21 / 27
第4章
真実~彗side~①
しおりを挟む
「あの、宇山くん……いや、三池くん、ちょっと良いですか?」
放課後。菜乃花のなくした髪飾りを探して中庭を歩いていると、知らない女子に声をかけられた。
「何か用?」
声をかけられた以上は知らんぷりすることもできず、俺は聞き返す。
聞かなくても、緊張した面持ちの彼女を見ていれば、だいたい察しはつくけど。
「あの、私……あなたのことが好きなんです。付き合ってください!」
「……」
目の前で頬を赤らめる女子を、俺は冷めた目で見つめる。
「ごめん。俺、いま付き合ってる子がいるから」
「そう、ですよね」
涙目になりながら、彼女は走っていった。
「はぁ……」
もう何度目か分からない告白に、ため息がこぼれる。
素性を明かしてからというもの、俺はなぜか学校で異様にモテるようになった。
身分を隠していた頃から、俺には菜乃花という彼女がいると公になっていたはずなのに。どうして、俺に告白してくるのだろう。
人から好意を抱いてもらうことは、本来なら喜ぶべきことなのだろう。だが、俺が素性を隠していたときは見向きもせず、俺が三池財閥の御曹司だと明らかになった途端に告白してくる彼女たちに、良い気はしなかった。
きっと彼女たちは、俺自身ではなく、三池財閥の御曹司という肩書きだけを見ている。そんなことに、とっくに慣れてしまったはずなのに、胸の奥に冷たい寂しさが広がるのを感じた。
「……っ」
こんなことなら、素顔をみんなの前で晒さないほうが良かったのだろうか。
そうしたら、毎日女子に告白されたりすることもなく、今よりも穏やかな学校生活を送れて……いや、それはダメだ。
あのとき菜乃花は俺との契約のせいで、伊集院に二股だとか言われて責められていたのに。
何も言わずにただ隣で黙って見ているなんて、そんなの無理だった。
俺は、自分の身の安全よりも、菜乃花のことを守りたかったから。
自分以上に大切で、大好きな人のことを……。
菜乃花に対して、最初はただの転校生という印象しかなかった。
だけど……。
『江藤さん、大丈夫!? 保健室行こう』
ある日の体育の授業中、突然体調を崩したクラスメイトを心配した菜乃花は、迷うことなく彼女に駆け寄り、軽々と横抱きにして保健室まで連れて行った。
なんだ、あれは……。
驚きと、それ以上に胸を揺さぶる感動を覚えた。他の女子が騒然とする中で、彼女だけは、何の迷いもなく、ただ目の前の人を助けるために動いていた。
その姿に、俺は初めて彼女の「強さ」と「優しさ」を目の当たりにした。
菜乃花に興味をもった俺は、それ以来、彼女をこっそり観察するようになった。
菜乃花は、頼まれてもいない教室の花瓶の水を毎日替えていたり。みんなが嫌がる先生の雑用なんかも、率先して手伝っていたり。
まだ転校してきたばかりで、学校に馴染むために、無理をしてやっているだけなのかもしれないと思っていたけど。
それから1週間、2週間が過ぎても、花瓶の水の交換や先生の手伝いは続いていた。
だから、菜乃花は単純に良い子なんだなって思った。
……あっ。羽生さんだ。
そんなある日。俺は街で偶然、菜乃花を見かけた。
「ドロボーー!」
いきなり女性の叫び声がした、と思ったら。
バッグを持って逃げるひったくり犯に菜乃花が体当たりして捕らえるまで、ほんの一瞬だった。
「まじ、すっげーな」
思わず口からこぼれる言葉。
俺は執事の見上にこっそり菜乃花のことを調べてもらい、彼女が小学生の頃に空手の全国大会で優勝経験があると聞いてはいたけれど。
菜乃花がひったくり犯を撃退する光景を目の当たりにして、やっぱり彼女は強いと確信した。
このとき、俺には菜乃花が正義のヒーローに見えたんだ。
そうして俺はすぐさま菜乃花に、自分のボディーガード兼カノジョになって欲しいと伝えた。
人となりもある程度分かっていて、そのうえ身体的にも強い彼女なら、うってつけだと思ったんだ。
菜乃花と今の関係が始まった頃は、本当に何とも思っていなかったけど。
菜乃花は、蓮がなくしたお守りを嫌な顔せず一生懸命探してくれたり。
分け隔てなく誰にでも親切で、優しくて。
そんな彼女と一緒に過ごしているうちに、いつしか俺にとって菜乃花は、かけがえのない存在になっていた。
彼女役じゃなく、菜乃花を本当の彼女にしたい。
いつの日か『早く私の王子様が現れないかなー?』と言っていた菜乃花の王子様には、自分がなりたい。
俺は柄にもなく、そんなことを思うようになっていた。
だから菜乃花のためにも、あの髪飾りは何が何でも絶対に見つけてやりたい。
俺は、菜乃花の笑顔が見たいから──!
