27 / 30
第5章
本当の想い~陽向side~①
しおりを挟む
この日、部活を終えた俺はいつも通り家へと帰ってきた。
「あっ、陽向くん!」
帰宅するため俺が近所の星奈の家の前を通ると、おばさんが立っていた。
「おかえりなさい」
「ただいまです」
星奈とよく似た笑顔で俺に声をかけてくれるも、七星おばさんはどこか元気がないように見える。
「あの、どうかされました?」
「それがね、星奈がまだ帰っていないのよ」
「え!?」
まだ帰ってないって……もう18時30分を過ぎてるぞ?
確か星奈の家の門限は、18時だったよな?
俺みたいに部活をやってるなら、練習で帰りが遅くなることもあるかもしれないけど。あいつは、帰宅部だし。
確か、今日もホームルームが終わって、いつも通りに山下さんと教室を出ていく星奈を見かけたけど。
「連絡もないから、あたし心配で。陽向くん、あの子から何か聞いてない?」
「いえ……」
帰っていないとなると、さすがに心配だな。
星奈が門限を破ったのは、隣町の公園で球技大会のバスケの練習をしていたあのときの一度だけ。
真面目なあいつが、おばさんに黙って家に帰らないなんてことはありえない。
俺はスマホを取り出し、星奈に電話をかける。だけど、いくら待っても星奈が電話に出ることはなく、留守番電話のアナウンスが流れだす。
何だろう。ものすごく嫌な予感がする。
俺は猛ダッシュで自分の家に行き、学校のカバンを置くと、制服姿のまま家を出る。
すると、頬にぽつんと冷たいものが当たった。
「ちっ。こんなときに雨かよ」
俺は傘を手に取ると、星奈の家へと向かって走る。
「陽向くん!?」
「あの。俺、今から星奈のこと探しにいきます」
「え!?」
「もし星奈が帰ってくるといけないので、おばさんはこのまま家にいてください」
おばさんに早口で言うと、俺はひとり走り出した。
星奈……どこだ?
俺は、星奈の行きそうなところを探す。
近所の公園。駅前の本屋にカフェ。俺が思いつく限りの場所には、全て行ってみたけれど。どこにも星奈の姿はなかった。
「はぁ、はぁ……っ」
そうこうしているうちに、時刻は19時を過ぎた。
先ほど降り出した雨は、時間が経つごとにどんどん雨足が強くなっていく。
スマホを確かめてみるも、星奈からも七星おばさんからも連絡はなかった。
「ったく。どこに行っちまったんだよ、星奈」
もしも星奈に何かあったら、俺は……。
* * *
──俺は、物心ついた時からずっと、星奈のことが好きだった。
星奈は、昔からとにかく可愛くて。ガキの頃は泣き虫で、よく転ぶ危なっかしいヤツだったけど。
素直で、優しくて。どんなことにも一生懸命で。そんな星奈のことが、俺は誰よりも好きだった。
可愛い星奈を俺がずっとそばで守ってやりたいと、子どもながらに思っていた。
だけど、小学5年生のある日。俺が学校に行くと、クラスメイトたちは星奈が俺のことを好きだという話でもちきりだった。
もしかして星奈と両想いなのかと、俺は胸が弾んだけれど。
『なあ。陽向、ひょっとしてお前も澄野のことが好きなのかよー?』
クラスで目立つ男子が、からかうように俺に聞いてきた。
そのうえクラスの大半の男子は、ニヤニヤしながら面白そうにこちらを見ているから。
無性に腹が立って。こんなヤツらの前で、星奈に告白なんかしたくないと思った俺は……。
『はあ? 何を言ってんだよ。俺は別に、せーなのことなんて好きじゃねえよ』
ついそんなことを、口走ってしまった。
そのあとすぐ『陽向のことが好きだなんて、ウソだ』と星奈に言われたときは、ハンマーで殴られたみたいにショックで。一瞬で、天国から地獄に突き落とされたような気分になった。
俺は、こぶしを握りしめる。
星奈が、俺を好きじゃないって分かってるのに。俺が星奈のことを、一方的に好きでい続けても辛いだけから。
彼女への想いを断ち切るためにも、星奈とはもう関わらないようにしよう。
失恋直後のショックが大きかった俺は、そんなことを思ってしまった。だから……。
