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第一章
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それから間も無く数学の教師が入って来た。1時間目の授業は数学Ⅲ。ハイレベルな授業も特に滞りなく進む。いつもは授業に集中している貴之だが、今日ばかりは事情が違った。教室は板書の音と、時々教師の声がする以外は静かだった。
(佐川…いったいどういうつもりだ。何のつもりで俺を役員なんかに引き込んだ。俺を蹴落とす為か?俺は…)
考えながらも動いていた手が、ふと止まる。
(俺は役員なんかやる為に海堂に来たのではない。そんなことに費やす時間など俺にはない。俺は…一位を取り続けなければならないのだから)
それは彼を縛り続ける呪縛だった。高校という場は彼にとってある一つの意味しか持たなかった。一位を取らなければいけない場所。彼にとってそれ以外の意味は必要なかったし、求めてもいなかった。
(…俺は走り続けなければならない。誰にも負けてはならない。その為には、こんなことに関わっている暇はない。もし…)
彼は、シャープペンを強く握り締める。
(もし、成績を落とすようなことがあったら、あの女は何と言う?)
答えは予測できている。貴之はそれを最も恐れていた。
(あの女に見下されるような台詞を吐かれるくらいなら死んだ方がマシだ)
不意に、頭の上から声が降る。
「この問題を…木下解け」
「はい」
貴之は機械的な調子で返事をすると椅子から立った。
「問1の①は27、②は325です」
「正解だ。さすがだな、木下」
「これぐらい当然です」
教師の言葉を軽く流すと、貴之は椅子に座った。
そして、何の体温も感じられない瞳で、彼は空を見つめる。
(俺は走り続けなければならない。誰にも追いつかれてはならない…)
呪いにも似た自尊心は、柔らかい蜘蛛の糸のようだった。
昼休み。例によって彼は教室を出て行った。誰も彼の行動を気に留めたりしない。但し、今日はそんな彼を目で追う人物がいた。
「しかしお前も物好きだなー」
「そう?」
呆れ顔の福井に、直樹は緊張感なく笑っている。
「あの木下を生徒会に引き入れようなんてお前じゃなきゃ思いつかねーよ」
「ははっ、でもあれはふっくんの協力あってだしね。領収書の中に推薦書紛れ込ませるのは俺じゃできないから」
「でもさ、それ以外の根回しは完璧だったろ。署名も秘密裏とはいえよく100人分集めたよな。俺絶対お前だけは敵に回したくねーなぁ」
「まぁ、俺の人望が為せる技ってことで」
直樹は軽い調子で答える。
「つーか木下とまともに喋ったの今回が初めてなんだけど。アイツ、自分から喋るタイプてもないしな」
「確かにねー」
相槌を打ちつつも、直樹の意識は既に別の所にあった。
「じゃあ俺生徒会室行ってくるから」
「いってらっしゃい」
教室を出て廊下を歩き出す。彼は視線を窓に移す。しかし、外を眺めるその瞳は先程までの快活さとは裏腹にどこか虚ろであった。
屋上で食事をさっさと済ませた貴之は、12時45分に生徒会室に向かった。生徒会室はB棟の三階の端に位置している。北向きに窓がある為、昼間でも生徒会室はどこか薄暗いのだった。地学室や生物室を横目に貴之は人気の無い廊下を歩く。文化祭室の隣に生徒会室はあった。貴之がドアをノックすると、「とうぞ」と声がした。
貴之が中に入ると、小柄な少年が貴之の元に来た。
「木下くん!待ってたんだよ。僕が生徒会長の三上政憲です。これからよろしくね」
政憲は貴之を見上げてにっこりと笑った。恐らく高等部の制服を着ていなければ中学生と間違えていただろう。屈託のない満面の笑みだった。政憲が笑って手を差し出すので、貴之はつられて握手してしまった
「…よろしく」
「じゃあそこの椅子に適当に座ってよ。コーヒーと紅茶どっちが良い?」
「…コーヒー」
貴之は言われるままに一番手近な席に座った。生徒会室を見渡すと、棚にはびっしりとファイルが並んでいた。昔の資料だろうか。机の上には今度の生徒総会で使用するらしい書類が散乱していた。壁際のデスクにはパソコンが二台置かれている。貴之が室内を眺めていると、勢い良くドアが開いた。
「ごめん!遅くなった!」
「大丈夫だよ吉本さん。まだ50分になってないから」
新しい来訪者にきょとんとしていると、政憲は微笑んだ。
「この人は吉本さん。生徒会の書記だよ」
「吉本よ。よろしくね」
美咲はあっさりした口調でそう言うと、パソコン前の椅子に座った。肩まで届く長い髪は艶やかで一見女性らしいが、生来のサッパリした性格が滲み出ているのか不思議なほどそういう印象が残らなかった。
「それにしても言い出した張本人が遅いじゃない。…まあいつものことだけど」
「…張本人?」
貴之は怪訝な顔をするが、美咲は気にせず話を続ける。
「木下くんには迷惑かけちゃうわね。でも本当にいいの?会計になって」
「………」
こんなこと最初からやりたいと思ってない。貴之がそう言おうとした時、政憲か口を開いた。
「木下くんを会計にしようって言い出したのは佐川くんなんだ」
「…佐川が」
「あ、でも怒らないでね。多分佐川くんは君に期待してるんだ」
「俺に期待してるだって?」
貴之は皮肉を込めた口調で言った。
「俺以外に向いている奴ならいくらでもいるだろう」
「向いてる人はいるかもしれないけど、佐川くんが気にいる人っていうのは限られてるから」
(はぁ…?『気に入る人』…だって…?)
