如月さん、拾いましたっ!

霜月@如月さん改稿中&バース準備中

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20話(2)#2人で料理は楽しい?!キッチンで如月を料理します?!

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「ただいまぁ~~」


 靴を脱ぎ、早足にリビングへ向かった。早く如月に会いたい。立ち膝で、座っている如月を後ろから軽く抱きしめた。


「ただいま、如月」
「あ……お、おかえりなさい~~」


 この如月の少し、もじっとする瞬間が好き。勉強する卯月へ目線を向ける。


「卯月、勉強はどう?」
「順調~~だけど、乳酸菌飲料が」
「乳酸菌飲料?」


 卯月の目が白く濁り、紙を渡された。渡された紙を見る。なにこれ契約書? 定期購入??


「いや、要らんけど!!!」
「ぇえ……」


 契約書をぐしゃっと握ると、如月が悲しそうな顔をした。まさかお前……。


「お兄ちゃん、冷蔵庫にいっぱいあります」
「え?」


 卯月がキラキラとした笑顔で、冷蔵庫を指差した。すごく嫌な予感がする。


 如月から離れ、冷蔵庫の中を見にいく。いっぱい乳酸菌飲料が詰め込まれている。要らんでしょ。え。買っちゃったの? マジか。え? これ訪問販売? 契約したってこと?!


 握りつぶした契約書を広げ、読み直す。さりげなく契約主が自分の名前になっていることに気づき、如月に詰め寄る。


「え? 俺? 如月、どういうこと?」
「私、居候の身ですもん」


 自分の名前で契約したくなかったんだろ!! 都合良いな!!


「ふざけんなって!! 解約!! もぉ!! 変なやつ来たらインターホン出ないの!! うちは常に居留守でオッケーだから!! 契約しないで!!」


 如月の片耳を引っ張る。もぉっもぉっ!!!


「いだっ~~!!! 引っ張らないで!! だってお友達だと思ったからぁ!!」
「友達? んな訳あるかぁーー!!!」


 反対の耳も引っ張る。ぐぐぐぐ。


「いだだだだだ!! ごめんなさい!! 次からは気をつけます~~!! だから離して!! う~~」

 
 ピンポーン。


 こんの忙しい時に誰だよ!!! 足音を立てながら玄関へ向かい、ドアを勢いよく開けた。


「もぉもぉもぉ!! 何?!」
「……兄妹ですね……」
「受信料の集金に来ました。あなたの家は今、支払いが10万円たまっています」
「10万? え? 払ってますよ?」
「1ヶ月分だけでも良いので払ってください」


 はい?


 10万円も滞納? 仮に払い忘れたとして、半年で6000円くらいでしょ。てことは9年分くらいの滞納?! いや、あり得んでしょ~~。


 そもそも俺が滞納? ないわぁ。常に数字と戦う経理ですよ、俺。それに家の収支は全て管理してるし。そもそも今時集金に来るとか怪しすぎる!! 仮にもし滞納してたとしても、振り込み用紙だろ!!


 これは!!! 詐欺!!!


