異世界は鬼畜でした。〜クラス転移したが唯一スキルなしで見放された俺は最後の魔女と出会い最強に成り代わる〜

丸手音狐

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一章

7.買い物しよ

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「ハルト、まずはお買い物しよ」

「買い物?」

「ハルト、そのままだと服が変だから私が買ってあげる」

「……変?」

 優しさの中に組み込まれた悪口に軽く傷ついてしまうハルト。だがそれが冗談だという事をなんとなく理解しているハルトは会話を続ける。
 
「シノ、それでどこに買いに行くんだ?」

「この森を抜けた先にある【ヒルアール王国】」

「そ、そうか」

 ハルトは【ヒルアール王国】という名を聞いて浮かない顔をした。それもそのはず。【ヒルアール王国】はハルト達が転移してきた国だからである。

「ここ」

「……」

 しばらく森を歩き【ヒルアール王国】に到着した。しかしあまり元気のないハルトを見てシノが腕に抱きついて「どうしたの?」と聞いた。

 ハルトは張りのない声で答える。

「この国に俺を見放したやつらがいるんだ」

「大丈夫。私が倒すから」

「いやそこまでしなくてもいいんだけど。出来るだけバレたくはないというか……」

「わかった。その為にも早く買いに行こ」

「あぁ。ありがとう」

 シノはハルトの腕に抱きついたまま【ヒルアール王国】の街を歩き始める。ハルトは皆がいないかキョロキョロしながら確認していると最初のシノとの会話を思い出し気になる事を聞いてみた。

「そう言えばシノは変なやつに追いかけられてたって言ってたけどどうしてなんだ? やっぱり魔女である事が関係してたりするのか?」

「そう。変な奴らは多分私が最後の魔女だから狙ってきてる」

「なら尚更こんなに堂々と街に出てきて良いのか?」

「大丈夫。もうハルトがいる」

「そ、そうだな。一人より二人の方が安全だもんな」

 会話をしているとシノの目当てのお店に辿り着き二人は中に入っていった。

「ハルト、ここで待ってて」

「わかった」

 シノはスタスタと小走りに店の奥に走っていった。その間もハルトは店の窓から外を眺め警戒をしていた。

「ハルト、お待たせ。これ着てみて」

 シノはハルトのサイズに合う白いコートを持ってきてそう言った。ハルトはその白いコートを受け取ると早速羽織る。

「どう?」

「いい感じだな」

 シノが選んだ白いコートをハルトはすっかり気に入ったようだった。買ってくるからと言ってハルトにコートを脱がせシノは店の人がいるところへスタスタと小走りで向かった。
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