このとき俺は、ただ感情のままに『星奈とはもう絶交だ』と、最低なことを言ってしまったんだ。
クラスのみんなの前で、大々的に宣言してしまったからには、もう取り消すことはできなくて。
それ以来、俺は星奈のことを避けるようになり、いつしか本当に口も全くきかなくなってしまった。
だけど、星奈と関わらなくなったからといって、彼女への想いがゼロになることはなかった。
それどころか星奈への想いは、日に日に大きくなるばかり。
だから、俺は……星奈以外の女子と付き合うなんて考えられなくて。学校で女子に告白されても、全て断っていた。
ずっとこのまま星奈への想いを隠して、ただ彼女を見つめるだけの日々が続くのだと思っていたら。
──『陽向。実はお前には、許嫁がいるんだよ』
中学2年生になったある日。父さんから突然、俺に許嫁がいることを打ち明けられた。
その相手が星奈だと知ったときは、びっくりしたけど。星奈との関係を修復する、良い機会だと思った。
最初は、なかなか素直になれなくて。許嫁として、カフェで星奈との最初の顔合わせのときは『こいつが許嫁とかありえない』とか、心にもないことを言ってしまったけど。
星奈が許嫁で、本当は飛び跳ねたいくらいに嬉しかった。
それから俺は、星奈と二人で一緒に過ごす時間が増えた。
中学生になった星奈は、いつの間にか料理がすごく上手になってて。星奈が作ってくれるご飯は、どれもすげー美味くて。
星奈は、バスケとか苦手なことでも嫌な顔を全く見せずにいつも一生懸命頑張ってて。
俺はいつしか星奈のことが、もっともっと好きになっていった。
これからも許嫁として、星奈のそばにいたい。そして、彼女と幼なじみ以上の関係になりたい。
そう強く思うようになったある日。虹輝や想良が、星奈に好意を寄せていることを知った。
あいつらは、俺と違って積極的にアプローチするから。
このままでは、いつか星奈を取られるかもしれないと思ったら気が気じゃなかった。
誰にも星奈を、奪われたくない。
星奈の隣は、誰にも譲りたくない。
だったら……正直に好きって伝えよう。
焦った俺は、ここに来てようやく星奈に告白することを決めた。
だから……今、星奈の身に何かあったらダメなんだよ──!
「あっ、陽向くん!」
帰宅するため俺が近所の星奈の家の前を通ると、おばさんが立っていた。
「おかえりなさい」
「ただいまです」
星奈とよく似た笑顔で俺に声をかけてくれるも、七星おばさんはどこか元気がないように見える。
「あの、どうかされました?」
「それがね、星奈がまだ帰っていないのよ」
「え!?」
まだ帰ってないって……もう18時30分を過ぎてるぞ?
確か星奈の家の門限は、18時だったよな?
俺みたいに部活をやってるなら、練習で帰りが遅くなることもあるかもしれないけど。あいつは、帰宅部だし。
確か、今日もホームルームが終わって、いつも通りに山下さんと教室を出ていく星奈を見かけたけど。
「連絡もないから、あたし心配で。陽向くん、あの子から何か聞いてない?」
「いえ……」
帰っていないとなると、さすがに心配だな。
星奈が門限を破ったのは、隣町の公園で球技大会のバスケの練習をしていたあのときの一度だけ。
真面目なあいつが、おばさんに黙って家に帰らないなんてことはありえない。
俺はスマホを取り出し、星奈に電話をかける。だけど、いくら待っても星奈が電話に出ることはなく、留守番電話のアナウンスが流れだす。
何だろう。ものすごく嫌な予感がする。
俺は猛ダッシュで自分の家に行き、学校のカバンを置くと、制服姿のまま家を出る。
すると、頬にぽつんと冷たいものが当たった。
「ちっ。こんなときに雨かよ」
俺は傘を手に取ると、星奈の家へと向かって走る。
「陽向くん!?」
「あの。俺、今から星奈のこと探しにいきます」
「え!?」
「もし星奈が帰ってくるといけないので、おばさんはこのまま家にいてください」
おばさんに早口で言うと、俺はひとり走り出した。
星奈……どこだ?
