異世界は鬼畜でした。〜クラス転移したが唯一スキルなしで見放された俺は最後の魔女と出会い最強に成り代わる〜

丸手音狐

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一章

18.クラスside2

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 何時間も聞き周り夜になったがハルトは見つかることはなかった。
 だが三人は探すことを諦めなかった。

 捜索二日目。
 クラスメイトの沖田おきだかえで落合おちあい京香きょうか朝稲あさいな麻衣美まいみもハルトの捜索を手伝うと志願した。みんながハルトの行方を探しているのを気に食わない和希は馬車の横で孝汰と何かを話していた。

「孝汰、東雲君は生きてると思うか?」

「俺はなんとも。もし生きていたらどうするんだ?」

「それは決まっているよ。他に見つかる前に見つけ出し消せば良い」

「わかった。他の奴にも伝えておくか」

「いやこっちで人を選ぶよ」

「……どうしたんだ、和希。馬車なんか見つめて。乗りたいのか?」

「いや、なんでもないさ」

 
@@


 二日目も夜を迎え捜索メンバーは屋敷の海斗の部屋に集まって今日得ることのできた情報を共有することになっていた為一同が部屋に集まる。

「誰か何かわかった事はあったか?」

 海斗が皆に質問すると楓が「はいはい!!」と手を挙げた。みんなが楓に視線を向ける。

「私は服屋みたいなところに行ったんだけどどうやらハルトくんと特徴が似てる男の子が銀髪の超絶美少女と来たって店の人が言ってたよ」

「ハルトが女といるってことか???」

「そうみたい。お揃いの白いコートを買ってうふふきゃははしてたって店の人が楽しそうに言ってた」

「おーう、まじかぁ。殴ったろうかな」

 楓の話しが終わった後に海斗が他に情報を得た人がいないかと聞くと「はいはい!!」と言って再び楓が手を挙げる。

「さすが楓」

「京香~褒めすぎ! これも全部能力スキルのおかげだよ」

 沖田楓の能力スキルは【超嗅覚】である。
 この能力スキルは発動したのちに探したい人の匂いを嗅ぐことで大まかな場所を特定する事ができる。他にも敵意を発している者が近くに接近していると強い匂いを感じ取る事が出来る。

「でもやっぱりハルトくんの制服の匂いを嗅いだ時は変態になった気分だったよ」

「確かに興奮してたけど沖田の場合犬みたいだったけどな」

「こ、興奮だなんて!」

「ほらお前達、話しが進んでないぞ」

 一条先生に怒られた楓は気を取り直して話しを再開する。

「どうやらハルトくんは宿に泊まってたみたい。宿の人に聞いたら可愛い女の子と入っていったぜって言ってたよ。念のためハルトくんが泊まった部屋に言って布団の匂いを嗅いだらばっちりハルトくんだった。それと知らない人の匂いも感じたよ」

「楓、ありがとう。それでハルトはその後どこに行ったかわかる?」

「それが途中までは二種類の匂いを感じて辿ってたんだけど途中で消えちゃって」

「馬車に乗ってどこかへ移動したか第三者によっていきなり拐われた。どちらかだろうな。きっと」

 楓の話しを聞いてダリアはひとまずそういう結論を導き出した。周りの生徒も同様にその結論に異論なく賛成した。第三者によって拐われた場合騒ぎになる可能性があるため消去法で馬車に乗ってどこかへ行ったという考えをした海斗は早速馬車に乗って探しに行こうと提案する。しかしそれはダリアによって却下されてしまった。

 その理由としてはハルトがどこに向かったかなど誰にもわかるわけがないため無謀であるということ。そしてもう一つは海斗達は世界を救う為に召喚されたということである。もしもの時に備えて海斗達は全員揃っていなければならない。だからこそ簡単に別れて行動する事が出来ないのだ。

「すまない……」

 事情を知っているダリアは罪悪感に飲まれながらも精一杯の謝罪をした。だが必死に探して得た情報だったがそれも全て世界を救うという使命によって消されてしまった。そして皆、海斗の部屋で暗い表情を浮かべるのだった。
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