「はぁっ。どこだよ」
俺は、学校内をひたすら走り回る。
教室や廊下はもちろん、食堂や移動教室など。下駄箱の中を、ひとつひとつ見たりもした。
だけど、髪飾りはどこにも見当たらない。
くそっ。これじゃあ、埒が明かない。
そう思った俺は、ちょうど廊下を通りかかった明るい茶髪の女子に聞いてみることにした。
「あの、すいません」
「えっ、キャッ……彗さん!?」
俺がたまたま声をかけた女子……よく見てみるとそれは、クラスメイトの伊集院だった。
「あのさ。俺、いま探し物をしてるんだけど……」
「探し物って……もしかして、羽生さんの?」
「あれ? 俺は菜乃花の物を探してるだなんて、一言も言ってないけど」
「……あっ」
しまった、という顔で、伊集院が口元を手で覆う。
「もしかして伊集院さん、何か知ってる?」
「さっ、さあ? あたしは、何も知らないけど……」
そう話す伊集院の目は、明らかに泳いでいる。
髪飾りがなくなった日。伊集院が菜乃花の席の近くにいるのを見たって、菜乃花が言っていたし……やっぱり怪しい。
「あっ、あたし、もうすぐ家庭教師が来る時間だから。そろそろ帰らないと……」
伊集院は、慌てて廊下を歩いて行こうとするが。
──ダンッ!
俺は伊集院のすぐそばの壁に勢いよく手をつき、彼女が通れないようにした。
「ひっ!」
俺を見て、サッと顔を青くする伊集院。
本当は、こんなやり方はしたくないけど。
「ねえ、伊集院さん。何か知ってるよね?」
イライラする気持ちを何とか抑え、俺は努めて笑顔で尋ねる。
「俺に教えてくれないかな?」
「ええっと……」
「俺が菜乃花にプレゼントした髪飾り、どこへやったの?」
「……っ。じ、実は……」
観念したのか、伊集院は俺に全てを白状した。
「ごめんなさい。あたしはただ、あの人に言われてやっただけなの」
「あの人って誰だ?」
「それは……」
伊集院の口から出た名前に、俺の心臓がドクンと跳ねた。
菜乃花の髪飾りを盗ったのは確かに伊集院だったけど、彼女は人から頼まれてやっただけだなんて。
「くそっ。なんで、よりによってあいつが……」
伊集院から話を聞いた俺は、急いでその場から駆け出す。
そして、廊下を走りながらブレザーのポケットからスマホを取り出し、ある人に電話をかけた。
「もしもし、今いいか? ちょっと話があるんだけど……お前に会って話したい」
放課後。菜乃花のなくした髪飾りを探して中庭を歩いていると、知らない女子に声をかけられた。
「何か用?」
声をかけられた以上は知らんぷりすることもできず、俺は聞き返す。
聞かなくても、緊張した面持ちの彼女を見ていれば、だいたい察しはつくけど。
「あの、私……あなたのことが好きなんです。付き合ってください!」
「……」
目の前で頬を赤らめる女子を、俺は冷めた目で見つめる。
「ごめん。俺、いま付き合ってる子がいるから」
「そう、ですよね」
涙目になりながら、彼女は走っていった。
「はぁ……」
もう何度目か分からない告白に、ため息がこぼれる。
素性を明かしてからというもの、俺はなぜか学校で異様にモテるようになった。
身分を隠していた頃から、俺には菜乃花という彼女がいると公になっていたはずなのに。どうして、俺に告白してくるのだろう。
人から好意を抱いてもらうことは、本来なら喜ぶべきことなのだろう。だが、俺が素性を隠していたときは見向きもせず、俺が三池財閥の御曹司だと明らかになった途端に告白してくる彼女たちに、良い気はしなかった。