貴之は面食らっているが、政憲は気付かず柔和な笑顔を浮かべていた。
そうこうしている間に直樹が部屋に入って来た。
「おっそーい」
「ごめんごめん」
直樹は不機嫌な美咲に謝ると、特に貴之を気にする様子もなくサッサと席に座った。
「じゃあ全員揃ったし、始めようか」
程なく、政憲の司会で各々の自己紹介と仕事内容の説明が始まった。貴之は初めから役職を引き受けるつもりはなかった。会長に直談判して断るつもりだったが、あまりに政憲が呑気過ぎて勢いを削がれてしまった。それに、直樹が生徒会の業務をこなした上で学年二位を保っていることを考えると、このまま引き下がることは貴之の敗北を意味していた。
結局、貴之は断ることをやめることにした。そして、直樹の挑戦を受けることにした。
打ち合わせが終わると、貴之は無言で生徒会室を出て行った。
「おい木下、待てよ」
早足で廊下を歩く貴之に、直樹は小走りで追いついた。
「どう、生徒会は。そんなに悪くなさそうだろ」
貴之は直樹を無視したまま歩く。
「吉本さんも三上も結構良い奴だしさ、木下も気が合うと思うよ」
瞬間、貴之は足を止め、直樹を睨み付けた。
「…うるさいんだよ。俺に構うな。俺を蹴落としたいのか⁉︎」
「………」
「それともお前は俺に恩を売り付けたいのか?仲間に入れてくれて有難うとでも言わせたいのか?」
微かに、それまで穏やかだった直樹の表情が曇った。
「…別に。そんなつもりはないよ」
「それなら何だ?こんな下らない策略考えてる暇があるなら役員なんかやめてもっと勉強すれば良いだけのことだろう」
二人の他誰もいない廊下に、貴之の冷たい言葉が響く。直樹は貴之を、穏やかだが怒りの入り混じった目で見つめた。
「…可哀想な奴だな、木下って」
「はっ…俺を嵌めた奴が言う台詞か」
「俺は悪いけど、木下みたく順位に執着はないんだ。別にテストの順位が何位だろうが、俺はどうだって良い」
「お前が良くたって俺は良くないんだ。お前と一緒にするな」
直樹の視線は憐みすら帯びていた。
「淋しいこと言うね。がっかりしたよ」
(…がっかりした、だと?勝手に期待する方が悪い。俺はこういう人間なのだから)
貴之はずっと睨み付けていたが、直樹は意に介さない。
「ついでだから君に言っておくよ。俺が君を生徒会に推薦したのは、君を蹴落としたいからでも学校に貢献させたいからでもないよ」
「じゃあ何故」
「単にあんたが狼狽える様が見たかったんだよ。その能面みたいな顔の裏で何を考えてるか、どんな反応するか、見てみたいと思ったんだけど…思ったよりつまんなかったな」
貴之を通り越して、直樹は足早に去っていった。
(…どっちが自分勝手なんだよ…)
貴之は呆然としていた。
(俺はあいつの暇つぶしのためにこんなことに付き合わされたっていうのか…?ふざけるな…!)