「今、忙しいんで。じゃ」


 ドアを静かに閉めた。成敗。さようなら。あとは如月のやつ解約しないと。


「もぉ、変な仕事増やさないでよぉ~~」


 半袖シャツを脱ぎ、洗濯機に放り込む。着替えを済ませ、キッチンへ向かう。キッチンに立つと、後ろから如月に抱きしめられた。


「ごめんなさいぃ~~」
「そう思うなら、ご飯作るの手伝って?」


 コクコクと頷く如月が可愛くて、口元が緩む。横並びでキッチンに立ち、料理の準備を始めていく。こうして一緒に料理できるのは少し幸せを感じる。


「麻婆豆腐ですか」
「そうだよ~~辛いのは苦手なのでマイルドに作りまぁす」


 カットした豆腐を湯通しする。豆板醤、鷹の爪、ニンニク、生姜、豚ひき肉をフライパンで炒めた。如月が豆腐を水切りしながらフライパンを覗いてくる。


「良い匂い……」
「豆腐入れて、豆腐~~」
「は、はい!」
「ありがとう~~」


 フライパンに豆腐を加え、たくさんの調味料と一緒に煮込んでいく。


 ぐつぐつ。


 2人で料理は楽しい。一緒に何かを作れるってなんかいい。隣に立ち、フライパンを見つめる如月を見た。俺の視線に気づいたのか、首の後ろに手が回り、頭を引き寄せられた。


「睦月さんからして」
「引き寄せといて俺からなの?」


 流し台の淵に手をかけ、身体を如月へ寄せる。少しだけ背伸びをして、唇を重ねた。


「もっとして」
「ちょっ……卯月はぁ?」
「……勉強しながら寝ちゃったよ」


 頭を強く押され、あと一歩で唇が重なるところまで顔が近づく。動く如月の口唇が微かに触れる。近いよ、如月。綺麗な茶色の瞳に、鼓動が早くなる。


「そっか……っん……んんっ…ぁ…はぁ…んっ…」


 求められるまま、唇を重ねる。首の後ろから頭を押され、強く重なる唇に顔が熱くなった。


「舌入れてよ、睦月さん」


 フライパンの中で沸騰する音がする。気になるなぁ。


「……如月…まーぼーどうーーっん」


 待ちきれなくなったのか、唇の隙間から舌が差し込まれた。


「~~っん……ん……ふ…っん」


 いつもとは違い、最初から激しく舌先を絡めてくる。薄目で如月を見る。頬が少し赤い。切れ長の瞳で、まとわりつくような、ねっとりした視線で俺を見つめる。


 その視線が体の中の性的な欲望を掻き立てた。


「……はぁっ……し、シたいの? 如月」


 如月の下半身を見る。服の上からでも立っているのが分かる。返ってくる言葉を考えると胸が高鳴る。


「ご、ごめんなさ……最近、抑えられなくて……」


 如月が口元を押さえながら、目を逸らした。我慢してる。


「……する?」
「ど、どこで……?」


 ガスコンロに手を伸ばし、火を止めて、しゃがむ。如月を見上げ、笑いかけた。


「……えっちは出来ないけどぉ……口でしようか?」
「い、良いんですか?」
「うん、満足させてあげたいし」


 如月のパンツに手をかける。ボタンを外し、脱がせていく。まぁ俺もして欲しいくらいだけど、今日はいい。下着を下ろすと、如月が恥ずかしそうに頬を赤らめた。


「ゴ、ゴム付けましょうか?」
「んーー要らなぁい。つけない方が気持ちいいと思うし……」
「でもお風呂まだ入ってな……あっ……何してっ…………っ」


 そっと手で持ち、幹の周囲に舌を這わせる。


「……んっ……はっ…ぁ……あっ……ん」


 如月が台所の淵を手で掴んだ。微かに身体が震えている。感じてくれているのかな。先端をゆっくり舐めていく。


「……む、睦月さ……っ……あっ……あんまり…ぁ…やると…ん……出ちゃうから…口に入れて……っん」


 目線を如月に向ける。顔赤っ。また口元押さえてるし。目が閉じそうになるほど気持ち良いの? もしそうなら、嬉しい。


「もう? あと少しだけ。ねぇ気持ちいい? 如月」


 唾液を含み、軽く咥える。舌先で這うように舐め、刺激する。


 ピンポーン。


「……あっ……ぁ…上目遣いで……見ないでっん……はっ…あっ……ん…」


 口内から感じる。固く、かなり大きくなってきた。あともう少し。ていうかピンポン誰だよ。邪魔するな。舌先で横も上も下も、愛でていく。


「……はっ…ん……あっ…睦月さん…ぁ…すごく……ぁ…気持ちいぃっ…です……んっ…ぁ…ごめんなさ……出ちゃ……はぁぁっ……」


 気持ちいいって言ってくれた。嬉しい。全身を小刻みに震わせながら、目を瞑る如月の姿に頬が綻ぶ。口の中になんとも言えないものが広がった。


 でもこれは如月がちゃんと感じて、絶頂までいくことができた証だもんね。


 ピーンポーン。


「さっきから、だ、誰?! む、睦月さん! 口の中のやつ吐きましょう!!」


 如月があたふたしながら、俺の手を引っ張り上げた。もう遅いけどね。顔を傾け、ニコッと如月に笑みを向ける。


「んーー……飲んじゃった」
「はぁっ?! 飲っ……」
「まぁ良いじゃん。如月が感じてくれて俺すごくーー」


 ピーンポーンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン。


「うざ。さっきから誰だよ」


 如月への愛の言葉が掻き消されたんですけど!!! 


「誰とも約束してない気がしますけど……」
「見てくる」

 
 降ろされた下着を履く如月を横目で確認し、玄関に向かう。少し汚れた口周りを手の甲で拭った。


 こんな近所迷惑行為一体誰が? 玄関の覗き穴から相手を確認する。うん。お前か。何しに来たんだ、マジで。帰れよ、もぉ。


「はぁ……」


 俺は扉の向こうの相手に溜息をついた。

 
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