きっと彼女たちは、俺自身ではなく、三池財閥の御曹司という肩書きだけを見ている。そんなことに、とっくに慣れてしまったはずなのに、胸の奥に冷たい寂しさが広がるのを感じた。
「……っ」
こんなことなら、素顔をみんなの前で晒さないほうが良かったのだろうか。
そうしたら、毎日女子に告白されたりすることもなく、今よりも穏やかな学校生活を送れて……いや、それはダメだ。
あのとき菜乃花は俺との契約のせいで、伊集院に二股だとか言われて責められていたのに。
何も言わずにただ隣で黙って見ているなんて、そんなの無理だった。
俺は、自分の身の安全よりも、菜乃花のことを守りたかったから。
自分以上に大切で、大好きな人のことを……。
菜乃花に対して、最初はただの転校生という印象しかなかった。
だけど……。
『江藤さん、大丈夫!? 保健室行こう』
ある日の体育の授業中、突然体調を崩したクラスメイトを心配した菜乃花は、迷うことなく彼女に駆け寄り、軽々と横抱きにして保健室まで連れて行った。
なんだ、あれは……。
驚きと、それ以上に胸を揺さぶる感動を覚えた。他の女子が騒然とする中で、彼女だけは、何の迷いもなく、ただ目の前の人を助けるために動いていた。
その姿に、俺は初めて彼女の「強さ」と「優しさ」を目の当たりにした。
菜乃花に興味をもった俺は、それ以来、彼女をこっそり観察するようになった。
菜乃花は、頼まれてもいない教室の花瓶の水を毎日替えていたり。みんなが嫌がる先生の雑用なんかも、率先して手伝っていたり。
まだ転校してきたばかりで、学校に馴染むために、無理をしてやっているだけなのかもしれないと思っていたけど。
それから1週間、2週間が過ぎても、花瓶の水の交換や先生の手伝いは続いていた。
だから、菜乃花は単純に良い子なんだなって思った。
……あっ。羽生さんだ。
そんなある日。俺は街で偶然、菜乃花を見かけた。
「ドロボーー!」
いきなり女性の叫び声がした、と思ったら。
バッグを持って逃げるひったくり犯に菜乃花が体当たりして捕らえるまで、ほんの一瞬だった。
「まじ、すっげーな」
思わず口からこぼれる言葉。
俺は執事の見上にこっそり菜乃花のことを調べてもらい、彼女が小学生の頃に空手の全国大会で優勝経験があると聞いてはいたけれど。
菜乃花がひったくり犯を撃退する光景を目の当たりにして、やっぱり彼女は強いと確信した。
このとき、俺には菜乃花が正義のヒーローに見えたんだ。
そうして俺はすぐさま菜乃花に、自分のボディーガード兼カノジョになって欲しいと伝えた。
人となりもある程度分かっていて、そのうえ身体的にも強い彼女なら、うってつけだと思ったんだ。
菜乃花と今の関係が始まった頃は、本当に何とも思っていなかったけど。
菜乃花は、蓮がなくしたお守りを嫌な顔せず一生懸命探してくれたり。
分け隔てなく誰にでも親切で、優しくて。
そんな彼女と一緒に過ごしているうちに、いつしか俺にとって菜乃花は、かけがえのない存在になっていた。
彼女役じゃなく、菜乃花を本当の彼女にしたい。
いつの日か『早く私の王子様が現れないかなー?』と言っていた菜乃花の王子様には、自分がなりたい。
俺は柄にもなく、そんなことを思うようになっていた。
だから菜乃花のためにも、あの髪飾りは何が何でも絶対に見つけてやりたい。
俺は、菜乃花の笑顔が見たいから──!
