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第4章
ウワサ話
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翌朝。私はまとめた髪に、昨日そーちゃんからもらった星のバレッタをつけて登校した。
「ねえ。あの子だよ、澄野さんって」
「え~。普通じゃん」
……ん?
私が下駄箱で上履きに履き替えていると、通りすがりの女の子たちに、やけにジロジロ見られることに気づいた。
なんだろう? 今日はやけに視線を感じるような……。
不思議に思いながら私が、2階の自分の教室へと向かって歩いていると。
「あの子だよ、想良くんの彼女」
「えーっ。うそー」
……え? 彼女?!
彼女って、なに!?
「おっ、おはよ……」
「あっ、澄野さん!」
私が教室に行くと、クラスメイトの女の子何人かがこちらに駆け寄ってきた。
「あの……澄野さん。想良くんと付き合ってるって、ホント!?」
……へ?
「そっ、そーちゃんと付き合ってるって……私が!? なんで!?」
どうして、そんなことに?
「昨日、想良くんと澄野さんが二人でショッピングモールにいるのを見たって子がいるんだよ」
え!?
「しかも二人が、抱き合ってたって!」
うそ。まさかあのとき、誰かに見られていたなんて。
「あっ、あれは。私がつまずいて転びそうになったところを、そーちゃんが受け止めてくれて。決して抱き合ってたわけでは……」
「だけど、二人で出かけてたんだよね? わたし、想良くんのことが好きだからショックで……」
クラスメイトのミサちゃんが、涙目になる。
わーっ! まずい。これじゃあ、私が泣かせちゃってるみたいだよ。早く誤解を解かなきゃ。
「ちっ、違うの。それは、誤解で……」
「……どうした?」
私がどうにか弁解しようとアタフタしていると、突然背後から低い声が聞こえた。
「きゃっ。一之瀬くん!?」
ミサちゃんの驚いた声につられて振り返ると、後ろに立っていたのは陽向だった。
こんなとき、いつもの陽向なら絶対にスルーするはずなのに。まさか、声をかけてくるなんて。
「みんなで星奈に寄ってたかって、何やってんだよ。まさか……いじめてるとかじゃないだろうな?」
陽向の目が、一気に鋭くなる。
「あっ、あの。わたしたちは、昨日澄野さんが想良くんと二人で出かけていたのが気になって。理由を聞いていただけで……」
「ふーん。星奈、昨日友達と出かけるって言ってたの……あれ、想良とだったんだ」
陽向に言われて、なぜか後ろめたい気持ちになってしまう。
「うん。でも、昨日はそーちゃんの買い物に付き合っただけで。私とそーちゃんが、お付き合いしてるわけじゃないから」
「えー。ほんとかなー?」
ミサちゃんや他の女の子たちが、疑いの眼差しを私に向ける。
「どうせ、嘘なんじゃないの?」
「……っ」
すぐに信じてもらえないなんて、悲しい。
「ほっ、本当に私は……」
「……星奈は、嘘つくようなヤツじゃねえよ」
陽向が私の前に立ち、キッパリと言い切る。
「少なくとも俺は、星奈の言うことを信じる」
陽向……!
「みんなー。グッモーニン……って、あれ? 皆で集まってどうしたの?」
登校してきたそーちゃんが、大きな目を更に大きくさせる。
「想良と星奈が昨日、二人で出かけてたところを誰かが見てたらしくて。お前らが付き合ってるんじゃないかって、噂になってんだよ」
陽向がそーちゃんを、睨みつける。
「オー、ソーリー。昨日は、僕のいとこの誕生日プレゼントを買うのに、せーちゃんに付き合ってもらってただけなんだよ。誤解を招くようなことをしちゃって、ごめんねぇ」
「なんだあ」
「良かったーっ」
そーちゃんの言葉に、ミサちゃんたちはようやく信じたようで。みんな、私から離れていく。
「陽向!」
「なに?」
「あの。私のこと、かばってくれてありがとう」
「……別に。幼なじみなんだから、これくらい当然だろ」
それだけ言うと、陽向はスタスタと自分の席へと歩いていく。
「せーちゃん。昨日僕の買い物に付き合ってもらったせいで、こんなことになってごめんね?」
「ううん」
「改めて、昨日はほんとにありがとう。プレゼントしたバレッタもつけてくれてて、嬉しいよ。それと……」
そーちゃんの唇が、私の耳元へと近づく。
「せーちゃんが僕の彼女だってこと、噂じゃなく僕は本当にそうなればいいなって思ってる」
へ!?
「僕は、いつでも大歓迎だよ」
そーちゃんが、パチンと片目を閉じる。
だ、大歓迎って……。
「昨日せーちゃんに買い物に付き合ってもらったのは、プレゼント選びももちろんあるけど。一番は、休みの日に僕がせーちゃんに会いたかったからなんだよね」
え!?