俺は、星奈の行きそうなところを探す。
近所の公園。駅前の本屋にカフェ。俺が思いつく限りの場所には、全て行ってみたけれど。どこにも星奈の姿はなかった。
「はぁ、はぁ……っ」
そうこうしているうちに、時刻は19時を過ぎた。
先ほど降り出した雨は、時間が経つごとにどんどん雨足が強くなっていく。
スマホを確かめてみるも、星奈からも七星おばさんからも連絡はなかった。
「ったく。どこに行っちまったんだよ、星奈」
もしも星奈に何かあったら、俺は……。
* * *
──俺は、物心ついた時からずっと、星奈のことが好きだった。
星奈は、昔からとにかく可愛くて。ガキの頃は泣き虫で、よく転ぶ危なっかしいヤツだったけど。
素直で、優しくて。どんなことにも一生懸命で。そんな星奈のことが、俺は誰よりも好きだった。
可愛い星奈を俺がずっとそばで守ってやりたいと、子どもながらに思っていた。
だけど、小学5年生のある日。俺が学校に行くと、クラスメイトたちは星奈が俺のことを好きだという話でもちきりだった。
もしかして星奈と両想いなのかと、俺は胸が弾んだけれど。
『なあ。陽向、ひょっとしてお前も澄野のことが好きなのかよー?』
クラスで目立つ男子が、からかうように俺に聞いてきた。
そのうえクラスの大半の男子は、ニヤニヤしながら面白そうにこちらを見ているから。
無性に腹が立って。こんなヤツらの前で、星奈に告白なんかしたくないと思った俺は……。
『はあ? 何を言ってんだよ。俺は別に、せーなのことなんて好きじゃねえよ』
ついそんなことを、口走ってしまった。
そのあとすぐ『陽向のことが好きだなんて、ウソだ』と星奈に言われたときは、ハンマーで殴られたみたいにショックで。一瞬で、天国から地獄に突き落とされたような気分になった。
俺は、こぶしを握りしめる。
星奈が、俺を好きじゃないって分かってるのに。俺が星奈のことを、一方的に好きでい続けても辛いだけから。
彼女への想いを断ち切るためにも、星奈とはもう関わらないようにしよう。
失恋直後のショックが大きかった俺は、そんなことを思ってしまった。だから……。
このとき俺は、ただ感情のままに『星奈とはもう絶交だ』と、最低なことを言ってしまったんだ。
クラスのみんなの前で、大々的に宣言してしまったからには、もう取り消すことはできなくて。
それ以来、俺は星奈のことを避けるようになり、いつしか本当に口も全くきかなくなってしまった。
だけど、星奈と関わらなくなったからといって、彼女への想いがゼロになることはなかった。
それどころか星奈への想いは、日に日に大きくなるばかり。
だから、俺は……星奈以外の女子と付き合うなんて考えられなくて。学校で女子に告白されても、全て断っていた。
ずっとこのまま星奈への想いを隠して、ただ彼女を見つめるだけの日々が続くのだと思っていたら。
──『陽向。実はお前には、許嫁がいるんだよ』
中学2年生になったある日。父さんから突然、俺に許嫁がいることを打ち明けられた。
その相手が星奈だと知ったときは、びっくりしたけど。星奈との関係を修復する、良い機会だと思った。
最初は、なかなか素直になれなくて。許嫁として、カフェで星奈との最初の顔合わせのときは『こいつが許嫁とかありえない』とか、心にもないことを言ってしまったけど。
星奈が許嫁で、本当は飛び跳ねたいくらいに嬉しかった。
それから俺は、星奈と二人で一緒に過ごす時間が増えた。
中学生になった星奈は、いつの間にか料理がすごく上手になってて。星奈が作ってくれるご飯は、どれもすげー美味くて。
星奈は、バスケとか苦手なことでも嫌な顔を全く見せずにいつも一生懸命頑張ってて。
俺はいつしか星奈のことが、もっともっと好きになっていった。
これからも許嫁として、星奈のそばにいたい。そして、彼女と幼なじみ以上の関係になりたい。
そう強く思うようになったある日。虹輝や想良が、星奈に好意を寄せていることを知った。
あいつらは、俺と違って積極的にアプローチするから。
このままでは、いつか星奈を取られるかもしれないと思ったら気が気じゃなかった。
誰にも星奈を、奪われたくない。
星奈の隣は、誰にも譲りたくない。
だったら……正直に好きって伝えよう。
焦った俺は、ここに来てようやく星奈に告白することを決めた。
だから……今、星奈の身に何かあったらダメなんだよ──!