「はぁっ。どこだよ」
俺は、学校内をひたすら走り回る。
教室や廊下はもちろん、食堂や移動教室など。下駄箱の中を、ひとつひとつ見たりもした。
だけど、髪飾りはどこにも見当たらない。
くそっ。これじゃあ、埒が明かない。
そう思った俺は、ちょうど廊下を通りかかった明るい茶髪の女子に聞いてみることにした。
「あの、すいません」
「えっ、キャッ……彗さん!?」
俺がたまたま声をかけた女子……よく見てみるとそれは、クラスメイトの伊集院だった。
「あのさ。俺、いま探し物をしてるんだけど……」
「探し物って……もしかして、羽生さんの?」
「あれ? 俺は菜乃花の物を探してるだなんて、一言も言ってないけど」
「……あっ」
しまった、という顔で、伊集院が口元を手で覆う。
「もしかして伊集院さん、何か知ってる?」
「さっ、さあ? あたしは、何も知らないけど……」
そう話す伊集院の目は、明らかに泳いでいる。
髪飾りがなくなった日。伊集院が菜乃花の席の近くにいるのを見たって、菜乃花が言っていたし……やっぱり怪しい。
「あっ、あたし、もうすぐ家庭教師が来る時間だから。そろそろ帰らないと……」
伊集院は、慌てて廊下を歩いて行こうとするが。
──ダンッ!
俺は伊集院のすぐそばの壁に勢いよく手をつき、彼女が通れないようにした。
「ひっ!」
俺を見て、サッと顔を青くする伊集院。
本当は、こんなやり方はしたくないけど。
「ねえ、伊集院さん。何か知ってるよね?」
イライラする気持ちを何とか抑え、俺は努めて笑顔で尋ねる。
「俺に教えてくれないかな?」
「ええっと……」
「俺が菜乃花にプレゼントした髪飾り、どこへやったの?」
「……っ。じ、実は……」
観念したのか、伊集院は俺に全てを白状した。
「ごめんなさい。あたしはただ、あの人に言われてやっただけなの」
「あの人って誰だ?」
「それは……」
伊集院の口から出た名前に、俺の心臓がドクンと跳ねた。
菜乃花の髪飾りを盗ったのは確かに伊集院だったけど、彼女は人から頼まれてやっただけだなんて。
「くそっ。なんで、よりによってあいつが……」
伊集院から話を聞いた俺は、急いでその場から駆け出す。
そして、廊下を走りながらブレザーのポケットからスマホを取り出し、ある人に電話をかけた。
「もしもし、今いいか? ちょっと話があるんだけど……お前に会って話したい」
0
あなたにおすすめの小説
クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。
相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。
さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!?
「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」
星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。
「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」
「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」
ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や
帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……?
「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
「お前のこと、誰にも渡したくない」
クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1〜
おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。
とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。
最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。
先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?
推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕!
※じれじれ?
※ヒーローは第2話から登場。
※5万字前後で完結予定。
※1日1話更新。
※noichigoさんに転載。
※ブザービートからはじまる恋
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
笑いの授業
ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。
文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。
それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。
伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。
追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
オバケの謎解きスタンプラリー
綾森れん
児童書・童話
第3回きずな児童書大賞 奨励賞をいただきました! ありがとうございます!
――七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映るんだって。
小学六年生の結菜(ユイナ)が通う三日月(みかづき)小学校では、そんな噂がささやかれていた。
結菜は難関中学に合格するため、塾の夏期講習に通って勉強に励んでいる。
だが一方で、自分の将来にひそかな期待と不安をいだいてもいた。
知らない自分を知りたい結菜は、家族が留守にする夏休みのある夜、幼なじみの夏希(ナツキ)とともに七不思議めぐりを決意する。
苦労して夜の学校に忍び込んだ二人だが、出会うのは個性豊かなオバケたちばかり。
いまいち不真面目な二宮金次郎のブロンズ像から、二人はスタンプラリーの台紙を渡され、ルールを説明される。
「七不思議の謎を解けばスタンプがもらえる。順番に六つスタンプを集めて大階段の鏡のところへ持って行くと、君の知らない君自身が映し出されるんだ」
結菜と夏希はオバケたちの謎を解いて、スタンプを集められるのか?
そして大階段の鏡は二人に何を教えてくれるのか?
思春期に足を踏み入れたばかりの少女が、心の奥底に秘めた想いに気付いてゆく物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる