつかっただけで、神力などではありません」
茶太郎くんはそういうと申し訳なさそうに俯いた。
茶太郎くん……私の護衛だったんだ……
ということはこの世界のカワウソってことか。
だから落ち着いてるのね。
……いやいや、意味が分からないわよ。
「お兄ちゃんはね!ずっときなこと遊んでくれてたんだよ!
きなこがしゃべれるようになったらね!
色々と教えてくれたの!!」
きなこが尻尾を振りながら教えてくれた。
「リセ様は俺にきなこと家を守るようにとおっしゃっていたので、ずっときなこを見守ってまいりました」
茶太郎くんはそういうと、きなこに優しい目を向けた。
確かに私が仕事に行くときについてこようとした茶太郎に、そんなようなことを言った記憶があるわね。
そっか、きなこをずっと守ってくれていたのか。
「茶太郎くん、きなこを守ってくれてありがとう。
ところで茶太郎くんはうらの…アさんの部下ってことでいいのかな?」
「直属の部下というわけではありません。
しかしリセ様がこちらに来た後は好きにするように言われておりますので、リセ様が望まれるのでしたら、引き続きリセ様ときなこの護衛を続けます」
少し強張った顔で不安そうに答えてくれた。
もう完全に様をつけられている。
「せっかく好きにするようにって言われたなら、護衛しなくても大丈夫よ?
茶太郎くんにはお世話になってたみたいだし、私も好きにしてほしいと思うわ」
私がやさしくそう言うと、茶太郎は絶望したような顔をした。
え?なんか私、変なこと言った?
私のペットが嫌で余所余所しくなったんじゃないの?
「ところでユーはどうするのカナ?
ミーたちの神殿に住んでもいいし、ここを出て人間たちのところに行ってもいいと思うヨ!」
「え?召喚されたのに何もしなくていいの?
というか、うらの……アさんは?
ここにいるんじゃないの……ですか?
できれば元の世界に帰りたいのですが。」
チッチの目はリセを睨みすぎて充血してきたようだ。
「巫女は神の伴侶であって神の遣いでもあるから義務みたいなものはないヨネ!
大昔に召喚された巫女は世界に祈りの力を齎したケド、それも自主的にやったことだと思うヨ!
それとウラノア様は上位神だからネ!
世界に顕在できるのは一年の内でも限られた日だけダヨネ!」
チウは身をよじって私の腕から離れると、きなこの近くまで行ってジッと見て、次に茶太郎くんのところまで近づいて同じように見つめた後、私に振り返った。
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