1
あなたにおすすめの小説
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
笑いの授業
ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。
文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。
それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。
伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。
追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。
まぼろしのミッドナイトスクール
木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。
不幸でしあわせな子どもたち 「しあわせのふうせん」
山口かずなり
絵本
小説 不幸でしあわせな子どもたち
スピンオフ作品
・
ウルが友だちのメロウからもらったのは、
緑色のふうせん
だけどウルにとっては、いらないもの
いらないものは、誰かにとっては、
ほしいもの。
だけど、気づいて
ふうせんの正体に‥。
【完結】キスの練習相手は幼馴染で好きな人【連載版】
猫都299
児童書・童話
沼田海里(17)は幼馴染でクラスメイトの一井柚佳に恋心を抱いていた。しかしある時、彼女は同じクラスの桜場篤の事が好きなのだと知る。桜場篤は学年一モテる文武両道で性格もいいイケメンだ。告白する予定だと言う柚佳に焦り、失言を重ねる海里。納得できないながらも彼女を応援しようと決めた。しかし自信のなさそうな柚佳に色々と間違ったアドバイスをしてしまう。己の経験のなさも棚に上げて。
「キス、練習すりゃいいだろ? 篤をイチコロにするやつ」
秘密や嘘で隠されたそれぞれの思惑。ずっと好きだった幼馴染に翻弄されながらも、その本心に近付いていく。
※現在完結しています。ほかの小説が落ち着いた時等に何か書き足す事もあるかもしれません。(2024.12.2追記)
※「キスの練習相手は〜」「幼馴染に裏切られたので〜」「ダブルラヴァーズ〜」「やり直しの人生では〜」等は同じ地方都市が舞台です。(2024.12.2追記)
※小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+、Nolaノベル、ツギクルに投稿しています。
※【応募版】を2025年11月4日からNolaノベルに投稿しています。現在修正中です。元の小説は各話の文字数がバラバラだったので、【応募版】は各話3500~4500文字程になるよう調節しました。67話(番外編を含む)→23話(番外編を含まない)になりました。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
こちら第二編集部!
月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、
いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。
生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。
そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。
第一編集部が発行している「パンダ通信」
第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」
片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、
主に女生徒たちから絶大な支持をえている。
片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには
熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。
編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。
この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。
それは――
廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。
これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、
取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。
未来スコープ ―キスした相手がわからないって、どういうこと!?―
米田悠由
児童書・童話
「あのね、すごいもの見つけちゃったの!」
平凡な女子高生・月島彩奈が偶然手にした謎の道具「未来スコープ」。
それは、未来を“見る”だけでなく、“課題を通して導く”装置だった。
恋の予感、見知らぬ男子とのキス、そして次々に提示される不可解な課題──
彩奈は、未来スコープを通して、自分の運命に深く関わる人物と出会っていく。
未来スコープが映し出すのは、甘いだけではない未来。
誰かを想う気持ち、誰かに選ばれない痛み、そしてそれでも誰かを支えたいという願い。
夢と現実が交錯する中で、彩奈は「自分の気持ちを信じること」の意味を知っていく。
この物語は、恋と選択、そしてすれ違う想いの中で、自分の軸を見つけていく少女たちの記録です。
感情の揺らぎと、未来への確信が交錯するSFラブストーリー、シリーズ第2作。
読後、きっと「誰かを想うとはどういうことか」を考えたくなる一冊です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる