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睡魔 side真乃
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しおりを挟む「お待たせしました。シャツ洗うついでにシャワー浴びていて……その、さっき吐いちゃったから気持ち悪くて」
言いかけた瞬間。
彼の手が、私の肩を掴む。
「え?」
次の瞬間――
世界が回転して、背中がベッドに沈んだ。
「……!」
「だからさ」
低い声が、耳元で響いた。
「お前、誘ってんの?」
「へ?」
意味が理解できないまま、充希さんのきれいな顔が近づいてくる。
拘束された肩を解こうと踠く私の頬を、彼の手が包んだ。
「……ぁ……ま……待って……」
押し返そうとした両手はあっけなく充希さんに捕まり、ベットに縫い付けられた。
「お願い……待って、佐野さ……ッん」
踠く私に充希さんの髪がかった瞬間、首筋にチクッと痛みが走る。
「んっ」
思わず、甘い吐息が漏れた。
ちゅッっと小さくリップ音がして、私の拘束を解いた充希さんは、怒ったような顔でわたしを見下ろした。
「わかる?」
「男を部屋に上げて、シャワー浴びて出てくるって、こうゆう意味だけど。」
「……っ」
「それとも、男だと思ってなかった?」
その言葉にはっとしたけれど、もう手遅れだった。
怖いほど真剣な表情で私を見つめる充希さんの柔らかい前髪が私の額にかかる。
「……っ」
心臓が、爆音を鳴らして胸を打つ。
「無防備すぎるんだよ」
「……ごめ……なさい。」
拘束する力を弱めた充希さんは私から離れると釘を刺すように言った。
「オレは帰るけど、男をアパートにあげたらこれだけじゃ済まないから。覚えとい……て。」
言った瞬間、充希さんの身体がぐらりとかたむいて私にのしかかった。
「え?えっと?え?」
これって……つまり、そうゆうこと?
25年間、男性経験ゼロの私にこの展開はハードルが高すぎる。
全身が心臓になったみたいに鼓動がからだを震わせ、体温が急上昇する。
けれど、佐野充希はすーすーと寝息を立てて眠っていた。
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