「良ければまた、一緒に出かけようね。できれば今度は……正真正銘のデートとして」
「~っ!」
そーちゃんのまさかの発言に、私はただ顔を赤くさせることしかできなかった。
「ねえ。あの子だよ、澄野さんって」
「え~。普通じゃん」
……ん?
私が下駄箱で上履きに履き替えていると、通りすがりの女の子たちに、やけにジロジロ見られることに気づいた。
なんだろう? 今日はやけに視線を感じるような……。
不思議に思いながら私が、2階の自分の教室へと向かって歩いていると。
「あの子だよ、想良くんの彼女」
「えーっ。うそー」
……え? 彼女?!
彼女って、なに!?
「おっ、おはよ……」
「あっ、澄野さん!」
私が教室に行くと、クラスメイトの女の子何人かがこちらに駆け寄ってきた。
「あの……澄野さん。想良くんと付き合ってるって、ホント!?」
……へ?
「そっ、そーちゃんと付き合ってるって……私が!? なんで!?」
どうして、そんなことに?
「昨日、想良くんと澄野さんが二人でショッピングモールにいるのを見たって子がいるんだよ」
え!?
「しかも二人が、抱き合ってたって!」
うそ。まさかあのとき、誰かに見られていたなんて。
「あっ、あれは。私がつまずいて転びそうになったところを、そーちゃんが受け止めてくれて。決して抱き合ってたわけでは……」
「だけど、二人で出かけてたんだよね? わたし、想良くんのことが好きだからショックで……」
クラスメイトのミサちゃんが、涙目になる。
わーっ! まずい。これじゃあ、私が泣かせちゃってるみたいだよ。早く誤解を解かなきゃ。
「ちっ、違うの。それは、誤解で……」
「……どうした?」
私がどうにか弁解しようとアタフタしていると、突然背後から低い声が聞こえた。
「きゃっ。一之瀬くん!?」
ミサちゃんの驚いた声につられて振り返ると、後ろに立っていたのは陽向だった。
こんなとき、いつもの陽向なら絶対にスルーするはずなのに。まさか、声をかけてくるなんて。
「みんなで星奈に寄ってたかって、何やってんだよ。まさか……いじめてるとかじゃないだろうな?」
陽向の目が、一気に鋭くなる。
「あっ、あの。わたしたちは、昨日澄野さんが想良くんと二人で出かけていたのが気になって。理由を聞いていただけで……」
「ふーん。星奈、昨日友達と出かけるって言ってたの……あれ、想良とだったんだ」
陽向に言われて、なぜか後ろめたい気持ちになってしまう。
「うん。でも、昨日はそーちゃんの買い物に付き合っただけで。私とそーちゃんが、お付き合いしてるわけじゃないから」
「えー。ほんとかなー?」
ミサちゃんや他の女の子たちが、疑いの眼差しを私に向ける。
「どうせ、嘘なんじゃないの?」
「……っ」
すぐに信じてもらえないなんて、悲しい。
「ほっ、本当に私は……」
「……星奈は、嘘つくようなヤツじゃねえよ」
陽向が私の前に立ち、キッパリと言い切る。
「少なくとも俺は、星奈の言うことを信じる」
陽向……!
「みんなー。グッモーニン……って、あれ? 皆で集まってどうしたの?」
登校してきたそーちゃんが、大きな目を更に大きくさせる。
「想良と星奈が昨日、二人で出かけてたところを誰かが見てたらしくて。お前らが付き合ってるんじゃないかって、噂になってんだよ」
陽向がそーちゃんを、睨みつける。
「オー、ソーリー。昨日は、僕のいとこの誕生日プレゼントを買うのに、せーちゃんに付き合ってもらってただけなんだよ。誤解を招くようなことをしちゃって、ごめんねぇ」
「なんだあ」
「良かったーっ」
そーちゃんの言葉に、ミサちゃんたちはようやく信じたようで。みんな、私から離れていく。
「陽向!」
「なに?」
「あの。私のこと、かばってくれてありがとう」
「……別に。幼なじみなんだから、これくらい当然だろ」
それだけ言うと、陽向はスタスタと自分の席へと歩いていく。
「せーちゃん。昨日僕の買い物に付き合ってもらったせいで、こんなことになってごめんね?」
「ううん」
「改めて、昨日はほんとにありがとう。プレゼントしたバレッタもつけてくれてて、嬉しいよ。それと……」
そーちゃんの唇が、私の耳元へと近づく。
「せーちゃんが僕の彼女だってこと、噂じゃなく僕は本当にそうなればいいなって思ってる」
へ!?
「僕は、いつでも大歓迎だよ」
そーちゃんが、パチンと片目を閉じる。
だ、大歓迎って……。
「昨日せーちゃんに買い物に付き合ってもらったのは、プレゼント選びももちろんあるけど。一番は、休みの日に僕がせーちゃんに会いたかったからなんだよね」
え!?
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「~っ!」
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