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番外編 男子禁制の聖なる腐女子会?!やっぱり推しは最高です?! カラーラフ画
しおりを挟む今日は月に一度の腐女子会である。本日の腐女子会は、佐野家で行われる。私は推しのカード(※ウエハース)を鞄に詰め、卯月ちゃんの家へ向かった。
ピンポーン。
「はぁい、どうも」
「あ……こんにちわ!」
玄関扉が開くと、麗しき如月様が私を出迎えてくれた。微笑みが眩しい。はぁ、イケメン眼福です。ふと、気付く。あれ? 如月様、今日、髪をひとつに、束、ね、て、る、!!!
ぉおおぉおお!!! これはレア!!! 激レア!!! 如月様のひとつ縛り!!! サイドの髪の後れ毛のこなれ感!!! えっろ!!! めっちゃえっろ!!! くぁ~~っ!!!
「ふふふ、お邪魔しまぁす~~」
「卯月さん、和室に居ます」
「待たせちゃったかな?!」
「そんなことないと思いますよ」
急いでスニーカーを脱ぎ、部屋に上がる。廊下を歩いていると、コップの乗ったお盆を両手で持つ推しに遭遇した。ここここ、こんなところで会うなんて!!! もはや運命っ!!! 愛してまぁあぁす!!!
「お邪魔してます~~」
「なんもないけどー、ゆっくりしていって~~。卯月ー、星奈ちゃん来たよー」
推しが襖を開けている!!! 襖を開ける指先がえっろ!!! シンメトリーな指の長さと手の甲のごつごつ感!! あの指先で弄ばれたい!!!!
「首かゆ……」
首筋を掻く推しの襟足から、ちらりと見える赤い跡。気になって、首筋の赤い痕をじぃっと見つめる。こ、これはもしや……キスマーク?!?! 如月様に付けられた?!?! きゃあぁあぁあ!!!!(※ただの蚊に刺され)
「お兄ちゃん、お茶ありがとう~~」
「ん。ここ置いとくね。じゃあ、俺リビングに居るねー」
「うんー、星奈やほー」
「うづちゃそ……はぁあぁっもう推しがえろ過ぎて意識飛ぶ!!!」
「そう? お兄ちゃんの通常時とか、えろ要素ないと思うけど」
和室に入ると、卯月ちゃんが襖をしっかり閉めた。ぱたん。これにてここは男子禁制同担以外立ち入り禁止。
卯月ちゃんが真剣な顔つきをして、私に手のひらを差し出した。ブツの要求だ。でもタダじゃあげないんだから!!!
「星奈ぁあぁあ!!! 推しのカード!!!」
「アレ。アレとの交換じゃないとイヤ」
お互い向き合い、正座して座る。卯月ちゃんの前にカードを5枚並べた。これは私の推しでもある。ウエハースを執念で食べまくり、推しを引き当てた愛憎のカード。そう簡単には渡せない!!!
卯月ちゃんが私の前に一枚の写真を置いた。Tシャツの下に手を突っ込み、お腹を掻いている推し。Tシャツが捲れ、腹筋チラ見せ状態。(※盗撮)
「きゃあぁぁあ!!! せくしーー!!! 腹筋がっ!!! 腹筋割れてる!!!! いやぁぁあぁあ!!!! 交換します!!!」
「やったぁ~~」
一枚、推しのカードを失ったが、これはよい!!! 素敵!!! スマホケースに入れてもいい!!! お兄様の写真を手に取り、ファイルへ仕舞う。折り曲げ厳禁。
卯月ちゃんが、また一枚、写真を私の前に置いた。今度は何かな? 手に取り、写真を確認する。流し目で物想いに耽る如月様。(※盗撮)
「んーー。麗しいけど……刺さらない」
「ぇえ~~っ!! 如月は勘が良いから中々、写真撮れないんだよ?! レア!! S Sレア!!!」
「レアって言われても~~……要らない……交換はなしで」
「………(がーーん)」
まだ私の推しのカードを狙っているらしく、卯月ちゃんがまた写真を一枚、私の前に置いた。上半身裸で濡れた髪をタオルで拭く推し。(※盗撮)
「どやぁあぁあ!!!!」
「いやぁあぁぁああ!!!! 胸筋!!! ぁあぁあぁ!!! ぱいが…ぱいがえっち!!! 交換!!! 交換で!!!! はぁあぁあっ!!!」
お兄様の写真を素早く片手で取り、目の前で眺める。これは至極眼福。ずっと見ていられる。
既に二枚の推しのカードを失っている。これ以上、推しのカードを失う訳にはいかない!!! 厳しくチェックしなければ!!!