階段を降りる直樹の足音が静かな廊下に響く。貴之はその音にすら怒りを覚えて、目の前の白い壁に拳をぶつける。壁には傷一つつかず、痛んだのは彼の拳だけだった。小さく舌打ちすると、貴之は直樹が降りたのとは違う階段に向かって歩き出した。
(佐川…いったいどういうつもりだ。何のつもりで俺を役員なんかに引き込んだ。俺を蹴落とす為か?俺は…)
考えながらも動いていた手が、ふと止まる。
(俺は役員なんかやる為に海堂に来たのではない。そんなことに費やす時間など俺にはない。俺は…一位を取り続けなければならないのだから)
それは彼を縛り続ける呪縛だった。高校という場は彼にとってある一つの意味しか持たなかった。一位を取らなければいけない場所。彼にとってそれ以外の意味は必要なかったし、求めてもいなかった。
(…俺は走り続けなければならない。誰にも負けてはならない。その為には、こんなことに関わっている暇はない。もし…)
彼は、シャープペンを強く握り締める。
(もし、成績を落とすようなことがあったら、あの女は何と言う?)
答えは予測できている。貴之はそれを最も恐れていた。
(あの女に見下されるような台詞を吐かれるくらいなら死んだ方がマシだ)
不意に、頭の上から声が降る。
「この問題を…木下解け」
「はい」
貴之は機械的な調子で返事をすると椅子から立った。
「問1の①は27、②は325です」
「正解だ。さすがだな、木下」
「これぐらい当然です」
教師の言葉を軽く流すと、貴之は椅子に座った。
そして、何の体温も感じられない瞳で、彼は空を見つめる。
(俺は走り続けなければならない。誰にも追いつかれてはならない…)
呪いにも似た自尊心は、柔らかい蜘蛛の糸のようだった。
昼休み。例によって彼は教室を出て行った。誰も彼の行動を気に留めたりしない。但し、今日はそんな彼を目で追う人物がいた。
「しかしお前も物好きだなー」
「そう?」
呆れ顔の福井に、直樹は緊張感なく笑っている。
「あの木下を生徒会に引き入れようなんてお前じゃなきゃ思いつかねーよ」
「ははっ、でもあれはふっくんの協力あってだしね。領収書の中に推薦書紛れ込ませるのは俺じゃできないから」
「でもさ、それ以外の根回しは完璧だったろ。署名も秘密裏とはいえよく100人分集めたよな。俺絶対お前だけは敵に回したくねーなぁ」
「まぁ、俺の人望が為せる技ってことで」
直樹は軽い調子で答える。
「つーか木下とまともに喋ったの今回が初めてなんだけど。アイツ、自分から喋るタイプてもないしな」
「確かにねー」
相槌を打ちつつも、直樹の意識は既に別の所にあった。
「じゃあ俺生徒会室行ってくるから」
「いってらっしゃい」
教室を出て廊下を歩き出す。彼は視線を窓に移す。しかし、外を眺めるその瞳は先程までの快活さとは裏腹にどこか虚ろであった。
屋上で食事をさっさと済ませた貴之は、12時45分に生徒会室に向かった。生徒会室はB棟の三階の端に位置している。北向きに窓がある為、昼間でも生徒会室はどこか薄暗いのだった。地学室や生物室を横目に貴之は人気の無い廊下を歩く。文化祭室の隣に生徒会室はあった。貴之がドアをノックすると、「とうぞ」と声がした。
貴之が中に入ると、小柄な少年が貴之の元に来た。
「木下くん!待ってたんだよ。僕が生徒会長の三上政憲です。これからよろしくね」
政憲は貴之を見上げてにっこりと笑った。恐らく高等部の制服を着ていなければ中学生と間違えていただろう。屈託のない満面の笑みだった。政憲が笑って手を差し出すので、貴之はつられて握手してしまった
「…よろしく」
「じゃあそこの椅子に適当に座ってよ。コーヒーと紅茶どっちが良い?」
「…コーヒー」
貴之は言われるままに一番手近な席に座った。生徒会室を見渡すと、棚にはびっしりとファイルが並んでいた。昔の資料だろうか。机の上には今度の生徒総会で使用するらしい書類が散乱していた。壁際のデスクにはパソコンが二台置かれている。貴之が室内を眺めていると、勢い良くドアが開いた。
「ごめん!遅くなった!」
「大丈夫だよ吉本さん。まだ50分になってないから」
新しい来訪者にきょとんとしていると、政憲は微笑んだ。
「この人は吉本さん。生徒会の書記だよ」
「吉本よ。よろしくね」
美咲はあっさりした口調でそう言うと、パソコン前の椅子に座った。肩まで届く長い髪は艶やかで一見女性らしいが、生来のサッパリした性格が滲み出ているのか不思議なほどそういう印象が残らなかった。
「それにしても言い出した張本人が遅いじゃない。…まあいつものことだけど」
「…張本人?」
貴之は怪訝な顔をするが、美咲は気にせず話を続ける。
「木下くんには迷惑かけちゃうわね。でも本当にいいの?会計になって」
「………」
こんなこと最初からやりたいと思ってない。貴之がそう言おうとした時、政憲か口を開いた。
「木下くんを会計にしようって言い出したのは佐川くんなんだ」
「…佐川が」
「あ、でも怒らないでね。多分佐川くんは君に期待してるんだ」
「俺に期待してるだって?」
貴之は皮肉を込めた口調で言った。
「俺以外に向いている奴ならいくらでもいるだろう」
「向いてる人はいるかもしれないけど、佐川くんが気にいる人っていうのは限られてるから」
(はぁ…?『気に入る人』…だって…?)
貴之は面食らっているが、政憲は気付かず柔和な笑顔を浮かべていた。
そうこうしている間に直樹が部屋に入って来た。
「おっそーい」
「ごめんごめん」
直樹は不機嫌な美咲に謝ると、特に貴之を気にする様子もなくサッサと席に座った。
「じゃあ全員揃ったし、始めようか」
程なく、政憲の司会で各々の自己紹介と仕事内容の説明が始まった。貴之は初めから役職を引き受けるつもりはなかった。会長に直談判して断るつもりだったが、あまりに政憲が呑気過ぎて勢いを削がれてしまった。それに、直樹が生徒会の業務をこなした上で学年二位を保っていることを考えると、このまま引き下がることは貴之の敗北を意味していた。
結局、貴之は断ることをやめることにした。そして、直樹の挑戦を受けることにした。
打ち合わせが終わると、貴之は無言で生徒会室を出て行った。
「おい木下、待てよ」
早足で廊下を歩く貴之に、直樹は小走りで追いついた。
「どう、生徒会は。そんなに悪くなさそうだろ」
貴之は直樹を無視したまま歩く。
「吉本さんも三上も結構良い奴だしさ、木下も気が合うと思うよ」
瞬間、貴之は足を止め、直樹を睨み付けた。
「…うるさいんだよ。俺に構うな。俺を蹴落としたいのか⁉︎」
「………」
「それともお前は俺に恩を売り付けたいのか?仲間に入れてくれて有難うとでも言わせたいのか?」
微かに、それまで穏やかだった直樹の表情が曇った。
「…別に。そんなつもりはないよ」
「それなら何だ?こんな下らない策略考えてる暇があるなら役員なんかやめてもっと勉強すれば良いだけのことだろう」
二人の他誰もいない廊下に、貴之の冷たい言葉が響く。直樹は貴之を、穏やかだが怒りの入り混じった目で見つめた。
「…可哀想な奴だな、木下って」
「はっ…俺を嵌めた奴が言う台詞か」
「俺は悪いけど、木下みたく順位に執着はないんだ。別にテストの順位が何位だろうが、俺はどうだって良い」
「お前が良くたって俺は良くないんだ。お前と一緒にするな」
直樹の視線は憐みすら帯びていた。
「淋しいこと言うね。がっかりしたよ」
(…がっかりした、だと?勝手に期待する方が悪い。俺はこういう人間なのだから)
貴之はずっと睨み付けていたが、直樹は意に介さない。
「ついでだから君に言っておくよ。俺が君を生徒会に推薦したのは、君を蹴落としたいからでも学校に貢献させたいからでもないよ」
「じゃあ何故」
「単にあんたが狼狽える様が見たかったんだよ。その能面みたいな顔の裏で何を考えてるか、どんな反応するか、見てみたいと思ったんだけど…思ったよりつまんなかったな」
貴之を通り越して、直樹は足早に去っていった。
(…どっちが自分勝手なんだよ…)
貴之は呆然としていた。
(俺はあいつの暇つぶしのためにこんなことに付き合わされたっていうのか…?ふざけるな…!)
階段を降りる直樹の足音が静かな廊下に響く。貴之はその音にすら怒りを覚えて、目の前の白い壁に拳をぶつける。壁には傷一つつかず、痛んだのは彼の拳だけだった。小さく舌打ちすると、貴之は直樹が降りたのとは違う階段に向かって歩き出した。
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