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娘からの贈り物
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「ママ。パパにはナイショね?」
キッチンから聞こえる可愛い天使の様な声。
僕は聞こえぬふりをして、見てもいない無料漫画が表示されたスマホ画面をスクロールする。
いつもより慌しい調理音なのに、僕の耳には心地いい音楽の様に聞こえてしまうのは親バカだからだろうか。
まだ5歳になったばかりの娘は、保育園で"バレンタイン"とはどうゆうものかを、おませな友人に教わったのだろう。
「だいすきなひとにちょこをあげるひ」
なんだと、ひそひそではない声で耳打ちをしているのが聞こえた。
"ぜんぶ自分で"やりたい。
そんな一生懸命な娘が愛しいし、それに応えて笑顔でサポートに回る妻は神々しくも見える。
"パパには秘密"らしいから、覗きに行けなくてソワソワしながら検索エンジンに(5歳 女の子 おもちゃ)と入力してみた。
ホワイトデーまではまだ1月もあるのに、
娘が好きそうなおもちゃを見つけると、悩む事なくカートに入れてしまった。
娘は喜んでくれるだろうか。
程なくして妻と娘はよれよれの格好でキッチンから出てくると、小さなカップに入ったチョコレートが乱雑に置かれたトレーをぼくの目の前に置いた。
「これ、ぱぱのぶんね!」
ぼくは娘に抱きついて「…うん。ありがとう!うれしい!」と大袈裟に喜んで見せたけれど、
妻はそんな僕を見て苦笑いしていた。
僕の顔が哀しみに歪んでいたからだろう。
僕は娘がキッチンから出てくる音に堪らず振り向いた瞬間、見てしまったんだ。
娘が可愛くラッピングしたチョコレートを通園バックに入れるのをね。
キッチンから聞こえる可愛い天使の様な声。
僕は聞こえぬふりをして、見てもいない無料漫画が表示されたスマホ画面をスクロールする。
いつもより慌しい調理音なのに、僕の耳には心地いい音楽の様に聞こえてしまうのは親バカだからだろうか。
まだ5歳になったばかりの娘は、保育園で"バレンタイン"とはどうゆうものかを、おませな友人に教わったのだろう。
「だいすきなひとにちょこをあげるひ」
なんだと、ひそひそではない声で耳打ちをしているのが聞こえた。
"ぜんぶ自分で"やりたい。
そんな一生懸命な娘が愛しいし、それに応えて笑顔でサポートに回る妻は神々しくも見える。
"パパには秘密"らしいから、覗きに行けなくてソワソワしながら検索エンジンに(5歳 女の子 おもちゃ)と入力してみた。
ホワイトデーまではまだ1月もあるのに、
娘が好きそうなおもちゃを見つけると、悩む事なくカートに入れてしまった。
娘は喜んでくれるだろうか。
程なくして妻と娘はよれよれの格好でキッチンから出てくると、小さなカップに入ったチョコレートが乱雑に置かれたトレーをぼくの目の前に置いた。
「これ、ぱぱのぶんね!」
ぼくは娘に抱きついて「…うん。ありがとう!うれしい!」と大袈裟に喜んで見せたけれど、
妻はそんな僕を見て苦笑いしていた。
僕の顔が哀しみに歪んでいたからだろう。
僕は娘がキッチンから出てくる音に堪らず振り向いた瞬間、見てしまったんだ。
娘が可愛くラッピングしたチョコレートを通園バックに入れるのをね。
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