卯月ちゃんが一枚の写真を裏返して私の前に置いた。何故裏返し? 写真を手に取り、じぃっと見つめる。目尻が垂れ、頬を真っ赤に染め、とろとろになってる推し。(※盗撮)
「きゃあぁあぁあぁあ!!!! 何この表情っ!!! とろとろで可愛すぎる!!! こんな顔されたら如月様も止まらなくなるわぁあぁあ!!!」
「渾身の一枚です。これ、撮るの苦労したから推しのカード2枚分で」
「高っ!!! めっちゃ高っ!!! くっ……でもそれだけの価値はある!!!」
幸せ~~。交換した推しの生写真を丁寧にファイルに仕舞う。お互い手に入れた推しをじぃっと眺めて、癒しのエネルギーチャージをする。それにしても今日は良い生写真が手に入った。これでしばらくは生き永らえる。
卯月ちゃんと推しカプの猥談(※二次創作BL)で盛り上がっていると、リビングからお兄様のいやらしい聞こえ、二人で後ろを振り向いた。
『弥生さん…待っ……だっ…だめっ…あっ……』
『ん~~?』
推しの聞いたことのない、えっちな可愛い声に精神が悶える。ぐはぁっ……。一体、襖の向こうでナニが行われているというのか!!! ちらりと卯月ちゃんを見る。興味津々で襖に耳を当てている。聞き過ぎじゃないの?!?!(※通常営業)
「こ…こここここれは推しカプの濡れ場?!?!」
「濡れ場可能性は大いにある!!!」
卯月ちゃんが襖をそーっと開けた。その隙間から二人でリビングの様子を窺う。う~~ん。声は聞こえるけど、ここからじゃよく見えない。
『あっ…捲っちゃやだ……そこだめっ…』
『ここならいいのかなぁ?』
そことこことはどこなのか!!! 気になる!!! 卯月ちゃんが私の肩を叩いた。何? え? リビング行くの? マジか!!! 急にほふく前進し始める卯月ちゃんに、驚きながら、私もほふく前進する。
「なんでこのスタイルなの?」
「普通に行ったら如月にバレる。すぐ気づくから」
少しずつリビングに近づくと、ローテーブルのそばで、如月様に膝抱っこされているお兄様が見えた。いやん。BL展開~~。いちゃらぶ最高。
お互いカードを見えないように手で持ち、如月様が推しの持っているカードを引こうとしている。あれ?? なんかイメージが……濡れ場は???
首を傾げ、卯月ちゃんと顔を見合わせた。
「あっだめっ!!! それだめっ!! ぁあ~~っ!!!」
「もう、睦月さんどれがババかバレバレなんですよ~~」
「弥生さんのずる~~」
「ズルじゃないです……って卯月さんと星奈さん、ほふく前進なんかして、どうしたんですか?」
如月様が私たちの方を振り向き、クスッと笑った。全てを見透かしているような、切れ長の瞳にドキッとする。
「「何もないでーーす!!!!」」
あはは、と卯月ちゃんと笑い合い、身体を起こす。ほふく前進する意味はあったのか?! ないな!!! バカみたいなことを全力でぶつけてくる卯月ちゃんが大好き。
いつかはきっと、卯月ちゃんにも彼氏が出来て、私より彼氏を優先する日が来るかもしれない。
でも今は恋や恋愛のときめきよりも、腐女子として、私と一緒に推し活とオタ活を楽しむこの現状を大切にしたい!!
「卯月ちゃん、今日から武器育成素材2倍ドロップだから」
「え、やらんと!! 今すぐ旅人になりまぁあぁす!!!」
私たちはすぐに和室へ戻り、腐女子会を再開した。
おわり。
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作者コメント(?)
如月と睦月は絶対いちゃいちゃしてた()
お兄ちゃんを盗撮してはいけません!! 星奈にとって、睦月はアイドルともはや一緒。リクありがとうございました!
カラーラフ画。睦月のデレはお願いしました(笑)最初はピンクじゃなくて黄色でした。バレンタインを追求して、今のカラーに。
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